報道発表資料 食中毒の発生について(福島区)
2025年3月23日
ページ番号:650121

問合せ先:健康局 健康推進部 生活衛生課(06-6208-9991)

令和7年3月23日 17時05分発表
令和7年3月19日(水曜日)10時頃、大阪市内の会社従業員から食中毒疑いの届出が大阪市保健所にありました。
その内容は、「3月16日(日曜日)13時頃、職場の同僚11名で福島区内の飲食店『北京飯店』で弁当を購入し、食べたところ、複数名が3月17日(月曜日)から下痢、発熱等の胃腸炎症状を呈している。」というものでした。
調査したところ、当該グループ11名は、職場で弁当を喫食後、うち10名が3月17日(月曜日)4時頃から3月18日(火曜日)17時頃にかけて、下痢、おう吐、腹痛、発熱等の食中毒様症状を呈していることを確認しました。
発症者10名の共通食は、3月16日(日曜日)に当該施設で調製された弁当以外になく、発症状況が類似していること、発症者及び調理従事者のふん便からノロウイルスが検出されたこと、発症者間に共通する感染症を疑う事象が確認されなかったことから、「北京飯店」を原因施設とする食中毒と判断し、営業者に対し、3月23日(日曜日)から3月24日(月曜日)までの2日間、当該施設の営業停止を命じました。

調査概要

原因施設
名称:北京飯店(ぺきんはんてん)
業種:飲食店営業
所在地:大阪市福島区大開1丁目13番4号
営業者:西口 博(にしぐち ひろし)

行政処分
原因施設の営業停止2日間
(令和7年3月23日(日曜日)から令和7年3月24日(月曜日)まで)
<違反条項>
食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)

発症者の状況
発症者 10名〔男:5名(22歳から64歳)、女:5名(23歳から60歳)〕
うち受診者 6名(入院なし)
(注) 発症者は全員快方に向かっています。
年齢 |
20~29歳 |
30~39歳 |
40~49歳 |
50~59歳 |
60~69歳 |
合計 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
発症者数 |
男 |
1 |
0 |
2 |
1 |
1 |
5 |
女 |
1 |
2 |
0 |
1 |
1 |
5 |
在住府県 |
大阪府 |
兵庫県 | 合計 |
---|---|---|---|
発症者数 |
8 |
2 | 10 |

主症状
下痢、おう吐、腹痛、発熱等

病因物質
ノロウイルス

原因食品
令和7年3月16日(日曜日)に調製された弁当
(詳細については現在調査中)
検体名 |
検査結果 (ノロウイルス) |
---|---|
発症者ふん便(7検体) |
7検体から検出 |
調理人ふん便(4検体) |
3検体から検出 |
(注) 本報道資料に関連して、検査の技術的な事柄については、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所までお問い合わせください。
担当 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所公衆衛生部健康危機管理課
電話 06-6972-1327

参考
《食中毒発生状況》
- 令和7年1月1日(水曜日)から令和7年3月22日(土曜日)まで7件81名(本件を含まず)
-
令和6年1月1日(月曜日)から令和6年3月22日(金曜日)まで5件89名
(食中毒発生状況の年次集計は、毎年1月1日からの統計です)
(ノロウイルスについて)
- ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
- 感染すると1日~2日の潜伏期間の後、おう吐、下痢、発熱等の症状を起こします。
- 症状は通常数日で回復しますが、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い方は重症化するおそれもあります。
- 感染した人は症状が治まっても2週間以上便の中にウイルスを排出します。
(ノロウイルス食中毒予防のポイント)
- トイレの後、調理をする前、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。特に「2度洗い」が効果的です。
- おう吐や下痢、風邪に似た症状がある場合は、調理に従事しないようにしましょう。
- カキなどの二枚貝を加熱調理する場合は、中心部まで十分に加熱(85~90℃で90秒間以上)しましょう。
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