報道発表資料 食中毒の発生について(港区)
2025年1月9日
ページ番号:644264

問合せ先:健康局 健康推進部 生活衛生課(06-6208-9991)

令和7年1月9日 21時55分発表
令和6年12月30日(月曜日)13時頃、大阪市内のホテルから「当ホテルにおいて、12月26日(木曜日)に開催された宴会の出席者が、下痢、おう吐、発熱等の症状を呈している。」との届出が大阪市保健所にありました。
調査したところ、当該宴会に出席した231名中31名が12月27日(金曜日)8時頃から12月28日(土曜日)18時頃にかけて、下痢、おう吐、発熱等の食中毒様症状を呈していることを確認しました。
また、当該宴会場で提供された食事には、当該ホテルで調理された食事以外に、大阪市港区内の飲食店「居酒屋 菜花野」で調製された「にぎり寿司」が提供されており、発症者は、宴会場でこれらを喫食していたことを確認しました。
発症者31名の共通食は当該宴会場で提供された食事以外になく、発症状況が類似していること、発症者等の喫食と発症の状況から、にぎり寿司が原因食品として疑われ、発症者及びにぎり寿司を調製した飲食店の調理従事者のふん便からノロウイルスが検出されたこと、発症者に共通する感染症を疑う事象が確認されなかったことから、「居酒屋 菜花野」を原因とする食中毒と判断し、営業者に対し、令和7年1月9日(木曜日)から令和7年1月11日(土曜日)までの3日間、当該飲食店の営業停止を命じました。

調査概要

原因施設
名称:居酒屋 菜花野(なかの)
所在地:大阪市港区波除3丁目3番9号
営業者:株式会社菜花野 代表取締役 中野 護(なかの まもる)
業種:飲食店営業

行政処分
原因施設の営業停止3日間
(令和7年1月9日(木曜日)から令和7年1月11日(土曜日)まで)
<違反条項>
食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)

発症者の状況
発症者 31名〔男:12名(21歳から50歳)、女:19名(21歳から57歳)〕
うち受診者 16名
うち入院 1名
(注) 発症者は全員快方に向かっています。
年 齢 |
20~29歳 |
30~39歳 |
40~49歳 |
50~59歳 |
合 計 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
発症者数 |
男 |
4 |
4 |
3 |
1 |
12 |
女 |
8 |
4 |
6 |
1 |
19 |
在住府県 |
大阪府 |
京都府 |
兵庫県 |
合計 |
---|---|---|---|---|
発症者数 |
27 |
2 |
2 |
31 |

主症状
下痢、おう吐、発熱等

病因物質
ノロウイルス

原因食品
令和6年12月26日(木曜日)に調製された「にぎり寿司」
検体名 |
検査結果 (ノロウイルス) |
---|---|
発症者ふん便(8検体) |
8検体から検出 |
原因施設の調理人ふん便(7検体) |
3検体から検出 |
(注) 本報道資料に関連して、検査の技術的な事柄については、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所までお問い合わせください。
担当 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所公衆衛生部健康危機管理課
電話 06-6972-1327

参考
《食中毒発生状況》
- 令和6年1月1日(月曜日)から令和6年12月31日(火曜日)まで
17件213名(本件を含まず)
- 令和5年1月1日(日曜日)から令和5年12月31日(日曜日)まで
12件70名
(ノロウイルスについて)
- ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
- 感染すると1日~2日の潜伏期間の後、おう吐、下痢、発熱等の症状を起こします。
- 症状は通常数日で回復しますが、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い方は重症化するおそれもあります。
- 感染した人は症状が治まっても2週間以上便の中にウイルスを排出します。
(ノロウイルス食中毒予防のポイント)
- トイレの後、調理をする前、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。特に「2度洗い」が効果的です。
- おう吐や下痢、風邪に似た症状がある場合は、調理に従事しないようにしましょう。
- カキなどの二枚貝を加熱調理する場合は、中心部まで十分に加熱(85~90℃で90秒間以上)しましょう。
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