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アメニティ対策(都市環境対策)

2010年12月1日

ページ番号:8399

地球環境を保全し、より快適でうるおいのある都市環境を形成していくため、下水道が有する処理水・汚泥・排熱等の資源やエネルギー、下水処理場等の下水道施設の上部空間を有効に活用していくことが求められています。

今後とも、地球環境を保全し、循環型社会の実現に貢献するため、下水処理水のせせらぎ用水や防火用水等への利用、下水汚泥溶融スラグの建設資材への利用及び太陽光発電システムによる発電等を行っています。また、処理施設の覆蓋や脱臭設備の整備ほか、抽水所・下水処理場内や施設の上部空間を利用した修景施設等の整備を進めています。

下水処理水の有効利用

下水処理水は、都市における貴重な水資源であり、この水をさらにきれいに処理した高度処理水は、下水処理場内で設備の洗浄や冷却に再利用されるだけでなく、せせらぎ等の水源として利用することで都市における美しい水辺環境の創造にも役立てられています。

たとえば、せせらぎの里の用水のほか、今川などの水源として、あるいは大阪城の濠の水源としても利用しています。

さらに、各下水処理場では高度処理水を災害時の防火用水や生活雑用水として供給する設備の整備を進めています。

大阪城 外濠用水の写真
せせらぎの里(市岡下水処理場)の写真

下水汚泥の有効利用

下水を処理することにより、毎日大量の汚泥が発生します。これらの大部分は、焼却し、減量化してから北港処分地に埋め立て処分してきましたが、処分地の受け入れ能力にも限界があります。また、合流式下水道の改善などにより、下水汚泥は今後発生量の増加が見込まれます。

汚泥のさらなる減量化を行うため、舞洲スラッジセンターや平野下水処理場の汚泥溶融炉で汚泥を溶融スラグ化しています。

また、資源有効利用の観点から、溶融スラグを建設資材として有効利用を図ることとしています。

下水汚泥の説明写真

施設の上部利用

下水処理場や抽水所の上部は、過密化した都市では、うるおいのある空間を創り出すうえで貴重な都市空間です。

これらを利用して、平野下水処理場では、芝生広場、屋上の緑化、十八条下水処理場ではスポーツ広場等を整備しています。さらに住之江抽水所では、屋上の一部に多目的グラウンドを、放出下水処理場では、せせらぎや芝生広場とともに、農園を整備し、市民のみなさんに広く利用されています。

放出下水処理場上部利用施設の写真

エネルギーの有効利用

下水道は、エネルギー資源としても大きな可能性を秘めています。また、下水道が有する利用可能なエネルギーは、経済面だけではなく、地球環境にやさしいクリーンエネルギーとしての価値もあります。

津守下水処理場では、下水汚泥の処理過程で発生する消化ガスを燃料として発電を行い、排熱を利用するコージェネレーション施設を、民間事業者の技術的能力や創意工夫を活用できるPFI(Private Finance Initiative)手法を用いて整備しています。

この施設により、津守下水処理場の使用電力の一部と、消化槽の加温に必要となる全熱量が供給されており、下水処理場の維持管理費の低減と温室効果ガス排出量の削減に寄与しています。

中浜下水処理場における消化ガスを利用したガスエンジン発電システムや、十八条下水処理場での太陽光発電システムでも、同様に発電を行い、下水処理場の使用電力の一部をまかなっています。

海老江下水処理場では、下水処理水の熱エネルギーを利用したヒートポンプ施設で下水道科学館などの冷暖房の一部をまかなっています。

また、老朽施設の改築に関わっては、高効率で電力消費の少ない省エネルギー機器の採用を積極的に図っていきます。


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このページの作成者・問合せ先

大阪市 建設局下水道部調整課

住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北2丁目1番10号 ATCビルITM棟6階

電話:06-6615-7586

ファックス:06-6615-7690

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