大阪市環境白書（平成23年度版）

　大阪市環境白書（平成23年度版）は、本市の環境の状況や施策の実施状況を取りまとめたものです。
　第1章で、平成23年3月に策定した「大阪市環境基本計画」の概要について、第2章で、本計画がめざす「低炭素社会の構築」「循環型社会の形成」「快適な都市環境の確保」の3つの環境政策の柱ごとの環境の状況と各環境施策、その成果を示しています。そして、第3章では、3つの柱を実現するために必要な「すべての主体の参加と協働」の取組みについて掲載しています。また、第4章として、各種施策の進捗状況をまとめています。

　地球温暖化や生物多様性の保全などが大きな問題となっている現在、安全で健康・快適な生活を営むことができる良好な都市環境を確保するにはさらなる施策を進めていく必要があることから、平成23年3月、新たな「大阪市環境基本計画」を策定しました。

　市民・事業者との協働のもとでの地球温暖化対策により、排出量の削減が進み、平成21年度の市域のCO2等排出量は、平成2年度比で23％減となっています。

  大阪市では、建築物などで省エネルギー・省CO2技術の導入や再生可能性エネルギーなどの活用等、環境と経済が両立した持続可能な社会づくりを進める視点に立って、環境・エネルギー関連産業の活性化や低炭素社会の構築に向けた取組みを進めています。

• 市域における取組み
• 大阪市役所における取組み

　平成22年度のごみ処理（焼却）量は115万トンとなっています。大阪市では、平成27年度のごみ処理量を110万トンとする目標の早期達成に向け、市民・事業者との協働のもと、様々なごみ減量・リサイクルの取組みを進めています。

• 一般廃棄物対策
• 産業廃棄物対策

　大阪市では、これまでも大気汚染や水質汚濁などの環境汚染対策やヒートアイランド対策、緑化の推進など快適な環境づくりに関する施策を進め、市域の環境は大きく改善するなどの成果をあげてきました。今後もこうした施策とともに、風・水・緑などの活用により、水都再生と自然共生社会をめざすことにしています。

• 都市環境の創造（緑・水辺空間・まちの美化啓発活動など）
• ヒートアイランド対策
• 都市環境の保全と改善（アスベスト対策・自動車交通環境対策・水質保全対策・化学物質対策など）

　「低炭素社会の構築」「循環型社会の形成」「快適な都市環境の確保」の実現には、市民・事業者・行政・NPO等が各々の役割に応じ、問題解決に向けた行動を実践することが必要です。そのため、すべての主体が環境問題について関心を持ち、正しく理解し、意識を高めること、環境問題の解決に向けた行動を実践することをめざした取組みを進めています。

• 環境教育・啓発の推進
• すべての主体による環境保全・創造行動の展開
• 環境配慮の推進
• 環境をとおした広域連携・国際協力

• 2011年（平成23年）大阪府環境白書－大阪府内の環境の状況や、大阪府が豊かな環境の保全及び創造に関して講じた施策等をとりまとめたものです。
• 平成23年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書（環境省）