都市像ごとの主な施策とフェーズに応じた取組み推進
2024年3月29日
ページ番号:531416

都市像ごとの主な施策

1 安全で安心して滞在できる24時間おもてなし都市
大阪を訪れる人々が昼夜を問わず快適に、安全で安心して滞在できるおもてなし都市をめざします。
(1)旅行者の安全・安心の確保
- 災害等に関する情報発信
- 世界基準の情報発信(安全・安心の見える化、アクセシビリティ等)
- 観光施設、宿泊施設等におけるスムーズな避難誘導
- 災害等緊急時の相談対応の充実
- 利便性向上に向けた取組みの推進
(2)ニューノーマルに適応した観光客受入環境の充実、ICTの活用・強化
- 感染対策の充実・強化(感染対策等認証制度の推進、顔認証技術の活用等)
- ICTの活用・強化(スマートモビリティ/MaaSの推進、キャッシュレス推進、オンライン活用等)
- 観光等の案内機能の充実、多言語対応強化
- 都市公園の滞在快適性向上・魅力向上
- 宿泊施設、観光施設等の受入環境の充実

(3)持続可能な観光都市の推進
- 観光客・地域住民の双方に配慮した観光地域づくりの推進
- 企業、地域商業者等と一体となったおもてなし機運醸成の取組み推進
- 観光地域づくり法人(DMO)の推進、専門人材の育成・活用
- 官民連携による大阪版TID制度の導入検討

2 大阪ならではの賑わいを創出する都市
大阪の人々が誇りや愛着を感じ自慢できる、大阪ならではの賑わいを創出する都市をめざします。

(1)世界第一級の文化・観光拠点の形成・発信
- 大阪・関西万博を契機とした世界に向けた大阪の魅力発信
- IRを契機とした夢洲における国際観光拠点の形成
- 世界遺産百舌鳥・古市古墳群エリアの賑わいづくり
- 大阪市内の重点エリア(大阪城・大手前・森之宮地区、中之島地区、御堂筋地区、天王寺・阿倍野地区、新今宮地区、築港・ベイエリア地区)、大阪駅周辺地区(うめきた2期など)、難波周辺地区等の魅力向上
- 水都大阪(水の回廊のさらなる活性化等)、光のまちづくりの推進(大阪・光の饗宴等)
- 万博記念公園の魅力向上(新たなビジョンの策定と推進、大規模アリーナを中核とした大阪・関西を代表する新たなスポーツ・文化の拠点づくり)

(2)大阪の強みを生かした魅力創出・発信
- 世界の人々を惹きつけるキラーコンテンツの創出
- 大規模集客施設やエンターテインメントなどを活用した魅力発信
- 大阪の食の魅力の創出・発信
- 大阪が誇るスポーツ資源を生かしたスポーツツーリズムの推進(関連:都市像7(2))
- 伝統的な祭りや大阪の歴史・文化資源を生かした地域魅力の発信
- 万博・IRのインパクトを活用した大阪広域ベイエリアの活性化
- 歴史的な建築物や街並みなどを活用した魅力的な景観演出の推進

ⒸFestival of the Lights in Osaka Executive Committee

3 多様な楽しみ方ができる周遊・観光都市
国内外を問わず幅広い国・地域から多彩な人々が訪れ、集い、府内各地を周遊し多様な楽しみ方ができる都市をめざします。
(1)国内観光の推進
- 国内プロモーションの強化・推進
- マイクロツーリズムの定着・拡大に向けた取組み
(2)欧米豪をはじめ幅広い国・地域からの誘客促進
- 海外プロモーションの強化とニーズに対応した魅力づくり
- 生活習慣や文化の違い等に配慮した受入環境整備(LGBTQ、フードバリアフリー等)
(3)周遊性を高めるコンテンツの磨き上げ
- 世界遺産百舌鳥・古市古墳群や万博記念公園をはじめとする府内の魅力的なコンテンツの発信、デジタル化の推進
- テクノロジーを駆使した新型エンタメ・街の演出
- 広域周遊コースの発信・誘客促進
- 地域資源を活用し魅力を深く体感・体験できる着地型観光の促進
- 大阪のプロスポーツチーム・トップアスリート等と連携した都市魅力の発信、観光振興につなげるための取組みの推進(関連:都市像7(2))
- 自転車で周遊できるサイクルロードの整備・活用


