報道発表資料　大阪市立中学校におけるテストの答案用紙の紛失について

　大阪市立中学校の教員が、令和5年7月5日（水曜日）、3年生1学期末テスト（技術・家庭科（家庭分野））の答案用紙（生徒2名分）を紛失していたことが明らかになりました。

　このたびの事案が発生しましたことにつきまして、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけし、市民の皆様の信頼を損ねることになったことに対しまして、深くお詫び申しあげますとともに、再発防止に努めてまいります。

　令和5年6月30日（金曜日）、ある大阪市立中学校において3年生1学期末テスト（技術・家庭科）を実施し、生徒2名が受験していた教室のテスト監督を担当した教員が、答案用紙（技術分野及び家庭分野）を回収した際、用意されていた封筒が1枚のみであったため、技術分野の答案用紙は封筒に入れ技術分野担当教員に渡し、家庭分野の答案用紙は封筒に入れずに家庭分野担当教員（以下、「教員A」という。）に渡しました。教員Aは、職員室の自身の机の引き出しに当該生徒2名分の答案用紙を入れました。その後、教員Aは、指定の保管場所に保管していた3年生の家庭分野テストの採点作業をし、採点結果を一覧表に控えましたが、受験者数と一致するかの確認を行っていませんでした。

　7月4日（火曜日）及び5日（水曜日）に、当該生徒2名が在籍するそれぞれの学級において、教員Aが答案用紙を返却しました。当該生徒2名は欠席しており、答案用紙が紛失していることに気づきませんでした。

　7月5日（水曜日）に、教員Aが一覧表の控えを基に採点結果の集計作業をしていた際に、当該生徒2名の技術分野の点数が入力されているものの、家庭分野の採点結果が一覧表に記載されていないため、家庭分野の答案用紙を紛失していることに気づきました。教員Aは管理職に報告し、校内を捜索しましたが答案用紙は見当たらなかったため、管理職から教育委員会事務局に報告しました。7月6日（木曜日）に、管理職から全教職員に指示し再度校内を捜索しましたが、答案用紙は見つかっていません。

当該生徒2名分の学年・組・出席番号・名前・解答内容

　令和5年7月6日（木曜日）及び7日（金曜日）、当該生徒及び保護者らに経緯説明および謝罪を行い、7月7日（金曜日）に、当該生徒2名が再テストを行いました。再テストの成績については当該校において当該校生徒に不利益にならないよう取り扱います。なお、答案用紙の回収後から紛失にいたる経緯の詳細については調査中です。

　個人情報を含む書類は、複数人で確認したうえで受け渡すとともに、受け取った書類は速やかかつ確実に保管場所に保管すべきところ、答案用紙の適切な取扱いや保管が徹底されていなかったことが原因です。

　当該校に対しましては、個人情報管理に関する校内規定を改めて全教職員に周知し、教員が個人情報に関する書類等の受け渡しをする際は、手交を原則とし、できない場合は鍵付きロッカーや教職員間で取り決めた場所に保管し、教員間で共通認識をもって確実な受け渡しをするよう、管理の徹底、及び受け渡しを確実に行うよう指示してまいります。

　また、各学校に対しても、テストの答案用紙等、個人情報の取扱いについて注意喚起を図り、個人情報の管理の徹底と、さらなる意識の向上について指導し、再発防止に努めてまいります。