令和4年度PFOS及びPFOAに係る地下水調査結果について
2023年4月20日
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令和2年度に環境省が実施した「有機フッ素化合物全国存在状況把握調査」において、大阪市内の地下水から、暫定的な目標値(注)を超過した有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)が検出されたことを受け、令和3年度から大阪市域における実態を把握するため地下水調査を実施しています。
令和4年度においては、令和3年度の調査で1リットルあたり1,000ナノグラムを超過した井戸及びその周辺に存在する井戸の地下水について調査した結果、3地点のすべてにおいてPFOSとPFOAの合算値が暫定的な目標値を超過しました。
また、市域における状況を把握するため、地下水概況調査に合わせ5地点において調査した結果、2地点(東淀川区大道南、浪速区元町)でPFOSとPFOAの合算値が暫定的な目標値を超過しました。
PFOSとPFOAの合算値が暫定的な目標値を超過した井戸については、井戸の所有者に対して井戸水を飲用しないよう指導するとともに、利用者に対しても飲用しないよう周知することを要請しています。また、当該井戸につきましては、引き続き調査を実施します。
(注)暫定的な目標値(指針値):PFOS及びPFOAの合算値で1リットルあたり50ナノグラム以下、ナノグラムは10億分の1グラムを示す単位です。調査結果
地点 | 採取日 | 1リットルあたりのPFOS及びPFOAの合算値 |
---|---|---|
東淀川区南江口 | 令和4年7月28日 | 1,900ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
東淀川区大桐A | 令和4年7月28日 | 1,100ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
東淀川区大桐B | 令和4年7月28日 | 330ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
東淀川区大道南 | 令和5年2月14日 | 580ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
都島区都島本通 | 令和5年2月8日 | 検出下限値以下 |
浪速区元町 | 令和5年2月8日 | 79ナノグラム(暫定的な目標値を超過) |
此花区島屋 | 令和5年2月13日 | 6ナノグラム |
城東区中央 | 令和5年2月14日 | 19 ナノグラム |
検出下限値:5ナノグラム
東淀川区大桐Bは、東淀川区大桐Aより南側にある井戸で、調査は今回が初めてとなります。
また、東淀川区大道南、都島区都島本通、浪速区元町、此花区島屋、城東区中央については、令和4年度地下水概況調査に合わせて採水を実施しています。
調査結果概要
令和4年度において、東淀川区で初めて調査を実施した地点(大桐B及び大道南)については、令和2年度からの継続調査となる2地点(南江口、大桐A)より濃度は低いもののPFOA濃度の占める割合が類似していることから、PFOAを製造していた事業者(摂津市内)の影響を受けているものと考えられます。
一方、令和4年度における東淀川区以外の調査では、暫定的な目標値を超過した1地点(浪速区元町)については、調査結果の特徴が東淀川区の4地点と異なることから、PFOAを製造していた事業者(摂津市内)によるものではないと考えられるため、引き続き原因調査等を実施します。
今後の対応について
大阪市では、PFOSとPFOAの合算値が暫定的な目標値を超過した井戸については、井戸の所有者に対して井戸水を飲用しないよう指導するとともに、利用者に対しても飲用しないよう周知することを要請しています。また、当該井戸につきましては、引き続き地下水調査を実施します。
東淀川区の有機フッ素化合物による地下水汚染の原因事業者が摂津市内にあることから、周辺環境(地下水や水路)の監視や事業所の対策の状況について、規制指導を所管する大阪府と連携して対応していきます。
また、市域における状況把握に係る地下水調査についても、引き続き実施していきます。
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