(4)自然を生かした都市魅力の創出
- 手軽に行ける大阪の自然を生かしたツーリズムの推進
- 都市公園の魅力向上
(5)旅行者ニーズに配慮した多様なサービスの提供
- ナイトカルチャーの充実・強化
- 富裕層の受入拡大に向けた環境整備、ウェルネスや特別感・上質感のある体験など多様なニーズに対応した魅力づくり

©(公財)大阪観光局
(6)効果的なプロモーションの強化
- 国内外の観光客ニーズ分析等マーケティングの強化、ニーズやターゲットに応じた戦略的プロモーションの実施
(7)観光を支える人材等の育成
- 観光地域づくり法人(DMO)の推進、専門人材の育成・活用(関連:都市像1(3))
- ホスピタリティの向上、人材の育成

4 世界水準のMICE都市
IR誘致に伴う世界水準のMICE施設の整備を見据え、国内外の都市に伍する競争力を備えたMICE都市をめざします。
(1)MICE戦略の策定
- 国内外のMICE誘致に向けた調査・研究
- 府・市・経済界が一体となった、ニューノーマルに対応した新たなMICE戦略の策定
(2)MICE誘致の推進
- 関係機関等が連携し、官民が一体となった誘致活動の推進
- ターゲット等を明確にした新たな戦略に基づく誘致活動の展開
- Web等を活用した新たな展示会等の支援
- アフターコンベンションの充実・強化
- ユニークベニューの開発、利用促進
- IRを見据えたMICE受入体制の充実
- 府内MICE関連施設の連携促進

(3)専門人材の育成
- MICE関連人材の育成

5 大阪が誇る文化力を活用した魅力あふれる都市
国内外から芸術家等が集い、様々な文化芸術が交流し、新たなつながりや創造が促進されることにより、大阪の文化力や都市の魅力のさらなる向上につながる都市をめざします。
(1)多彩な大阪文化を活用した都市魅力の向上や文化観光の推進
- 上方伝統芸能や上方演芸をはじめ、府内の様々な文化資源等を活用した都市魅力の向上
- 博物館や美術館などにおける文化についての理解を深める機会の拡大など、文化観光の推進
- 歴史と文化が集積するエリアからの芸術文化の情報発信
- 大阪中之島美術館の開館及び大阪市立美術館のリニューアルによる都市魅力の向上
- 大規模アリーナを中核とした大阪・関西を代表する新たなスポーツ・文化の拠点づくり(関連:都市像2(1))

(2)新たな文化の創造・国内外への発信、他文化への理解や交流の促進
- AI、VR、ARなど最先端技術を取り入れた新しい取組みの推進や、「新しい生活様式」を踏まえたICT技術を活用した文化芸術活動の普及
- 大阪と国内外の様々な文化や歴史、言語、習慣などが交流する機会の創出による他文化理解、異文化交流の促進
(3)文化芸術を創造し、支える人材の育成・支援
- 持続可能な文化芸術の振興に向けた担い手の育成・支援
- 他分野の質を高めるような文化芸術活動に対する支援の充実
- 新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえた長期的・継続的な支援

6 あらゆる人々が文化を享受できる都市
府民・市民の自主性、創造性が発揮されることはもとより、あらゆる人々が等しく、文化芸術を鑑賞、参加、創造できるような環境が整備され、次世代へと継承されている都市をめざします。
(1)文化芸術を鑑賞する機会等の充実
- あらゆる人々が文化芸術を鑑賞、参加、創造できる機会のさらなる充実
- 博物館・美術館施設を活用した、良質で多様な芸術文化に触れる機会の創出

(2)文化芸術拠点の充実や機能強化
- 府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)の機能強化
- 府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の運営を通じた上方演芸の保存及び振興、親しむ場の提供
- 大規模アリーナを中核とした大阪・関西を代表する新たなスポーツ・文化の拠点づくり(関連:都市像2(1))
(3)文化関係施設のネットワーク化と市町村連携
- 府内にある文化関係施設におけるネットワークの構築
- 府内市町村が文化芸術に関する情報の共有などを図る機会の創出、市町村相互の連携強化
(4)文化資源の保存、活用、継承
- 文化財・史跡の保存・活用を通じた文化芸術の社会的価値の醸成


7 世界に誇れるスポーツ推進都市
(1)国際的なスポーツイベントの開催
- 集客力のある競技大会を誘致し、トップアスリートのパフォーマンスを「みる」機会の提供
- オリンピック・パラリンピック、ワールドマスターズゲームズ2027関西等に向けた機運醸成イベント等の展開
- 大規模アリーナを中核とした大阪・関西を代表する新たなスポーツ・文化の拠点づくり(関連:都市像2(1))

