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動物由来感染症を知っていますか?

2020年6月4日

ページ番号:504145

 「動物由来感染症」とは動物から人に感染する病気の総称です。人と動物に共通する感染症(Zoonosi:ズーノーシス)は、日本では、「人獣共通感染症」や「人と動物の共通感染症」ともいわれています。「動物由来感染症」には、人も動物も発症するもの、動物は無症状で人だけが発症するもの等、病原体によって様々なものがあります。
 人と動物には共通した病気があることを、あなたのためにも、そして、動物のためにも知っておきましょう。

動物由来感染症に感染しないために

  • 動物との過度な触れ合いは控えましょう
  • 野生動物の家庭での飼育や野外での接触は避けましょう
  • 動物に触ったら、必ず手洗い等をしましょう
  • 動物に餌として生肉は与えてはいけません
  • 動物の身の回りは清潔にしましょう
  • 糞尿は速やかに処理しましょう
  • 室内で鳥を飼育する時は換気を心掛けましょう
  • 砂場や公園で遊んだら、必ず手を洗いましょう

ペットを飼うときには

  • ペットを飼う前には起こりうるリスクを十分に検討しましょう
  • ペットの健康状態に注意し、かかりつけの動物病院に相談しましょう

国内の身近な動物由来感染症

動物から人に感染する病気は身近に存在しています。最も人に身近なペットである犬や猫も動物由来感染症の病原体を持っています。触れ合うときには注意が必要です。国内でも関連した事例が報告されています。感染症の存在を知っておき、予防を心掛けましょう。

犬猫由来の主な感染症

カメ等爬虫類由来の感染症

鳥由来の感染症

野生動物由来の感染症

犬猫由来の主な感染症

パスツレラ症

  • 咬まれたところの腫れと痛み、その後、急速に、皮下の炎症が深く広い範囲に拡大した蜂窩織炎になることがあります。まれに敗血症に進行します。局所症状が出るのが早いことが特徴で早い時では1時間以内に発症します。気道から感染すると、風邪様、気管支炎、肺炎、副鼻炎などを示します。
  • 犬や猫等の動物の気道や口の中に普通に見られる細菌が原因で、主に動物に咬まれて感染しますが、飛沫を介した経気道感染もあります。
  • 動物との節度ある触れ合いを心がけ、咬まれないように気を付けてください。動物との口移しやキス等をしないようにしてください。

猫ひっかき病

  • 1週間前後で受傷部に丘疹、水疱、発熱を示します。その後、傷口の上位リンパ節が痛みを伴って腫脹します。通常、予後は良好で、症状が数週間から数ヵ月継続するものの、自然治癒します。
  • 菌は猫の赤血球内に存在します。保菌した猫に、咬まれたり、引っかかれたりして、皮膚から直接感染します。まれに、保菌猫を吸血したネコノミから感染することがあります。特に子猫の保菌率が高く、保菌猫も患者も西日本に多いです。
  • 動物との節度ある触れ合いを心がけ、引っ掻かれないように気を付けてください。猫にはノミの駆除や防虫剤等を使用してください。

 

カプノサイトファーガ感染症

  • 発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛等を引き起こします。まれに重症化して、敗血症や髄膜炎を起こし、播種性血管内凝固(DIC)や敗血症性ショック、多臓器不全を引き起こして死に至ることもあります。重症化した時の症状の進行は早く、患者の大半が40歳代以上で、男性が70%以上を占めます。
  • 犬や猫の口の中に普通に見られる細菌で、主に咬傷や掻傷から感染するが、傷口をなめられて感染することもあります。
  • 動物との節度ある触れ合いを心がけ、咬まれたり、引っ掻かれたり、特に傷口などをなめられないように気を付けてください。

 

