令和3年度PFOS及びPFOAに係る地下水調査結果について
2022年6月22日
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令和2年度に環境省が実施した「有機フッ素化合物全国存在状況把握調査」において、大阪市内の地下水から、暫定的な目標値(注)を超過した有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)が検出されたことを受け、令和3年度に有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)に係る地下水調査を実施しました。
令和3年度においては、令和2年度に超過が認められた井戸及びその周辺に存在する井戸の地下水について調査するとともに、市域における状況を把握するため、地下水概況調査においても調査を実施した結果、14地点中7地点でPFOSとPFOAの合計が暫定的な目標値の超過が認められました。
PFOSとPFOAの合計が暫定的な目標値を超過した井戸については、井戸の所有者に対して井戸水を飲用しないよう指導するとともに、利用者に対しても飲用しないよう周知することを要請しています。また、当該井戸につきましては、引き続き調査を実施します。
(注)暫定的な目標値(指針値):PFOS及びPFOAの合計値で1リットルあたり50ナノグラム以下、ナノグラムは10億分の1グラムを示す単位です。調査結果
地点 | 採取日 | 1リットルあたりのPFOS及びPFOAの合算値 |
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東淀川区南江口 | 令和3年11月2日 | 4,800ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
東淀川区大桐 | 令和3年11月2日 | 2,200ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
東淀川区瑞光 | 令和3年11月2日 | 680ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
東淀川区東淡路 | 令和3年11月2日 | 29ナノグラム |
淀川区宮原 | 令和3年11月2日 | 検出下限値以下 |
淀川区野中南 | 令和3年11月2日 | 490ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
西淀川区姫島 | 令和3年11月1日 | 14ナノグラム |
旭区清水 | 令和3年10月29日 | 23ナノグラム |
西区北堀江 | 令和3年10月29日 | 200ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
生野区巽西 | 令和4年3月3日 | 検出下限値以下 |
天王寺区伶人町 | 令和4年3月3日 | 120ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
港区田中 | 令和4年3月7日 | 8ナノグラム |
福島区福島 | 令和4年3月17日 | 検出下限値以下 |
住之江区浜口東 | 令和4年3月7日 | 89ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
暫定的な目標値(指針値):PFOS及びPFOAの合計値で1リットルあたり50ナノグラム以下
検出下限値:5ナノグラム
生野区巽西、天王寺区伶人町、港区田中、福島区福島、住之江区浜口東については、令和3年度地下水概況調査に合わせて採水を実施しています。
調査結果概要
- 暫定的な目標値を超過した地点のうち、東淀川区の3地点(南江口、大桐、瑞光)については、PFOA濃度の占める割合が類似していることから、PFOAを製造していた事業者(摂津市内)の影響を受けているものと考えられます。
- 東淀川区東淡路、淀川区宮島、旭区清水については暫定的な目標値を超過していないことから、PFOAを製造していた事業者(摂津市内)により暫定的な目標値を超えている恐れのある範囲については、当該事業所から数キロメートルの範囲内であると考えられます
- 一方、東淀川区以外で暫定的な目標値を超過地点については、測定結果の特徴が東淀川区の3地点と異なることから、PFOAを製造していた事業者(摂津市内)によるものではなく、引き続き原因調査等を実施します。
今後の対応について
大阪市では、PFOSとPFOAの合計が暫定的な目標値を超過した井戸については、井戸の所有者に対して井戸水を飲用しないよう指導するとともに、利用者に対しても飲用しないよう周知することを要請しています。また、当該井戸につきましては、引き続き地下水調査を実施します。
また、東淀川区の有機フッ素化合物による地下水汚染の原因事業者が摂津市内にあることから、周辺環境(地下水や水路)の監視や事業所の対策の状況について、規制指導を所管する大阪府と連携して対応していきます。
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