平成26年度市民病院事業会計の決算概要を公表します

　大阪市の市民病院事業会計においては、平成21年3月に「市民病院改革プラン」を策定し、政策医療の充実や人材の確保・育成などを進めながら、平成23年度までの単年度収支の均衡と資金不足の発生防止に取り組み、平成21年度には単年度収支の黒字化、平成22年度には資金不足を解消するなど、着実に改革を進めてまいりました。

    平成26年度決算は、平成26年10月1日から地方独立行政法人大阪市民病院機構に移行したことに伴い、平成26年9月30日までの決算となりました。

　 平成26年度から地方公営企業会計制度の見直しが実施されたことに伴う費用増等により、経常損益では8億6,900万円の赤字となりましたが、一般会計からの長期借入金の返済免除に伴う特別利益等があったことから、当年度損益は、40億7,700万円の黒字となりました。

1．業務量

　 患者数については、上半期分の実績であることから、入院患者数は、前年度に比べ47.4％減の20万9,610人[一日平均1,145.4人]となり、外来患者数も、前年度に比べ49.4％減の29万4,803人[一日平均2,358.4人]となりました。

2．経営収支

    平成26年度から地方公営企業会計制度の見直しが実施されているため単純比較は難しいものの、平成25年度上半期の同期比較では、収益は、一般会計からの長期借入金免除に伴う特別利益などにより、前年度に比べ25.8％増（56億8,700万円増）の277億3,600万円（前年度220億4,900万円）となりました。

    費用は、会計制度の見直しによる費用増等により、前年度に比べ15.4％増（31億6,200万円増）の236億5,900万円（前年度204億9,700万円）となりました。

    この結果、当年度損益は40億7,700万円の黒字、経常損益では8億6,900万円の赤字となり、累積欠損金は139億9,900万円となりました。

3．建設改良事業　　　　　　　　　　　　　　　　　6億500万円

○  施設整備　　　　　　　　　　　　　　　　        　4億6，500万円

　　・  IGRT室設置及び救急病棟改修工事（総合）

　　・  ガス吸収式冷温水機整備工事（十三）　等

○  備品整備　　　　　　　　　　　　　　　        　　1億4，000万円

　　・  心電計（総合）

　　・  電気メス（十三）

　　・  保育器（住吉）　等

〔参考〕

○  主な取り組み項目

　　・　地方独立行政法人大阪市民病院機構への移行（平成26年10月）

○企業債等