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症

  • 感染初期は発熱、鼻汁排泄等の風邪に似た症状で、その後、咽頭痛や咳が始まり、ジフテリアと同等の症状を示します。重症化すると死に至ることもあります。
  • 本菌に感染した犬や猫との接触により感染します。海外では犬や猫以外に、牛等の家畜との接触や、殺菌されていない生乳の接取による感染例もあります。
  • 成人用ジフテリアトキソイドやDPT-IPV(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ)4種混合ワクチンが予防に効果があるとされています。くしゃみや鼻汁等の風邪様の症状を呈している動物との接触を控え、動物と触れ合った後は手洗い等を行ってください。

 

トキソプラズマ症

  • 妊婦の初感染では胎児にも感染して、死流産や先天性トキソプラズマ症(水頭症、精神運動機能障害など)の可能性があります。健康な成人や小児が初感染した場合、多くは無症状ですが、体内に潜伏し、免疫力が低下すると、日和見感染として脳炎や肺炎を起こすことがあります。
  • 猫はトキソプラズマの終宿主です。糞便中にオーシストと呼ばれる発育ステージの状態でトキソプラズマを排出します。そのオーシストを取り込むことで豚等の哺乳動物や鳥類の体内組織ではシストと呼ばれるトキソプラズマが一時的に休眠状態となったものが形成されます。人では加熱の不十分な食肉中のトキソプラズマのシストの経口摂取のほか、猫が排出したトキソプラズマのオーシストを直接または土いじり等を介して間接的に経口摂取することによっても感染します。国内の感染率は低く、数%の猫・豚が感染していると考えられます。
  • 食肉、特に豚肉や鶏肉は十分に加熱してください。猫に生肉を与えないでください。また、感染猫から排出されたオーシストは感染能力を獲得するまでに約24時間を要するので、糞便の処理を毎日(24時間以内に)行ってください。

ブルセラ病

  • 一般的に症状は不明熱や倦怠感など風邪様で軽微か、気づかないケースも多いです。しかし、濃厚感染すると重症化することもあり、また、慢性化して長期間罹患の報告もありますので、注意を要します。
  • 感染した犬は、死流産を起こして流産胎児や排泄物中へ、また、尿や精液にも排菌し、これらの接触または飛沫等の吸入により感染します。1970年代に国内で犬の感染が見つかって以降、現在でも、国内の犬の3~5%が感染しています。
  • 予防としては、信頼できるブリーダーから購入するようにしてください。飼い犬が流産等をした場合の処理に気を付けてください。感染の確認には抗体検査が用いられます。感染犬には投薬治療も行われますが、慢性化していると治療は困難です。犬用や人用のワクチンはありません

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

  • 主な初期症状は、発熱、全身倦怠感、消化器症状で、特に意識障害などの神経障害や出血症状が出現します。重症化し、死亡することもあります。特に、高齢者では重症化しやすいです。
  • 主に感染マダニに咬まれて感染します。西日本で患者報告が多く、春から夏にかけて患者の発生が多くなります。また、発症した猫や犬の体液からも感染することが報告されています。特に、猫は感染した時の症状が強く、感染猫からの咬傷や接触による飼養者や動物病院従事者の感染例も報告されています。
  • 予防方法としては、マダニに咬まれないよう、草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくし、マダニに効く虫よけ剤を使用してください。また、動物にはマダニの駆除・防虫剤を使用し、動物が体調不良の際には、動物病院を受診してください。また、むやみに弱った動物には触れないでください。

カメ等爬虫類由来の感染症

サルモネラ症

  • 発熱、下痢、腹痛などの胃腸炎症状を呈します。まれに菌血症、敗血症、髄膜炎等、重症化して死亡することもあります。
  • 通常は汚染食品により感染しますが、爬虫類等の動物との接触から感染することがあります。カメ等の爬虫類の50~90%がサルモネラ菌を保有しており、国内でも子供がペットのミドリガメから感染して重症となった事例があります。
  • ペットの飼育環境を清潔に保ち、世話をした後には石けん等を使って流水で十分に手を洗ってください。新生児や乳児、高齢者等、免疫機能の低い人がいる家庭での爬虫類の飼育は控えてください。カメなどの飼育水はこまめに交換してください。また、水を交換するときには、感染しないように注意するとともに、排水で周囲が汚染しないように気を付けてください。

