平成20年度 大阪市立環境科学研究所報告「事業年報」「調査・研究年報」
2025年1月21日
ページ番号:59491
平成20年度 大阪市立環境科学研究所報告「事業年報」および「調査・研究年報」を発行しました。
「事業年報」
第1章 総論
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第2章 業務
第3章 行事及び見学等
「調査・研究年報」
調査・研究報告
2008年に大阪市内の食中毒原因調査において検出された下痢原性微生物(pdf, 302.74KB)
2008年に大阪市内で食中毒が疑われた170事件について、当研究所に搬入された検体から下痢原性微生物の検出を行った。下痢原性微生物が検出された75事件(44.1%)のうち、ノロウイルスが検出されたものが38件(51.0%)、カンピロバクター20件(27.0%)、サルモネラ属菌9件(12.0%)、黄色ブドウ球菌4件(5.0%)、ウェルシュ菌2件、セレウス菌1件、腸管出血性大腸菌O157 1件であった。
大阪市で分離された季節性インフルエンザウイルスの型・亜型の動向およびオセルタミビル耐性A(H1N1)株の解析(pdf, 255.72KB)
大阪市で分離された季節性インフルエンザウイルスの型・亜型における株数割合を最近3シーズンについて解析し、さらに全国集計のものと比較検討した結果、これらの値は各シーズンにおいて、それぞれ異なる割合を示すことが明らかとなった。また、本市を含む日本におけるオセルタミビル耐性 A(HIN1)株の出現は、2008-09シーズンに一気に拡大したものと思われた。
大阪市内におけるメラミンに関する検査状況(pdf, 817.62KB)
輸入菓子26試料についてメラミンを分析した結果、ビスケット3件およびキャンデー1件からメラミンを検出した。検出濃度は0.5~11mg/kgの範囲であり、わが国で検出されたメラミン濃度の範囲内であった。また、安全性を欧州食品安全機関(EFSA)の耐容1日摂取量(TDI)と比較したところ、大きなリスクはないものと考えられた。
ポリ乳酸プラスチック中の有機スズ化合物の分析(pdf, 451.16KB)
ポリ乳酸プラスチックの触媒にオクチル酸スズが広く用いられていることから、有機スズ化合物の残留量についてテトラエチルホウ酸ナトリウムを用いてエチル化を行い、GC-MSで測定した。オクチル酸スズは4試料中1試料から192μg/g検出され、その他有機スズ化合物は検出されなかった。
大阪市における食品の異物・苦情事例 平成20年度(pdf, 646.57KB)
平成20年度に検査した異物・苦情品の中から、(1)ウイスキーの異物、(2)ココナッツクラッカーの繊維状の異物、(3)粉ミルクの異物、(4)アジサイの葉の喫食による食中毒事例、(5)豆大福のトルエン及び酢酸エチルの5事例について、形態観察、定性試験、機器分析等により検討した。
大阪市域の夏季におけるヒートアイランド現象の時空間特性と暑熱指標(WBGT)による評価(pdf, 995.74KB)
大阪市ヒートアイランドモニタリング調査から、市域の夏季の気温の特徴として、昼の気温分布は東部が高く、夜は中央部が高くなる傾向が明らかとなった。また、WBGTを東部に設置して実測を行ったところ、日中の熱中症発生の警戒レベルを超える時間は、環境省がデータ提供する中央部よりも、東部のほうが長く、熱中症発生予報に対する地域差を配慮する必要性が示唆された。
専用水道浄化処理における塩素酸濃度(pdf, 289.97KB)
2008年8月から9月にかけて、大阪市内の専用水道施設9ヶ所で、浄化処理における塩素酸濃度の調査を行った。塩素酸は、前塩素処理で高濃度となることが多く、その後の浄化処理ではRO膜処理でのみ効率的に除去されることが確認された。前塩素処理で高濃度となる要因について検討した。
大阪湾湾奥部における赤潮形成珪藻Skeletonema costatumおよびThalassiosira spp.の動態(pdf, 482.35KB)
夢洲周辺海域におけるSkeletonema costatum およびThalassiosira spp.の動態を調査したところ、S.costatumの細胞密度は春(5~6月)と秋(9~10月)の年2回にわたり極大が見られ、Thalassiosira spp.は夏(8月)に鋭い細胞密度のピークが見られた。またS. costatum細胞密度は降水量と負の相関を示すことから、河川水による希釈効果の影響を強く受けている可能性が示唆された。
低揮発性有機塩素を指標とした排ガス中ダイオキシン類のオンラインモニタリングについて(pdf, 332.67KB)
一般廃棄物焼却施設排ガス中の低揮発性有機塩素を指標とし、焼却炉の立上げ時におけるダイオキシン類のオンラインモニタリングを試みた。その結果、低揮発性有機塩素はダイオキシン類のメモリー効果やデノボ合成の様子を伺わせる挙動を示すとともに、ダイオキシン類TEQとの高い相関性を示した。このことより、低揮発性有機塩素は施設におけるダイオキシン類に関わる有効な運転指標になることが見込まれた。
他紙発表及び学会発表要旨
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