画像提供:関西テニス協会

(2)大阪が誇るスポーツ資源を生かしたスポーツツーリズムの推進
- 大阪マラソンのさらなる進化・発展
- 大阪のブランド力を活用したスポーツイベントの誘致・開催
- 大阪のプロスポーツチーム・トップアスリート等と連携した都市魅力の発信、観光振興につなげるための取組みの推進
- スポーツツーリズム推進のための情報発信
- 手軽に行ける大阪の自然を生かしたツーリズムの推進(関連:都市像3(4))

(3)大規模スポーツイベント開催を契機としたレガシーの形成
- オリンピック・パラリンピックを契機とした次世代の育成
- オリンピック・パラリンピック、ワールドマスターズゲームズ2027関西等を契機としたスポーツツーリズムの推進


8 健康と生きがいを創出するスポーツに親しめる都市
大阪・関西万博に向けた「10歳若返り」を見据え、年間を通じて様々なスポーツを「する」「ささえる」健康で活力のある都市をめざします。
(1)スポーツを「する」機会、「ささえる」力の拡充
- 誰もが気軽にスポーツに取り組める機会の提供
- トップアスリートの指導力などを活用した子どもたちの運動やスポーツに対する興味・関心の向上
- スポーツを支える人材の育成
- 大阪マラソンのさらなる進化・発展(関連:都市像7(2))
- 大阪のプロスポーツチーム・トップアスリート等と連携した都市魅力の発信、観光振興につなげるための取組みの推進
(関連:都市像7(2)) - ワールドマスターズゲームズ2027関西等を契機とした生涯スポーツの推進

(2)スポーツを通じた健康増進
- 身近なコミュニティにおける気軽なスポーツ実践の場の拡充
- 企業・大学等と連携した事業の展開及びスポーツ健康科学の推進
- 新しい生活様式を踏まえた体力づくり等の健康増進

9 大阪の成長を担うグローバル人材が活躍する都市
大阪の成長・発展につながる国内外の高度人材が育成され、活躍できる国際都市をめざします。
(1)グローバル人材育成
- 国際的な感覚とコミュニケーション力を有するグローバル人材の育成
- 海外の大学への進学支援等によるグローバル人材の育成及び大阪での活躍支援


(2)高度外国人材の育成、活躍・定着支援
- 大学・企業と連携した大阪企業への就職支援
- 外国人留学生のビジネス日本語能力の向上・啓発
- 外国人留学生の地域での活躍機会の創出
- 外国人留学生等の起業支援


10 出会いが新しい価値を生む多様性都市
外国人が安心・快適に暮らせる環境を整えることで、多様な人材や企業を惹きつけ、新しい価値を生み出す都市をめざします。
(1)在住外国人が安全・安心に暮らせる環境づくり
- 外国人多言語相談・やさしい日本語を含めた情報発信の充実
- 災害時における多言語支援の強化
- 多文化理解の促進

(2)国際競争力を有するビジネス拠点としての大阪の魅力向上
(3)大阪の活力を生かした都市外交の推進
- 大阪の魅力や強みの効果的な海外への発信
- 都市間ネットワーク・外交ノウハウを相互に活用した交流推進
- 総領事館とのネットワークを生かした情報発信の強化
- 地域特性を生かした国際協力
- 成長著しいアジアとの交流や先端産業分野での欧米等との交流の促進を通じた相互利益の実現
フェーズに応じた取組み推進の考え方
本戦略に基づく取組みは、新型コロナウイルスによる社会への影響に鑑み、計画期間中においてフェーズ1、フェーズ2という段階に分けて、状況に応じ推進していきます。
フェーズ1(ウィズコロナ)緊急対策/反転攻勢準備期
- 感染防止対策を最大限に講じつつ、国内の観光需要の喚起等に向けた取組みを推進
- ウィズコロナに対応した新たな都市魅力の創出、反転攻勢(インバウンド回復時)に向けた準備、基礎固め、受入環境整備等を着実に実施
フェーズ2(ポストコロナ)反転攻勢期
- ウィズコロナ期における取組みを土台に、国内に加え、インバウンドも対象とした誘客を促進するなど、2025年に向け取組みを加速度的に推進し、大阪の賑わいを創出
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