片江の地車(片江青年会)
2015年4月14日
ページ番号:186
住吉の地車大工「大佐」の地車

片江という地名は、古代には玉造江の一部をなす葦の生える沼沢地だったため、浜江と称したともいわれ、長瀬川(旧大和川)と平野川に挟まれた位置にあり、河川が交わる江、すなわち交江(かたえ)に由来すると考えられます。
明治22年に市町村制施行により合併し小路村となり、明治42年に片江村氏神社の素盞鳴尊(すさのおのみこと)神社が現・清見原神社に合祀されました。

片江の地車は、明治30年に住吉の大佐により制作され、幾度かの修理を経て、平成元年には大修復がおこなわれました。
そして平成9年に地車100周年を迎え、盛大に記念式典を執りおこなうことができました。
現在も新調当時の彫物が数多く残されており、大屋根車板には「宝珠をつかむ青龍」、小屋根拝懸魚(はいげぎょ)には「鷲に猿」、小屋根車板には「牛若丸と弁慶 五条大橋の出会」、三枚板には「賤ヶ獄の合戦」、縁葛(えんかずら)には「源平合戦」、土呂幕には「福島市松・加藤清正の勇戦」、その他にも、獅噛み(しがみ)、枡合(ますあい)、勾欄合(こうらんあい)、虹梁(こうりょう)、脇障子、隅障子など100有余年経った彫物が健在している地車です。

所在地 | 大阪市生野区小路1-20 |
---|---|
宮入神社 | 清見原神社(大阪市生野区小路2-24-35) |
責任者 | 山下 二郎 |
曳行日 | 7月31日、8月1日、10月15、16日 |
サイズ | 幅 220cm |
長さ 450cm | |
高さ 350cm | |
重量 2400kg | |
制作者 | 住吉の大佐(川崎宗吉・安治郎兄弟) |
探している情報が見つからない
