毒キノコの食中毒に注意
2024年9月19日
ページ番号:18986
例年、秋(9月から11月頃)を中心に、全国で誤って毒キノコを喫食したことによる食中毒が発生しています。
大阪市内でも、令和元年8月に毒キノコである『オオシロカラカサタケ』を喫食したことによる食中毒が発生しました。(過去には平成17年9月及び平成20年9月にも同様事例が発生しています。)
つきましては、毒キノコによる食中毒を予防するために、下記のことに注意してください。
毒キノコによる食中毒の予防
キノコによる食中毒の発生場所はほとんどが家庭であり、食用キノコと外見がよく似た毒キノコを間違って食べてしまうことが主な原因です。
食用と間違いやすい毒キノコには『オオシロカラカサタケ』の他、『クサウラベニタケ』、『ツキヨタケ』、『ニガクリタケ』などがあります。
外見で毒キノコを見分けることは困難です。安易にとって食べたり、人にあげたりしないでください。
また、毒キノコは山の中だけでなく身近な場所にもあります。知識なしに食べるのは絶対に避けてください。
毒キノコによる食中毒を起こさないように、次のことに十分ご注意ください。
- 確実に食用と判断できるキノコ以外は食べない。
- 図鑑の写真や絵で勝手に鑑定しない。
- 加熱や塩漬けにしても、キノコの毒は消えない。
- 迷信(地味な色のキノコは食べられる など)は信じない。
さらに、カエンタケのように食べてしまえばもちろんのこと、触るだけでも危険なキノコがあります。自生している種類のわからないキノコには不用意に近づかないようにしましょう。
食用と間違いやすい毒キノコ
オオシロカラカサタケ
夏から秋にかけて公園の芝生や庭、校庭など、人工的な環境の草地に発生する大型のキノコです。
食用キノコのカラカサタケに似ています。
傘の直径は20cm近くなるものもあります。傘の表面には茶色の薄皮が付きますが、これがとれてしまって真っ白に見えることもしばしばあります。成熟したものでは傘の下のひだが暗緑色を帯びるのが特徴です。
誤って食べた場合、悪寒、頭痛、嘔吐や下痢、時に血便などのはげしい胃腸系の症状を呈します。
オオシロカラカサタケ
写真提供:大阪市立自然史博物館
オオシロカラカサタケ
写真提供:大阪市立自然史博物館
クサウラベニタケ
夏から秋にかけて、広葉樹の地上に発生するキノコです。
食用キノコの、ウスベニホテイシメジ、ホンシメジ、ハタケシメジに似ています。
傘の大きさはは3㎝から10㎝程度です。傘の色は灰色から黄土色、茶色のものもあります。乾燥時は絹のような光沢があり、湿潤時は濡れたような色、ムラがあり、粘性があります。
誤って食べた場合、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器系の症状を呈します。
クサウラベニタケ
(厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:キノコ:クサウラベニタケ」を加工して作成)
クサウラベニタケ
(厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:キノコ:クサウラベニタケ」を加工して作成)
ツキヨタケ
夏から秋にかけて、ブナやイタヤカエデなどに重なり合って発生する大型のキノコです。
食用キノコの、ヒラタケ、ムキタケ、シイタケに似ています。
傘の大きさは10㎝から20㎝程度です。傘の色は、初め黄褐色で、成熟すると紫褐色になります。傘の形は、半円形、まれに円形で濃色の小鱗片があります。
誤って食べた場合、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器系症状を呈します。
ツキヨタケ
(厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:キノコ:ツキヨタケ」を加工して作成)
ツキヨタケ
(厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:キノコ:ツキヨタケ」を加工して作成)
ニガクリタケ
年間を通して、広葉樹及び針葉樹の枯れ木や倒木などに発生するキノコです。
食用キノコの、ナメコ、クリタケ、ナラタケ、ナラタケモドキに似ています。
傘の大きさは2㎝から5㎝程度です。傘はまんじゅう形からほぼ平らに開き、表面は湿り気を帯び、やや吸水性です。傘の中心部が黄褐色で周辺部が硫黄色をしています。
症状としては、強い腹痛、激しい嘔吐、下痢、悪寒などで、重症になると死亡する場合があります。
ニガクリタケ
(厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:キノコ:ニガクリダケ」を加工して作成)
ニガクリタケ
(厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:キノコ:ニガクリダケ」を加工して作成)
関連情報
- 毒キノコによる食中毒に注意しましょう
(厚生労働省ホームページ)
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