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平成22年度 大阪市立環境科学研究所報告「事業年報」「調査・研究年報」

2023年12月26日

ページ番号:148573

平成22年度 大阪市立環境科学研究所報告「事業年報」および「調査・研究年報」を発行しました。

「事業年報」

事業年報

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「調査・研究年報」

調査・研究報告

  • 大阪市内で検出された麻しんウイルス株の分子疫学的解析(pdf, 723.36KB)

    麻しんウイルス (MeV) は、ヒトに感染して麻しんを引き起こす。日本では、2012年の麻しん排除に向けて、遺伝子検査を主とする実験室診断に基づく MeV の検出に取り組んでいる。本研究では、2007年4月から2011年3月までの期間に大阪市で検出された MeV 株について分子疫学的手法を用いて遺伝子型別を実施し、解析を試みた。

  • 大阪市域において2005年から2009年に実施したウエストナイルウイルス保有蚊調査(pdf, 864.28KB)

    ウエストナイルウイルス(WNV)は自然界では鳥と蚊の間に感染環を形成しており、ヒトは、WNVに感染した蚊に吸血されることにより感染する。そこで、我々は、大阪市域へのウイルスの侵入を監視する目的で2005年から2009年に蚊の生息調査とWNV遺伝子の保有調査を実施した。調査では、いずれの蚊からもWNV遺伝子は検出されず。WNVが大阪市内に侵入している可能性はないと考えられた。しかし、市内にはWNVに感受性を持つアカイエカ、コガタアカイエカ、イナトミシオカ、ヒトスジシマカが生息しており、今後も蚊のサーベイランス調査を継続していくことの重要性が示唆された。

  • 粉末状乳幼児食品におけるエンテロバクター・サカザキ(クロノバクター属菌)の消長(pdf, 549.72KB)

    エンテロバクター・サカザキ(Es)は乳幼児に重篤な細菌感染症を引き起こす。本研究では、粉末状乳幼児食品中でのEsの生残および消長について調べた。その結果、本菌は汚染菌数が高い場合には70℃の温水による調製では完全に死滅せず室温放置により増殖することがわかった。これらの食品は、調製後速やかに使用するべきである。

  • 2010年に大阪市内の食中毒原因調査において検出された下痢原性微生物(pdf, 597.77KB)

    2010年に食中毒、有症苦情などで当研究所に検体が搬入された122事件の検体について下痢原性微生物の検出を行った。122事件中下痢原性微生物が検出された73件(59.8%)のうち、ノロウイルスが検出されたものが47件(64.4%)、カンピロバクター14件(19.2%)、サルモネラ属菌4件(5.4%)、下痢原性大腸菌3件(4.1%)、ウェルシュ菌2件(2.7%)、黄色ブドウ球菌1件、腸炎ビブリオ1件、そして黄色ブドウ球菌/ウェルシュ菌同時検出が1件であった。

  • 鮮魚に見出された寄生虫の形態学的観察とシーケンス解析による同定(pdf, 940.69KB)

    魚類寄生虫を同定するためのシーケンス解析の有用性を、海産、淡水産鮮魚に由来する12種類の寄生虫検体(微胞子虫1種、粘液胞子虫3種、条虫5種、線虫1種、甲殻類2種)を材料に検討した。真核生物にユニバーサルなプライマーまたは寄生種特異なプライマーを用いたPCRにより、全ての寄生虫検体において小亜粒子リボソームRNAまたは(及び)大亜粒子リボソームRNA遺伝子領域が増幅された。寄生虫検体ごとにFASTA解析により得られた相同性検索の結果と形態学的観察の結果は一致し、また形態学的に種同定とその推測が困難な寄生虫検体においては、相同性検索により近縁な寄生種を検索することが可能であった。

  • LC/MS/MSによる魚介類・食肉・鶏卵中残留動物用医薬品スクリーニング分析法の検討(pdf, 525.06KB)

    LC/MS/MSを用いて、3種の魚介類、鶏肉および鶏卵中の動物用医薬品多成分一斉スクリーニング分析法のバリデーションを行った。49種の動物用医薬品のうち、43種についてはこれらの食品において0.1μg/gの添加濃度での回収試験で50から120%の回収率が得られた。

  • 健康食品等における関与成分(機能性成分)の表示値と実際の含有量に関する実態調査(pdf, 562.06KB)

    特定保健用食品とその他の飲料中の茶カテキン量をHPLCで測定した。特定保健用食品中の茶カテキン量は、一般の飲料の約2倍程度であり、ロット間のばらつきも小さく、非常によく品質管理されていることが確認できた。

  • 大阪市内における環境大気中繊維状粒子の定性分析に関する考察(pdf, 894.46KB)

    大阪市では平成元年(1989年)から大気中アスベストモニタリングを実施している。平成元年は0.86本/Lだったアスベスト濃度は平成21年度には 0.066本/Lまで減少した。平成22年6月に環境省マニュアルが改訂されたことを受け、平成22年度の測定結果は総繊維数濃度に変更になったが、市内平均濃度は 0.16本/Lとやや増加した。今回、平成22年度モニタリングで捕集された繊維状粒子について偏光顕微鏡法、走査型電子顕微鏡法(SEM/EDX法)を行い、定性分析を試みたので報告する。

  • 大阪市の都市ごみ焼却施設搬入ごみ質調査(pdf, 577.45KB)

    大阪市のごみ焼却工場から試料を採取し、組成別に分類しその重量比率と元素含有量を求めた。その結果、厨芥,紙およびプラスチックの3組成のみで全体の重量の 70%以上であった。また、ごみ1トン中に炭素が約 270kg含まれており(焼却により約1トンの二酸化炭素が発生)、その30%はプラスチックに由来していた。

  • 大阪市域における特定外来生物の分布.インターネット上の情報活用の可能性と課題(pdf, 515.76KB)

    外来生物法で飼養等が規制されている特定外来生物について、その大阪市内における分布情報を専門家・非専門家の目撃情報やマスコミ報道などから収集した。その結果、これまでに21分類群の特定外来生物が報告されていること、非専門家による個人ブログの記載は偏りはあるものの一定の有用性を持つことなどを示した。

  • 大阪市万代池公園の動物相(pdf, 927.55KB)

    住吉区万代池公園で2009から2010年に鳥類、水生動物、昆虫類の調査を行なったところ、鳥類26種、水生動物14種、昆虫類273種が確認された。とくに希少な種は見出されなかった。鳥類では水鳥と都市鳥が、水生動物では外来の魚類とカメ類が優占していた。昆虫類では大阪市内としてはやや珍しい種が数種見つかった。動物相を改善するいくつかの提案を行なった。

  • 大阪市における食品の異物・苦情事例-平成22年度-(pdf, 352.23KB)

    2010年度の大阪市で発生した食品に関する苦情のうち、シューマイの箱の底面に発見された異物について報告する。異物の大きさや形態は、シューマイ工場で調理器具とし使用されていた竹スの一部に類似していた。異物から抽出されたDNAに対し植物DNA検出用プライマー対を用いてPCRを実施し、生じたPCR生産物をアガロースゲルで電気泳動した結果、異物のDNA断片は竹ス、及び陽性対照(植物DNA由来のもの)のものと同一のサイズを示した。よって異物は植物由来のものであり、竹スからの混入が推察された。

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このページの作成者・問合せ先

大阪市 健康局総務部環境科学研究センター

住所:〒537-0025 大阪市東成区中道1-3-3

電話:06-6972-9020

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