令和7年度 第206回 大阪市入札等監視委員会(会議の概要)
2025年4月1日
ページ番号:658246

開催日時
令和7年6月16日(月曜日) 14時30分から16時00分まで

開催場所
大阪市契約管財局会議室

出席委員
森本浩久委員長、森山浩江委員長代理、荒井敬介委員、藤井安子委員

議題及び議事要旨
⑴ 議題 令和7年1月分~令和7年3月分の契約状況について
【審議1】湊町リバープレイス熱源設備改修その他機械設備工事
事務局より説明の上、審議を行った。
ア 議事要旨
委員:今回の入札について、参加した業者がチラー・氷蓄熱槽の施工実績を積みたかったという理由を挙げているが、このチラー・氷蓄熱槽というのは、一般的に珍しい工事なのか。
都市整備局(以下「都整」):チラー・氷蓄熱槽設備の改修工事というのは、数として多くはない。
委員:一般の民間施設でも、この設備の施工は珍しいものなのか。
都整:チラー・氷蓄熱槽は、30年ほど前に多くの施設で設置された設備と認識しているが、民間の建物にどれほど使われているかについては、手元に資料が無い。設備改修に関して、これから増えてくると考えられるが、民間での改修予定は把握していない。
委員:了解した。大阪市の公共工事で実績を積むことで、請け負った事業者が有形無形の便益を得るようなことはないのか。
都整:本市が便益を与えるようなものではない。
委員:了解した。実際に参加したのが一者のみという状況だが、入札参加資格が厳しいのではないかと感じた。潜在的に参加資格を満たす事業者というのは、どの程度いるのか。
契約管財局(以下「契管」):今回の設備改修について補足すると、この設備は、大規模商業施設においてセントラル空調設備として使用されるものであるが、全設備を同時に改修する案件の発注は少ないと考えている。また、大規模の工事であり、専門工事の事業者や機器メーカーへの手配など業務が複雑であるため、一定の実績を持つ事業者以外は参入が難しい可能性はある。視点を変えれば、その様な工事を請け負うことで経験を積みたいと考えたことは、落札事業者の率直な考えではないかと感じている。
委員:潜在的な入札参加資格保有者の母数を教えて欲しい。
契管:入札参加資格として施工実績を求めているわけではないので、本件工事に対応する建設業許可を有し、工事規模に応じた経営事項審査の総合評定値を取得しておけば入札参加可能である。その条件をクリアする事業者は、数十者は存在している。
委員:参加資格が厳しすぎるということではないという理解でよいか。
契管:そうである。
委員:了解した。事業者ヒアリングの結果を確認すると、今回、一者しか入札参加者がいなかった背景には、予定価格と技術者不足が主な理由であると考えられる。良い公共工事を実現するためには、適正な競争が必要と考えている。適正な競争を行うためには、施工条件が悪い等個別具体的な事情を反映した、柔軟な積算が求められるのではないかとも考えている。施工条件等個別具体的に、積算に反映するような仕組みはあるのか。
都整:積算基準は、国土交通省の基準に従っている。改修工事における個別事情については、現状の基準では考慮されていない。
委員:今回、一者だけ入札者があり、落札に至ったわけだが、仮に入札者が無かった場合には、どのように対応されるのか。
契管:入札参加者が無かった場合には入札不調となる。その後、事業主管局と協議の上、一部の積算や仕様を見直して再度発注を行う。
委員:今後、人手不足と原材料価格の高騰で条件が合わない部分も多々出てくると思われるが、この点について、対応策は何か考えられているのか。
契管:公共工事設計労務単価は、毎年度見直しされているが、民間の積算単価はより短いスパンで上昇しており、それに追いついていないことが課題である。入札不調となった場合は、見積りを活用することができることとされており、その際には、直近の単価等を参照しつつ、再度発注を行うこともしている。
委員:ヒアリングを実施した入札参加可能業者7者の選定方法は、どのようなものか。潜在的には、数十者の入札参加可能業者があるとのことだが。
都整:事情聴取を行った事業者は、契約管財局と調整の上、参加資格を持つ業者から選んだ。
契管:入札参加資格を保有する登録業者は、数十者存在しているが、過去の都市整備局発注工事の受注者など、実際に参加する可能性がある事業者を7者抽出し、事情聴取を行ったものである。
委員:事情聴取をした事業者については、過去の発注工事の参加実績等を勘案して選定したということか。
都整:そうである。
委員:了解した。その関連で時期について聴きたいのだが、入札時期や工期について4者が適当であると回答している一方で、残り3者は「見ていない」という回答である。これは、どういう意味か。
契管:事業者全てが案件情報を見ているわけではないから、見ていないものは答えられないという主旨である。
委員:了解した。事情聴取の際に、これらの工期や時期の設定を伝えたうえで意見を聴くことは可能だったのか。
契管:一般論として聴くことは可能だが、詳しい設計図書などを事業者が見ることができるわけではないため、十分に答えられなかったのが現状だ。
委員:入札や契約の時期が年末年始を挟むような形となり、時期設定は短くなかったのではないかと考えたがどうか。より多くの事業者に参加してもらえるよう日程を調整できたのではないか。
契管:設備改修工事では民間工事が活況な状況があり、年度の後半になると手持ち工事が多くなり、技術者が不足している傾向にある。しかしながら、本件工事については空調の稼働時期を考慮し、この時期での発注が必要だった。また、一般的に改修工事の案件では、既存設備等との調整も必要であり、手間を要することから、全般的に入札参加者が少ない傾向が見られる。
委員:時期の問題ではなく、他に原因があるとの判断と認識した。技術者不足に関してあらゆる領域で人手不足が問題となっており、深刻化する懸念があると感じている。また、落札率98.9%という高い数字だが、このような状況は時折あることなのか。
契管:一定の競争性が確保されていると、最低制限価格に近い金額で競争することが多いのだが、入札参加者数が限定的な場合には、予定価格に近い金額で落札される状況もある。
委員:今回の湊町リバープレイスの同種工事に関して過去の実績はあるのか。また、一般的には、20年から30年のスパンで行われる工事なのか。
都整:機器寿命が20年から30年と一般的に言われているので、タイミング的には適切な時期であると考えている。
委員:湊町以外で同様の施設を工事した実績があるかどうかが気になる。設備が珍しいという話があったが実際はどうか。
契管:商業施設のセントラル空調で使用される一般的な設備であり、珍しいわけではないが、全部入れ替える例は少ないと思う。
イ 委員長からの指摘・意見
様々な質問と説明を頂いたが、高落札率の一者入札という点には、一定の合理性があると考える。ただし、聴取り結果で予定価格と積算が合わないという声が複数確認されている。昨今の物価や人件費の急激な高騰を考慮し、今後は緩和策を講じていただくとともに、より多くの事業者が参入できるように検討を進めていただけることを望む。
⑵ 【審議2】指定管理者制度について
大阪市立芸術創造館
事務局より説明の上、審議を行った。
⑶ 【審議3】「大阪市公共工事総合評価落札方式運用要領」等の改正について
事務局より説明の上、審議を行った。
⑷ 【報告1】競争入札参加停止措置及び資格運用状況総括表(令和7年1月~令和7年3月)について
事務局より資料に基づき報告を行った。
⑸ 【報告2】談合情報等対応状況(令和7年1月~令和7年3月)について
事務局より資料に基づき報告を行った。

会議資料
次第・審議案件資料
別冊(別冊については公表しない。)
契約状況表会議資料
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