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循環器疾患

2025年3月27日

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循環器疾患とは

主要死因の割合

 大阪市民の死因のうち、がんについで大きな割合を占めるのが、循環器疾患です。
 代表的な循環器疾患には、脳の血管に由来する「脳血管疾患」と、心臓の血管に由来する「虚血性心疾患」があります。

脳血管疾患(脳卒中)とは

脳卒中の初期症状 FAST

 一般的に脳卒中と呼ばれる脳血管疾患は、脳の血管が急に破れたり、詰まったりすることで起きる病気です。脳卒中には、血管が詰まる「脳梗塞」と、血管が破れる「脳出血」・「くも膜下出血」があります。
 「脳卒中」では、以下のような症状が、突然起こります。
●片方の手足・顔半分の麻痺やしびれがおこる(手足のみ、顔のみの場合もあり)
●呂律がまわらない、言葉がでない
●立てない、歩けない、フラフラする
●物が二重に見える、視野が欠ける
●経験したことのない激しい頭痛がする

脳卒中が疑われる場合は、救急車を呼ぶなどして、直ちに専門的な病院を受診してください。

脳卒中のタイプと症状の特徴

脳血管疾患(脳卒中)の危険因子

 脳卒中の一番の危険因子は高血圧です。高血圧が完全に予防できれば、日本人の脳卒中は半減すると考えられています(Kitamura A, et al. ;Circ J 2017; 81:1022-28)。 その他の危険因子として、糖尿病、喫煙、肥満、メタボリックシンドローム※)、不整脈(心房細動)があげられます。「心房細動」という不整脈があると、脳梗塞になる確率が2から7倍高くなる(脳卒中治療ガイドライン2021.東京:協和企画,2021)ので、健診などで心房細動を指摘された場合は、必ず医療機関を受診してください。

※)メタボリックシンドローム:内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、循環器疾患を発症しやすい病態

虚血性心疾患とは

 「虚血性心疾患」は、心臓に血液を送る血管(冠動脈)が狭くなることで引き起こされる病気です。「虚血性心疾患」には、冠動脈が狭くなって起こる「狭心症」と、冠動脈が完全に塞がって起こる「心筋梗塞」があります。
 「狭心症」や「心筋梗塞」では、以下のような症状が見られます。


●強い胸の痛みや圧迫感(痛みは、肩、胃、背中など、周辺部に感じることもあります)
●息切れ、息苦しさ
●冷や汗
●嘔吐、意識消失

 放置すると心臓の筋肉が働かなくなり、不整脈や心不全が起こるので、早急(発症から6時間以内)に血流を回復させる治療を受けることが重要です。

虚血性心疾患を予防するためには

 虚血性心疾患の危険因子には、高血圧、脂質異常症(特に高LDLコレステロール血症)、喫煙、メタボリックシンドロームなどがあります。そして、より良い生活習慣を獲得することで、これらの因子を適切に管理し、循環器疾患の発症を予防することができます。たとえば、体格や年齢に応じたカロリーやバランスの取れた食事を接種することや、1日30分程度ウォーキングをすることは、発症予防に大変効果的です。
 より良い生活習慣に関する詳しい情報(食生活、運動、睡眠、アルコール、たばこ、歯と口腔の健康)は、各項目のリンクをご参照ください。

循環器疾患と高血圧の関係

 動脈の壁にかかる圧力を「血圧」といい、心臓が動脈に血液を送り出した時の血圧を収縮期血圧(最高血圧)、心臓が一番血液をため込んだ時の血圧を拡張期血圧(最低血圧)と呼びます。血圧は体調や環境、精神的な状況で変動しますが、診察室での収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合を高血圧と診断します。自宅で測る家庭血圧の場合は、下表のように、診察室よりも低い基準が用いられます。


 高血圧を放置すると、動脈硬化(血管の老化)が進行し、虚血性心疾患や脳血管障害を発症する危険が高まります。また、日本人を長期間追跡した結果から、血圧が高くなるほど、脳卒中や循環器疾患死亡および総死亡の危険が高まることが明らかになっています。

血圧区分別 循環器疾患による死亡リスク

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