鳥由来の感染症

オウム病

  • 38度以上の突然の発熱で発症し、咳や痰を伴い、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛、頭痛等のインフルエンザのような症状を示します。重症では呼吸困難、意識障害等を起こし、診断が遅れると死亡する場合もあります。
  • インコ、オウム類の糞に含まれる菌を吸い込んだり、口移しでエサを与えることによっても感染します。2002年と2005年に国内の動物展示施設で従業員や来場者に集団感染がありました。
  • 予防のために、インコ、オウム類に口移しでエサを与えない等、濃厚な接触を避け、特に、妊婦の方は注意してください。また、ケージ内の羽や糞はこまめに掃除し、鳥の世話や、ゲージの掃除をするときは、マスクや手袋をしてください。病鳥から大量の菌が排せつされるので、鳥の健康管理に注意してください。鳥を飼っている人が治りにくい咳や息苦しさ等の症状を感じたらオウム病を疑って受診し、鳥を飼っていることを医師に伝えてください。

クリプトコックス症

  • 土壌などの環境中に存在する真菌で、吸入や傷のある皮膚などを介して感染します。ハトなどの鳥類の糞中でよく増えて、感染源の一つになります。
  • 健常者の肺クリプトコックス症例では無症状のことが多いですが、風邪様の症状を示します。免疫力が低下していると、時に慢性の肺疾患に進行します。皮膚クリプトコックス症例は皮疹などの皮膚症状を示します。脳髄膜炎症例では、発熱や頭痛を示し、吐き気、嘔吐や項部硬直などの髄膜刺激症状、性格変化や意識障害などの神経症状がみられることもあります。
  • 免疫力の低下している人は、公園や駅などの鳥類の糞が堆積している場所には近づかないようにしてください。飼育者はこまめに糞を掃除するようにしてください。

野生動物由来の感染症

エキノコックス症

  • 感染した虫卵は腸の中で幼虫が孵化し、その後肝臓で包虫となって発育・増殖します。感染後、数年から数十年ほどたって自覚症状が現れます。初期には上腹部の不快感・膨満感、進行すると肝機能障害を起こします。
  • 日本では、北海道のキタキツネが主な感染源です。人は糞中に排出されたエキノコックスの虫卵が手指、食物や水等を介して口から体内に入ることで感染します。
  • 予防としては、野山に出かけた後は手をよく洗ってください。キツネを人家に近づけないように、生ごみ等を放置せず、エサなどを与えないでください。沢や川の生水は煮沸してから飲むようにしてください。山菜や野菜、果物等もよく洗ってから食べてください。犬も感染した野ネズミを食べて感染するため、放し飼いをしないでください。飼い犬の場合は駆虫薬の定期的投与も効果があるので、流行地においては獣医師とよく相談してください。

レプトスピラ症

  • 5~14日の潜伏期の後に、38~40度の発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、結膜充血等の初期症状で発症します。重症の場合は、発症後5~8日目に黄疸、出血、腎機能障害等の症状が現れます。
  • ネズミ、犬等の保菌動物の尿中に長期間菌が排出されます。感染動物の尿や尿に汚染された水や土等から皮膚や口を介して感染します。全国で散発的に発生し、水辺・田畑・店舗内と発生場所に特徴があるものの、地域によっては集団感染も報告されています。
  • 予防としては、汚染の可能性のある水・水辺には近づかないようにし、必要に応じて、手袋、ゴーグルなどを着用して、水や土壌に直接触れないようにしてください。ネズミの駆除や侵入阻止等の動物対策により、店舗内を清潔に保ってください。感染の可能性のある動物と接触する場合は手袋やマスク等を着用してください。

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大阪市 健康局健康推進部生活衛生課乳肉衛生・動物管理グループ

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