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令和4年度「生野区地域公共交通検討会」を開催しました。

2023年6月15日

ページ番号:601844

  大阪市生野区内は、バスなどの公共交通機関により、区民の皆さんの移動手段はおおむね確保されていますが、いまなお、日常生活の移動に影響のある地域が存在し、さらに、近年高齢者の自転車事故が多く発生しているなど、公共交通の重要性・必要性はますます高まっています。

 生野区役所では、 令和2年10月、Osaka Metro GroupよりAIオンデマンド交通の社会実験の事業提案があり、大阪市地域公共交通会議の協議を経て、令和3年3月30日から社会実験が開始されています。

 今回、実施事業者にも参加いただき、社会実験のこれまでの振り返りや今後の方向性について報告していただくとともに、いまざとライナー(BRT)についても社会実験開始から4年が経過しましたので、利用状況などの報告をさせていただきました。

 生野区役所では、これまで地域交通の課題に対してさまざまな検討を重ねています。詳しくは、大阪市ホームページ「生野区の地域交通の取り組み」をご覧ください。

開催日程・場所

1.日時

令和5年3月10日(金曜日) 18時30分から20時30分まで

2.場所

生野区役所 6階大会議室(大阪市生野区勝山南3-1-19

3.参加者

25名

4.内容

下記の内容で検討会を開催しました。

  1. 前回検討会(令和4年3月24日)の振り返り
  2. AIオンデマンド交通の社会実験の経過報告及び今後の運行計画について

  3. いまざとライナー(BRT)の利用状況等について
  4. 質疑応答

 

AIオンデマンド交通の社会実験の経過報告及び今後の運行計画について

Q1 待ち時間について

A1 特に朝夕の利用が多い時間帯には、予約したいのに2時間待ちや3時間待ちということになることについて問題として認識しております。それを解消するためには、まず車両の数を増やす必要があると考えております。そこで、車両の増車に取り組み、できるだけ「オンデマンド」に近づけるよう努めてまいります。

 

Q2 将来、AIオンデマンドバスの運行が路線バスにおき代わることがありますか。

A2 路線バスとAIオンデマンドバスは、それぞれ異なる特長と役割を持っています。路線バスは広域的な移動に便利で、AIオンデマンドバスは限定されたエリア内での移動に柔軟に対応できます。そのため、AIオンデマンドバスが路線バスにおき代わることはありません。

 

Q3 AIオンデマンドバスの増車について

A3 来年度は、増車する方向で進めておりますので、現状の4台のままということはありません。ただし、何台まで増やせるかというのは、運転手の確保状況によって変わってきますので、現時点では明確にお答えできません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

Q4 車種の変更について(EV車の導入を含む変更について)

A4 8人乗りのハイエースは乗合率が低いと効率的ではありません。今後5人乗りのセダンタイプ等に変えることも検討する必要があるかもしれません。一方で、同じ場所から1人で予約するのではなく、2人や3人で予約するような乗り合い乗車を促進してまいります。そうすれば、2件以上の乗り合いが一度に発生することもあり、5人乗りの場合はすぐに満席になってしまうこともあります。そこで、基本的にはハイエースで運営しつつ、乗り合いしていただく利用促進の取り組みを進めていきながら、5人乗りの車両やEV車両なども積極的に導入していくことも検討してまいります。

 

Q5 電話予約の利用状況について

A5 電話予約をご利用される方のほとんどが高齢者であります。高齢者にとって、アプリの操作が難しいことを弊社としても再認識し、アプリの簡易版などシンプルなものを検討していく必要があると考えています。予約の方法につきましても、できるだけ使いやすいような環境を整備してまいります。

 

Q6 敬老優待乗車証(敬老パス)の導入について

A6 敬老優待乗車証(敬老パス)は、現在、路線バス・地下鉄でご利用いただけますが、AIオンデマンドバスはご利用いただけない状況にあります。将来的な導入に向けて、敬老優待乗車証を使える環境を整備してまいります。

 

