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報道発表資料 食中毒の発生について(西成区)

2025年3月3日

ページ番号:648553

問合せ先:健康局 健康推進部 生活衛生課(06-6208-9991)

令和7年3月3日 20時45分発表

 令和7年2月25日(火曜日)9時30分頃、市内の会社従業員から食中毒疑いの届出が大阪市保健所にありました。

 その内容は、「職場で『ぜん吉』(大阪市西成区)の弁当を注文し食べたところ、2月24日(月曜日・振替休日)から自分を含めた複数名が体調不良を呈している。」というものでした。

 また、保健所が調査を進めていたところ、2月28日(金曜日)、愛知県保健医療局から、スポーツの試合のため、2月23日(日曜日・祝日)に大阪に行っていた、愛知県の1グループが当該施設で調製された弁当を喫食後、下痢、おう吐、発熱等の症状を呈しており調査しているとの通報がありました。

 この2グループの調査の結果、31名(市内の会社関係者9名、愛知県のスポーツの試合の関係者22名)が、2月24日(月曜日・振替休日)9時頃から2月25日(火曜日)15時頃にかけて、下痢、おう吐、発熱等の食中毒様症状を呈していることが確認されました。

 発症者31名の共通食は、当該施設で2月23日(日曜日・祝日)に調製された弁当以外になく、発症状況が類似していること、発症者及び調理従事者のふん便からノロウイルスが検出されたこと、発症者間に共通する感染症を疑う事象が確認されなかったことから、「ぜん吉」を原因施設とする食中毒と判断し、営業者に対し、3月3日(月曜日)から3月5日(水曜日)までの3日間、当該施設の営業停止を命じました。

調査概要

原因施設

  名称:ぜん吉(ぜんきち)

  業種:飲食店営業         

  所在地:大阪市西成区天下茶屋2丁目22番18号

   営業者:株式会社 まえよし 代表取締役 前田 稔之(まえだ としゆき)

行政処分

原因施設の営業停止3日間

(令和7年3月3日(月曜日)から令和7年3月5日(水曜日)まで)

<違反条項>

食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)

発症者の状況

  発症者 31名〔男:19名(13歳から53歳)、女:12名(23歳から50歳)〕

            うち受診者 16名(入院なし)

(注) 発症者は全員快方に向かっています。

年齢別発症状況

年齢

10~19歳

20~29歳

30~39歳

40~49歳

50~59歳

合計

発症者数

9

0

3

4

3

19

0

3

4

4

1

12

在住府県別発症状況

在住府県

大阪府

愛知県合計

発症者数

9

2231
主症状

下痢、おう吐、発熱等

病因物質

ノロウイルス

原因食品

令和7年2月23日(日曜日・祝日)に調製された弁当

(詳細については現在調査中)

検査状況

検体名

検査結果

(ノロウイルス)

発症者ふん便(10検体)

7検体から検出
3検体は検査中

調理人ふん便(4検体)

4検体から検出

(注) 本報道資料に関連して、検査の技術的な事柄については、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所までお問い合わせください。

担当 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所公衆衛生部健康危機管理課

電話 06-6972-1327

参考

《食中毒発生状況》

  • 令和7年1月1日(水曜日)から令和7年3月2日(日曜日)まで5件43名(本件を含まず)
  • 令和6年1月1日(月曜日)から令和6年3月2日(土曜日)まで3件58名
    (食中毒発生状況の年次集計は、毎年1月1日からの統計です)

(ノロウイルスについて)

  • ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
  • 感染すると1日~2日の潜伏期間の後、おう吐、下痢、発熱等の症状を起こします。
  • 症状は通常数日で回復しますが、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い方は重症化するおそれもあります。
  • 感染した人は症状が治まっても2週間以上便の中にウイルスを排出します。

(ノロウイルス食中毒予防のポイント)

  • トイレの後、調理をする前、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。特に「2度洗い」が効果的です。
  • おう吐や下痢、風邪に似た症状がある場合は、調理に従事しないようにしましょう。
  • カキなどの二枚貝を加熱調理する場合は、中心部まで十分に加熱(85~90℃で90秒間以上)しましょう。

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