平成27年度からの入札契約制度の改正等について

　大阪市は、これまで入札・契約の公正性、透明性、競争性の向上を図るため様々な改正を行ってきましたが、今般、入札契約制度のより一層の改善を図ることとしましたので、次のとおりお知らせします。

　関係業者との会食、関係業者に飲食費を負担させた事案や入札情報漏洩による入札中止など相次いだ不祥事を踏まえ、マニュアルの改正を行います。

　交通局発注の随意契約チェック機能の不備等の問題を受け、大阪市全体での再発防止の対応策として、適正な随意契約についての理解・知識の向上のために、大阪市随意契約ガイドラインの充実を図ります。

○大阪市競争入札参加停止措置運用マニュアル（暫定版）の策定について

○大阪市建設業法違反事案等対応マニュアル（素案）の策定について

○請負工事成績評定要領の改正について

○契約解除マニュアル（工事請負）の改正について

○大阪市請負工事施工体制確認マニュアルの改正について

　平成25年5月、大阪市入札契約制度改善検討委員会は、「入札契約事務に関するコンプライアンスの取組強化について」をとりまとめ、具体的な改善策を講じていくこととしました。

　平成26年2月には、平成25年度に実際に実施した具体的な改善策(入札契約事務に関するコンプライアンスの取組強化について）をとりまとめるなど、大阪市入札契約制度改善検討委員会として集中的にコンプライアンスの取組みを強化してきたところです。

　また、平成26年度においても、継続的な取組みが重要であるとの認識のもと、ハード・ソフト両面から、コンプライアンスに関するあらゆる具体策（平成26年度における入札契約事務に関するコンプライアンスの取組み）を講じることにより、公正な職務執行を確保し、入札契約事務に関する不正・不適正事案の発生の未然防止を図ってきました。

　平成27年度につきましても、コンプライアンスの取組みを引き続き強化するとともに、恒久的なものとするため、平成27年度入札契約事務コンプライアンス・アクションプランを策定しました。

　優良事業者に対するインセンティブについては、格付工事において優良成績評定事業者表彰を受彰した市内本店業者に対し受彰した工事種目に限り、その受彰本数分を翌年度の受注可能本数に加えることとしてきました。

　このたび、事業者のインセンティブの拡大を図るとともに、公共工事の品質の向上に資する観点から、格付工事における請負工事成績評定において工事成績点が80点以上の者に対して、受注可能本数を年間1本追加する取扱いに変更します。

　平成27年度につきましては、平成26年度優良成績評定事業者表彰を受彰した者に加え、平成26年4月1日から平成26年12月31日の間に完成した発注工事において請負工事成績評定で80点以上の工事成績点があった者とし、平成28年度以降につきましては、前年の1月1日から12月31日の間に完成した発注工事において請負工事成績評定で80点以上の工事成績点があった者とします。