Q7 生野区・平野区エリア(A・Bエリア)及び北区・福島区エリアにおける各エリアの運行台数について

A7 生野区、平野区エリア(A・Bエリア)の各エリアを運行する車両の台数は、それぞれ概ね4台程度を運行しています。一方、北区・福島区エリアについては、各エリア概ね6台程度の運行している状況であります。ただし、利用状況に応じて多少増減はあるものの、それら運行台数を基本としているとご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

Q8 AIオンデマンドバスは、誰のための乗り物なのですか。

A8 ご高齢の方も若い方もご利用いただける乗り物だという認識でご提供しています。

 

Q9 AIオンデマンドバスの運行について、誰もが予約なしで利用できるよう定時定路線の運行は可能ですか。

A9 路線バスと同じようにルートとダイヤを決めて走るオンデマンドバスは、できるかできないかと言われるとできると思います。しかし、需要に応じて車両が走るオンデマンド型の方が効率的だと考えています。例えば、一時間に一本しか走らないバスだとしたら、乗客は30分も待たなければなりません。しかし、呼んだときに来れば時間も待たずに済むということであればオンデマンドバスの方が良いという考えに基づいて実施しているところです。

 

Q10 路線バスとオンデマンドバスのそれぞれ特長を活かした使い方について

A10 路線バスとオンデマンドバスは、それぞれ異なる役割を果たしています。路線バスは、決まったルートと時間に沿って運行されるので、効率的に移動できます。一方、オンデマンドバスは、路線バスではカバーできないエリアや時間帯に対応するためのサービスと捉えています。今後も路線バスとオンデマンドバスを上手に組み合わせてご利用いただけるよう整備してまいります。

 

Q11 オンデマンドバス呼出インターホンについて

A11 平野区エリアの路線バスの停留所には、コールセンターに直接つながる「オンデマンドバス呼出インターホン」が設置されています。このインターホンは、スマートフォンを使わずにオンデマンドバスを予約できる便利なサービスであります。昨年12月から試験運用を開始したこのサービスの利用状況を確認しているところであり、利用状況が非常に良ければ、ニーズがあるのかを見極めた上で、広域な展開を検討してまいります。

 

Q12 オンデマンドアプリ(e—METRO)の更新について

A12 今後、アプリに様々な機能を追加して、利用者のニーズに応えるように努めてまいります。

 

 

ご意見:

  • 高齢者の利用者数が少ない現状について残念に思う。
  • オンデマンドバスは、交通空白地域において、本当に公共交通の利便性を高める役割を果たしているのか疑問に思う。
  • 敬老パスの導入、料金設定(210円)、乗車予約(アプリ)の操作が難しいという問題への解消策など抜本的な改善が必要である。
  • 福祉の視点を持ち、障がい者や高齢者の移動手段を第1に考えていただきたい。
  • 北区・福島区エリアでは、特に30~40代の若い人の利用が多く、商業ベースでの活用と見受けられる。このような利用傾向は、いわゆる交通弱者や高齢者に対する移動手段を提供するオンデマンドバスの性格から外れていると言えるのではないか。
  • オンデマンドバスの利用発着数(OD)が最も多い区間(鶴橋-生野区役所)が、大阪シティバスの1時間あたりの便数が比較的に多い区間(鶴橋-生野区役所)と重複している。
  • 交通空白地域にお住いの方に対して、オンデマンドバスの周知とアプリ講習会を増やしていくべきだ。

 

いまざとライナー(BRT)の利用状況等について

ご意見:

  • いまざとライナーは、コロナ禍の中でも乗客数を増やしているという驚くべき成果を上げている。
  • いまざとライナーの運行により、外出機会の増加につながっており、健康増進や地域の活性化など様々な波及効果があった。
  • 交通空白地域では、公共交通を利用することが困難であり、生活に不便を感じる方も多い。特に、長居や阿倍野などの都心部に行く必要がある方は、移動時間や費用がかかる。これが、区民の減少にも影響していると考えられる。
  • 路線バスは、地下鉄やJRなどの大動脈と比べて末端交通と言えます。地下鉄の最終電車に乗って家の近くまで行けるとしたら、バスの利用価値は高まると思います。
  • オンデマンドバスも、いまざとライナーもまだまだ周知が足りない。

生野区地域公共交通検討会 チラシ

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