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報道発表資料 食中毒の発生について(西区)

2025年4月11日

ページ番号:651555

問合せ先:健康局 生活衛生部 生活衛生課(06-6208-9991)

令和7年4月11日 19時50分発表

 令和7年4月8日(火曜日)9時頃、大阪市西区内の飲食店「お弁当物語 西本町店」から食中毒疑いの届出が大阪市保健所にありました。

 その内容は、「当施設が4月1日(火曜日)に弁当を配達した事業所から、弁当を食べた後、複数名が下痢や腹痛等の食中毒様症状を呈しているとの連絡があった。」というものでした。

 調査をしたところ、当該グループは、3月31日(月曜日)又は4月1日(火曜日)に当該施設が調製した弁当を喫食し、18名中9名が4月1日(火曜日)16時頃から4月3日(木曜日)1230分頃にかけて、下痢、おう吐、発熱等の食中毒様症状を呈していることを確認しました。

 さらに調査を進めたところ、4月1日(火曜日)の弁当を喫食した別グループにおいても、15名中11名が4月2日(水曜日)15時頃から4月4日(金曜日)6時頃にかけて同様の症状を呈していることを確認しました。

 2つのグループの発症者20名の共通食は、当該施設で調製された弁当以外になく、発症状況が類似していること、発症者及び調理従事者のふん便からノロウイルスが検出されたこと、発症者間に共通する感染症を疑う事象が確認されなかったことから、「お弁当物語 西本町店」を原因施設とする食中毒と判断し、営業者に対し、4月11日(金曜日)から4月12日(土曜日)までの2日間、当該施設の営業停止を命じました。

調査概要

原因施設

名称:お弁当物語 西本町店(おべんとうものがたり にしほんまちてん)

業種:飲食店営業

所在地:大阪市西区西本町2丁目4番19号

営業者:株式会社トレイン・オブ・ソート 代表取締役 湯藤 真平(ゆとう しんぺい)

行政処分

原因施設の営業停止2日間

(令和7年4月11日(金曜日)から令和7年4月12日(土曜日)まで)

<違反条項>

食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)

発症者の状況

発症者 20名〔男:7名(23歳から62歳)、女:13名(21歳から62歳)〕

うち受診者 9名(入院なし)

(注) 発症者は全員快方に向かっています。

年齢別発症状況

年齢

20~29歳

30~39歳

40~49歳

50~59歳

60~69歳

合計

発症者数

2

0

1

3

1

7

2

4

4

2

1

13

在住府県別発症状況

在住府県

大阪府

京都府

兵庫県

奈良県

和歌山県

合計

発症者数

15

2

1

1

1

 20

主症状

下痢、おう吐、発熱等

病因物質

ノロウイルス

原因食品

令和7年3月31日(月曜日)又は4月1日(火曜日)に調製された弁当

(詳細については現在調査中)

検査状況

検体名

検査結果

(ノロウイルス)

発症者ふん便(3検体)

3検体から検出

調理人ふん便(4検体)

2検体から検出
2検体は陰性

(注) 本報道資料に関連して、検査の技術的な事柄については、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所までお問い合わせください。

担当 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所公衆衛生部健康危機管理課

電話 06-6972-1327

参考

《食中毒発生状況》

  • 令和7年1月1日(水曜日)から令和7年4月10日(木曜日)まで11件109名(本件を含まず)
  • 令和6年1月1日(月曜日)から令和6年4月10日(水曜日)まで5件89名
    (食中毒発生状況の年次集計は、毎年1月1日からの統計です)

(ノロウイルスについて)

  • ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
  • 感染すると1日~2日の潜伏期間の後、おう吐、下痢、発熱等の症状を起こします。
  • 症状は通常数日で回復しますが、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い方は重症化するおそれもあります。
  • 感染した人は症状が治まっても2週間以上便の中にウイルスを排出します。

(ノロウイルス食中毒予防のポイント)

  • トイレの後、調理をする前、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。特に「2度洗い」が効果的です。
  • おう吐や下痢、風邪に似た症状がある場合は、調理に従事しないようにしましょう。
  • カキなどの二枚貝を加熱調理する場合は、中心部まで十分に加熱(85~90℃で90秒間以上)しましょう。

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