エムポックスについて
2025年3月25日
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2022年5月以降、これまで主にアフリカ大陸で発生が報告されていたエムポックスの患者について、欧米を中心に感染事例が報告されています。
国内では、2022年7月に1例目の患者が確認され、その後散発的に発生が報告されています。
2023年以降、2022年に世界的に流行を引き起こしたエムポックスウイルス(クレードⅡ)よりも重篤で感染力が強い可能性がある系統(クレードⅠ)によってコンゴ民主共和国で患者が増加しており、今年に入ってからはコンゴ民主共和国とアフリカの複数の国においても患者が急増していることから、アフリカ大陸外にまで拡がる可能性があり、2024年8月14日(日本時間8月15日)に世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC:Public Health Emergency of International Concern)を宣言しました。

どんな病気?
エムポックスはウイルスによって感染する病気です。
エムポックスウイルスはクレードⅠ(Ⅰa及びⅠb コンゴ盆地型)とクレードⅡ(Ⅱa及びⅡb 西アフリカ型)に分類され、クレードⅠがクレードⅡと比較して重症化しやすく、またヒトからヒトへの感染性が高いとされています。
一般的には発熱や発疹(ほっしん)、リンパ節のはれ等の症状がみられますが、多くの場合、数週間で自然になおります。

症状は?
エムポックスの潜伏期間は6~13日(最大5~21日)とされており、潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などの症状が0~5日続き、発熱1~3日後に発疹が出現、発症から2~4週間で治癒するとされています。
体の部位に関係無く、発疹や水ぶくれなどがないかどうか注意してください。特に顔、口、手足、肛門、性器、臀部での発生に注意してください。
水ぼうそうなどの他の発疹を生じる病気との区別が難しいことがあります。

感染経路は?
主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的接触を含む)、患者と近くで対面し、長時間の飛まつにさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合等により感染します。

症状があった場合
エムポックスを疑う症状が見られた場合、最寄りの医療機関に相談してください。
医療機関を受診する際には、自家用車など他人との接触をなるべく避けられる交通手段を用いるか、やむを得ず公共交通機関を利用する場合は、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどでおおう等の対策をしてください。
また、比較的空いている時間帯やスペースを選ぶなど、他人との接触を避けるよう行動しましょう。

その他情報
- 厚生労働省
エムポックスについての通知、リーフレット等
- 厚生労働省検疫所
海外感染症発生状況
- 国立感染症研究所
エムポックス患者とエムポックス疑い例への感染予防策
- 国立感染症研究所
病原体検出マニュアル
- 国立国際医療研究センター 国際感染症センター感染症対策支援サービス
エムポックスと診断された方や感染が疑われる方への資料
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