ハンタウイルス感染症について
2026年5月15日
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ハンタウイルス感染症は、今般、海外における集団発生事例が報じられるなど、国際的にも注視されています。
状況は日々変化していることから、大阪健康安全基盤研究所、大阪公立大学大阪国際感染症研究センター(OIRCID)および大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)が連携の上、動向を注視しています。
どんな病気?
ハンタウイルスは、オルソハンタウイルス属のウイルスの総称で、主にネズミなどのげっ歯類が保有しています。ウイルスの種類により症状が異なります。2026年5月2日に世界保健機構に報告された海外クルーズ船における集団感染事例では、一部の患者からアンデスウイルスが検出されており、ハンタウイルス肺症候群に分類されます。
| 病型 | 原因ウイルス | 分布 | 症状 |
|---|---|---|---|
| ハンタウイルス肺症候群 | アンデスウイルス シンノンブルウイルス 等 | 南北アメリカ | 呼吸不全、急性肺水腫 |
| 腎症候性出血熱 | ハンタンウイルス ソウルウイルス 等 | アジア ヨーロッパ | 腎不全、出血、ショック等(重症型の場合) |
主な症状は?
ハンタウイルス肺症候群
潜伏期間は1週間から5週間程度(通常約2週間)であり、発熱や咳、筋肉痛などを呈し、嘔吐や下痢を伴うこともあります。急速に症状が進行し、呼吸不全等を呈し死亡することがあります。致命率は約40%から50%です。
腎症候性出血熱
10~20日の潜伏期の後に、突然の発熱、頭痛、悪寒、脱力、めまい、背部痛、腹痛、嘔吐が生じます。また、顔面の発赤、目の充血、発疹などの出血症状がみられることもあります。
軽症型では上気道炎症状と微熱、検査でわかる程度の尿異常だけで回復します。一方、重症型は発熱に続いて、低血圧・ショック(4~10日)、尿の減少(8~13日)、尿の増加(20~28日)、回復という強い腎機能障害を伴います。重症型では3~15%が死亡します。
感染経路は?
主にネズミの尿・ふん・唾液が乾燥して舞い上がった粉じんを吸い込むことで感染します。通常のハンタウイルスではヒトからヒトへの感染はありませんが、例外的にアンデスウイルスにおけるヒトーヒト感染事例が報告されています。
治療方法は?
ハンタウイルス感染症に特化した治療薬はありません。重症化を防ぐため、早期発見と対症療法・集中治療が重要です。
予防方法は?
国内で承認されたワクチンはありません。
流行地域では、主にネズミとの接触を避け、糞や尿で汚染された粉じんを吸わないよう、環境を清潔に保ち、食品は蓋などをして適切に保管してください。
- 厚生労働省ホームページ
ハンタウイルス肺症候群
- 厚生労働省検疫所ホームページ「FORTH」
ハンタウイルス感染症
- 大阪健康安全基盤研究所ホームページ
国外航行中のクルーズ船におけるハンタウイルス感染症クラスターについて
- 国立健康危機管理監理研究機構(JIHS)ホームページ
ハンタウイルス肺症候群
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大阪市 健康局大阪市保健所感染症対策課感染症グループ
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