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腸管出血性大腸菌感染症-O157、O111、O26などについて

2023年12月11日

ページ番号:5551

 

腸管出血性大腸菌感染症は、例年7月~8月に発生が多くなります。 

腸管出血性大腸菌に感染した人では、加熱不十分の食肉を食べているケースが多く見られます。食肉等の食品は十分に加熱し、焼肉等では生肉を扱う箸と食べる箸とはきちんと使い分けましょう。 

また、腸管出血性大腸菌感染症は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)において三類感染症に分類されています。

社会福祉施設等(特に保育所等)で集団発生が生じることもあります。

感染症発生状況(随時更新)

 

腸管出血性大腸菌感染症年別発生状況

 大阪市内の腸管出血性大腸菌感染症の発生届出数(2020年から2022年)

2019年から2021年大阪市内の腸管出血性大腸菌感染症の発生届出数
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腸管出血性大腸菌感染症年齢別・性別発生状況

 大阪市内の腸管出血性大腸菌感染症の年齢別・性別届出数(2022年)

2022年大阪市内の腸管出血性大腸菌感染症の年齢別・性別発生届出数
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特徴

  • 菌に汚染された飲食物や、患者の糞便で汚染されたものが口から入って感染する。
  • 非常に少ない菌数で感染する。
  • 大腸で増殖するときに毒素を産生する。

感染経路

主な原因は加熱不十分な食肉等やそれらから二次汚染した飲食物を介した経口感染があります。

また、感染者の糞便で汚染されたものを触った指や物が口に入ることによる感染もあります。

症状

 腸管出血性大腸菌の感染による症状については、全く症状がないものから軽い腹痛や下痢のみで終わるもの、さらには頻回の水様便、激しい腹痛、著しい血便とともに重篤な合併症を起こし、時には死に至るものまで様々です。

 多くの場合、おおよそ3~5日の潜伏期をおいて頻回の水様便で発病します。さらに激しい腹痛を伴い、まもなく著しい血便となることがあります。発熱はあっても多くは一過性です。

 これらの症状のある者の6から7%の人が、下痢などの初発症状の数日から2週間以内(多くは5から7日後)に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重症合併症を発症すると言われています。

 激しい腹痛と血便がある場合には、特に注意が必要です。

予防

  • 生肉には要注意!
    特に子どもや高齢者などの抵抗力が弱い人は、食べないようにしましょう。
  • 食品は内部までよく焼いて食べましょう。(中心温度が75℃以上で1分間以上)

  • 焼肉やすき焼きの時、生肉を触る箸と食事用の箸は別にしましょう。

  • 調理や食事前、用便後は必ず石けんで手をよく洗いましょう。
  • まな板・包丁などの調理器具は必ずよく洗い、消毒しましょう。

参考:「食中毒の種類と予防方法」

二次感染の防止

  • 便を処理する時は、使い捨て手袋を使い、処理後は手袋をはずし、石けんで手をよく洗ってください。乳幼児や高齢者のオムツ交換時は汚染に十分注意してください。
  • 患者さんの便で汚れた衣類は、便を取り除き、汚れを落としましょう。他の家族のものとは別に洗濯します。消毒が必要であれば、約500から1000ppm(5%濃度なら50から100倍)に薄めた塩素系消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)に30分以上つけ置きします。その後、普通に洗濯します。塩素系消毒薬で色落ちする可能性もあるので、ご注意ください。あるいは、熱湯で煮沸しても十分効果があります。 
  • トイレは、患者の用便後には便座、便器の水洗のレバー、ドアノブ、手すり等を消毒します。消毒方法は、0.2%の逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)等で拭きます。
  • 入浴はまずおしりを石けんでよく洗ってから入ります。症状のある時はできればシャワーだけにし、回復後1週間は入浴順序を最後にしましょう。
  • タオルの共用はやめましょう。
  • ビニールプール等を利用して水遊びをする時には、こまめに水を入れ替え、使用時ごとに水を交換しましょう。下痢の症状がある人は水に入らないようにしましょう。
  • 腸管出血性大腸菌感染症の患者等は、法律により、菌陰性が確認されるまでの間は飲食物に直接接触する業務に従事することはできません。

消毒方法について

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※内容に、消毒液のペットボトルを用いた希釈方法について記載がありますが、ペットボトルはあくまで計量容器として使用し、別の容器(バケツ等)でうすめてください。ペットボトル等への作り置きは、薬品濃度が変化するため、また誤飲の恐れがあるため避けましょう。

ご活用ください

参考ちらし

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参考

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大阪市 健康局大阪市保健所感染症対策課感染症グループ

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