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報道発表資料 食中毒の発生について(福島区)

2025年2月12日

ページ番号:646903

問合せ先:健康局 健康推進部 生活衛生課(06-6208-9991)

令和7年2月12日 21時20分発表

 令和7年2月4日(火曜日)17時20分頃、ホテル阪神大阪(大阪市福島区)の社員から「1月31日(金曜日)に当ホテルのケータリングサービスを利用し、大阪府内の事業所内にて食事をされた方76名のうち、11名が、下痢、発熱等の食中毒様症状を呈している。」との届出が大阪市保健所にありました。

 調査したところ、当該事業所では、1月31日(金曜日)17時頃から、事業所内のホールにて新年会を開催し、同ホテルが提供した料理を喫食後、11名が2月1日(土曜日)10時頃から2月2日(日曜日)18時頃にかけて、下痢、腹痛、おう吐、発熱等の食中毒様症状を呈していることを確認しました。

 また、当該新年会にて提供された食事は、同ホテルの調理場で調理された食事が、そのまま若しくは同ホテルの調理人が当該事業所の食堂にて仕上げの加熱等の調理を加え、提供されていました。

 発症者11名の共通食は当該宴会にて提供された食事以外になく、発症状況が類似していること、発症者及び調理従事者のふん便からノロウイルスが検出されたこと、発症者間に共通する感染症を疑う事象が確認されなかったことから、「ホテル阪神大阪」が調理、提供した食事による食中毒と判断し、営業者に対し、2月12日(水曜日)から2月13日(木曜日)までの2日間、当該新年会の調理に関係した当該ホテルの調理場の営業停止を命じました。

調査概要

原因施設

名称:宴会主厨房(ホテル阪神大阪)、宴会コール(ホテル阪神大阪)

業種:飲食店営業

所在地:大阪市福島区福島5丁目6番16号 ホテル阪神大阪

営業者:株式会社阪急阪神ホテルズ 代表取締役 小泉 秀俊(こいずみ ひでとし)

行政処分

原因施設の営業停止2日間

(令和7年2月12日(水曜日)から令和7年2月13日(木曜日)まで)

<違反条項>
食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)

発症者の状況

 発症者 11名〔男:11名(54歳から69歳)〕

 うち受診者 5名(入院なし)

 (注) 発症者は全員快方に向かっています。

年齢別発症状況

年 齢

50~59歳

60~69歳

合計

発症者数

4

7

11

在住府県別発症状況

在住

府県

大阪府

和歌山県

千葉県

合計

発症

者数

8

2

1

11

主症状

下痢、腹痛、おう吐、発熱等

病因物質

ノロウイルス

原因食品

令和7年1月31日(金曜日)に提供されたケータリング料理
 オードブル、フォアグラのロワイヤル トリュフ風味茸のクリームソース、国産牛ロース肉のロースト 季節野菜添え、ちらし寿司等

検査状況

検体名

検査結果

(ノロウイルス)

発症者ふん便(10検体)

8検体から検出

2検体は陰性

調理人ふん便(22検体)

2検体から検出

16検体は陰性

(4検体は検査中)

(注) 本報道資料に関連して、検査の技術的な事柄については、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所までお問い合わせください。

担当 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所公衆衛生部健康危機管理課

電話 06-6972-1327

参考

《食中毒発生状況》

  • 令和7年1月1日(水曜日)から令和7年2月11日(火曜日)まで0件0名
  • 令和6年1月1日(月曜日)から令和6年2月11日(日曜日)まで3件58名
    (食中毒発生状況の年次集計は、毎年1月1日からの統計です)

(ノロウイルスについて)

  • ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
  • 感染すると1日~2日の潜伏期間の後、おう吐、下痢、発熱等の症状を起こします。
  • 症状は通常数日で回復しますが、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い方は重症化するおそれもあります。
  • 感染した人は症状が治まっても2週間以上便の中にウイルスを排出します。

(ノロウイルス食中毒予防のポイント)

  • トイレの後、調理をする前、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。特に「2度洗い」が効果的です。
  • おう吐や下痢、風邪に似た症状がある場合は、調理に従事しないようにしましょう。
  • カキなどの二枚貝を加熱調理する場合は、中心部まで十分に加熱(85~90℃で90秒間以上)しましょう。

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