夏かぜ(夏型感染症:手足口病、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナ)
2019年12月3日
ページ番号:5620
咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナは夏期に流行する感染症です。6月頃から乳幼児を中心に患者数が増えはじめ、7~8月にピークとなります。
予防法には⼿洗と排泄物の適正な処理が重要です。特に保育所や幼稚園などの集団⽣活は、感染しやすい環境であり、家庭内にウイルスが持ち込まれる可能性が⾼まります。⼿⾜⼝病の症状がある場合、患者との過度な接触・タオルの共⽤を避けるなどして、感染拡⼤に注意しましょう。
感染症の発生状況は「感染症発生状況」をご確認ください。
手足口病
口の中・手・足を中心に水ぶくれを伴う発しんができる急性のウイルス感染症です。
原因
感染経路
- 咳やくしゃみなどによる飛沫感染
- 経口・接触感染
潜伏期間
症状と経過
手のひら・足の裏などに米粒大の水ぶくれを含む発しん、口の中に口内炎ができます。他に38℃以下の発熱や食欲不振、のどの痛みなどが見られますが、一般に軽症で、3~7日でおさまります。重症化はまれですが、合併症として急性脳炎や心筋炎があります。
咽頭結膜熱(プール熱)
プールでの感染があることから「プール熱」とも呼ばれます。
発熱、のどや目に炎症がおこる急性のウイルス感染症です。
原因
アデノウイルス
感染経路
- タオルや物に触れた手を介した経口・接触感染
- 咳やくしゃみによる飛沫感染
潜伏期間
症状と経過
39~40℃の高熱、のどの痛み、目の症状(充血、眼痛、目やになど)などの症状が出ます。その他、リンパ節が腫れることがありますが、症状は1週間程度でおさまります。まれに重症肺炎を合併することがあります。
ヘルパンギーナ
原因
感染経路
- 咳やくしゃみによる飛沫感染
- 経口・接触感染
潜伏期間
2~4日
症状と経過
38℃以上の突然の発熱の後、のどの奥に水ぶくれが出き、水ぶくれが破れて痛みも伴います。その後2~4日で解熱し、7日程度で治ります。合併症としては、熱に伴う熱性けいれんとまれに髄膜炎や心筋炎が生じることがあります。
予防法は?
手洗い、うがいをしっかりしましょう。乳幼児の世話をする方は、特に石鹸で手をよく洗いましょう。
他人とのタオルの共用をせず、洗濯物は日光でよく乾かしましょう。
咽頭結膜熱においては、プールからあがった後シャワーを浴び、目を洗い、うがいをしましょう。
治療法は?
- 特効薬はなく、それぞれの症状に対する対症療法が中心です。
- 症状がおさまるまで、部屋を涼しくして安静にしましょう。
- のどの痛みで食欲がなくなりますが、食べられるものは何でもよいので少しずつ食べましょう。喉にしみる酸味の強い物や熱い物は避けるようにしましょう。
- 脱水症の予防に、こまめに水分・塩分をとりましょう。
予防啓発用ちらし
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大阪市 健康局大阪市保健所感染症対策課感染症グループ
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