報道発表資料 食中毒の発生について(北区)
2025年2月21日
ページ番号:648005

問合せ先:健康局 健康推進部 生活衛生課(06-6208-9991)

令和7年2月21日 21時55分発表
令和7年2月18日(火曜日)12時頃、発症者の家族から食中毒疑いの届出が大阪市保健所にありました。
その内容は、「2月16日(日曜日)に大阪市内で開催されたスポーツの大会に参加したメンバーら20名で、大会終了後に大阪市北区の飲食店『梅田大衆酒場 H』を利用したところ、複数名が下痢、おう吐等の症状を呈している。」というものでした。
調査したところ、当該グループ20名のうち、14名が2月17日(月曜日)19時頃から2月18日(火曜日)22時頃にかけて、腹痛、下痢、おう吐、発熱等の食中毒様症状を呈していることを確認しました。
発症者14名の共通食は当該飲食店で提供された食事以外になく、発症状況が類似していること、発症者及び調理従事者のふん便からノロウイルスが検出されたこと、発症者間に共通する感染症を疑う事象が確認されなかったことから、「梅田大衆酒場 H」を原因とする食中毒と判断し、営業者に対し、2月21日(金曜日)から2月23日(日曜日)までの3日間、当該飲食店の営業停止を命じました。

調査概要

原因施設
名称:梅田大衆酒場 H(うめだたいしゅうさかば えいち)
業種:飲食店営業
所在地:大阪市北区梅田1丁目2番2号
営業者:株式会社GroupH 代表取締役 本村 秀男(もとむら ひでお)

行政処分
原因施設の営業停止3日間
(令和7年2月21日(金曜日)から令和7年2月23日(日曜日)まで)
<違反条項>
食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)

発症者の状況
発症者 14名〔男:9名(19歳から50歳)、女:5名(19歳から42歳)〕
うち受診者 10名(入院なし)
(注) 発症者は全員快方に向かっています。
年齢 |
10~19歳 |
20~29歳 |
30~39歳 |
40~49歳 |
50~59歳 |
合計 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
発症者数 |
男 |
1 |
4 |
2 |
1 |
1 |
9 |
女 |
1 |
2 |
1 |
1 |
0 |
5 |
在住府県 |
大阪府 |
合計 |
---|---|---|
発症者数 |
14 |
14 |

主症状
腹痛、下痢、おう吐、発熱等

病因物質
ノロウイルス

原因食品
令和7年2月16日(日曜日)に提供された一品料理
魚介のアヒージョ、牛すじ大根、ちくわの磯辺焼き、じゃがバターチーズ、ポテトサラダ、エビフライ、抹茶アイス等
検体名 |
検査結果 (ノロウイルス) |
---|---|
発症者ふん便(5検体) |
5検体から検出 |
調理人ふん便(1検体) |
1検体から検出 |
(注) 本報道資料に関連して、検査の技術的な事柄については、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所までお問い合わせください。
担当 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所公衆衛生部健康危機管理課
電話 06-6972-1327

参考
《食中毒発生状況》
- 令和7年1月1日(水曜日)から令和7年2月20日(木曜日)まで1件11名(本件を含まず)
-
令和6年1月1日(月曜日)から令和6年2月20日(木曜日)まで3件58名
(食中毒発生状況の年次集計は、毎年1月1日からの統計です)
(ノロウイルスについて)
- ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
- 感染すると1日~2日の潜伏期間の後、おう吐、下痢、発熱等の症状を起こします。
- 症状は通常数日で回復しますが、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い方は重症化するおそれもあります。
- 感染した人は症状が治まっても2週間以上便の中にウイルスを排出します。
(ノロウイルス食中毒予防のポイント)
- トイレの後、調理をする前、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。特に「2度洗い」が効果的です。
- おう吐や下痢、風邪に似た症状がある場合は、調理に従事しないようにしましょう。
- カキなどの二枚貝を加熱調理する場合は、中心部まで十分に加熱(85~90℃で90秒間以上)しましょう。
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