ライトアップ事業
2022年8月18日
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橋梁ライトアップ整備の背景と経緯
大阪は江戸時代から“浪華八百八橋”と言われ、橋と市民生活とは密接な関わりを持っている。そこで、本市では昭和53年度から橋梁環境整備事業を計画し既設橋の改装を実施しており、昭和58年に策定された「ライトアップ大阪計画」に基づき、橋梁のライトアップが実施されている。
こうした橋梁の夜間演出は、これまで実施してきたライトアップの考え方を基本としながら、光のグランドデザイン※といった他のライティング計画などをふまえ、光の回廊における新たな橋梁の夜間演出を創出するものである。
これまでの橋梁ライトアップの取り組み状況を下図に示す。
※光のグランドデザイン:平成16年度に「光のまちづくり企画推進委員会」によって策定
▲橋梁ライトアップの取り組み状況
橋梁ライトアップ整備の現状
No. | 橋名 | 事業開始年 | 期間 | 点灯時間 |
1 | 豊里大橋 | 昭和45年(昭和58年改修) | 通年 | 日没~22時 |
2 | 川崎橋 | 昭和53年 | 通年 | 日没~22時 |
3 | 大阪城新橋 | 昭和63年 | 通年 | 日没~22時 |
4 | 天神橋 | 平成元年(平成21年改修) | 通年 | 日没~23時 |
5 | 菅原城北大橋 | 平成元年 | 通年 | 日没~22時 |
6 | 水晶橋 | 平成2年 | 通年 | 日没~23時 |
7 | 天満橋 | 平成2年(平成23年改修) | 通年 | 日没~23時 |
8 | 飛翔橋 | 平成3年 | 通年 | 日没~22時 |
9 | 長柄橋 | 平成4年 | 通年 | 日没~23時 |
10 | 岩松橋 | 平成9年 | 通年 | 日没~22時 |
11 | 緑風橋 | 平成3年 | 通年 | 日没~22時 |
12 | 御堂筋跨道橋 | 平成12年 | 通年 | 日没~23時 |
13 | 錦橋 | 平成20年 | 通年 | 日没~23時 |
14 | 難波橋 | 平成21年 | 通年 | 日没~23時 |
15 | 中之島ガーデンブリッジ | 平成22年 | 通年 | 日没~23時※1 |
16 | 玉江橋 | 平成23年 | 通年 | 日没~23時 |
17 | 堂島大橋 | 平成23年 | 通年 | 日没~23時※1 |
18 | 淀屋橋 | 平成20年 | 通年 | 日没~23時 |
19 | 大江橋 | 平成20年 | 通年 | 日没~23時 |
20 | 鉾流橋 | 平成27年 | 通年 | 日没~23時※1 |
21 | 栴檀木橋 | 平成29年 | 通年 | 日没~23時 |
※1 中之島ガーデンブリッジ、堂島大橋、鉾流橋の点灯時間については、季節により変動がある。
▲橋梁ライトアップの実施位置図
(令和3年1月時点)
豊里大橋
日本万国博覧会の関連道路の一環として整備された大阪市では初めての本格的な斜張橋で、中央スパン長は当時日本最長であった。ライトアップにより浮かび上がる主塔の輪郭-「A」-が印象的である。
川崎橋
中之島公園と万博記念公園を結ぶ北大阪自転車道上にある斜張橋である。白色の主塔を緑のライトが照らしだし、濃紺の夜空に凛とした暖かさを添えている。
大阪城新橋
シンプルなつくりであるが、しっかりとした安定感も備えており隣接する大阪城の雰囲気によくマッチしている。橋桁外側の化粧板にはめ込まれた金色の桐文様がライトアップされ浪華の歴史を演出している。
天神橋
中之島公園の東端に位置し、市民からも親しまれる〈なにわ三大橋〉のひとつである。『灯りのゆらめき「天神橋」』をコンセプトに、水都大阪を代表する景観を成し、オレンジの光が低く軽快なアーチを水上に鮮やかに浮かび上がらせる。
菅原城北大橋
橋軸方向にスリットを設けるなど、経済性や施工性だけでなく耐風安定性や景観面にも配慮された構造を持つ斜張橋である。スリットを照らすブルーのラインが暗闇の中に悠然と煌めく(きらめく)。
水晶橋
当初は河川浄化を目的として建設されたゲートだったが、上部を歩行者に開放し今の水晶橋となった。二種類のアーチが絶妙なバランスを成し、水面に揺らめく光は水晶の名に相応しい美しさを演出する。
飛翔橋
淀川リバーサイド地区と地下鉄都島駅を最短で結ぶ歩行者専用橋である。背の高いアーチと背の低いアーチが二重に重なるユニークな姿を、光が優しく照らしている。
長柄橋
古くから広くその名が知られ、古文書の記述や逸話が残されているほか、古今集を始め多くの和歌にも詠まれている。光によって、綾状に張られたケーブルが夜空のキャンバスにくっきりと描き出される。
岩松橋
緑色でライトアップされた円弧を描くアーチがアクセントとなって暗闇に映える。
緑風橋
神崎川を挟んだ東淀川区と吹田市の相互の行き来を可能にし、居住区域と広域避難場所をネットワーク化した。デザイン化された照明柱が足元を照らすだけでなく、独特の形で見る者を楽しませてくれる。
御堂筋跨道橋
シンプルでスレンダーな形態にやわらかな曲線やイチョウの模様を組み合わせている。これらによって圧迫感や煩雑感を無くし、周辺建築物との調和をはかりつつ、明るく開放的な高架下を演出している。
難波橋
市章を組み込んだ高欄、親柱上のライオン彫刻など最大限の意匠設計がなされた〈なにわ三大橋〉のひとつ。『光が彩る歴史と今の交差「難波橋」』をコンセプトに、南北の橋梁下部を「光のトンネル」として照らし出し、石造りの高欄などを自然な光で演出している。
錦橋
大阪のシンボルにもなっている橋を、身近に感じてもらうための橋のギャラリーを橋上に有する可動堰。『芸術を紡ぐ「錦橋」』をコンセプトに、美しい橋梁側面部を、水をイメージした青のライトが上品に照らし出している。
中之島ガーデンブリッジ
中之島歩行者専用道と堂島公園を結ぶ歩行者専用橋であり、橋の中央にはモニュメント「そよかぜ」が設置されている。『中之島へ誘う(いざなう)ラインライティング』をコンセプトに、近代建築群の中でもその洗練されたモダンなデザインは埋もれることなく輝いている。
天満橋
「なにわ三大橋」のひとつであり、「のびのびとした、鳥が翼を広げたような形」と表される。天神祭においても中心的な橋梁としてライトアップされ、その景観が祭りに華を添えている。平成23年度には、『天が満つる光の架け橋』をコンセプトに、橋桁を照らす明かりによって、天満ガラス発祥の地を印象付ける天満切子模様を表現したライトアップにリニューアルされた。
玉江橋
『玉とホタル「世界に広がる水都大阪とおもてなしの和の灯り」』をコンセプトに、橋名の由来である玉の放つ光の道と、ほたるまちのホタルをイメージし、水都大阪の力強さと優しさの融合を演出している。
堂島大橋
『中之島 光のARCH GATE(アーチゲード)』をコンセプトに、「中之島の西ゲート」としてその優美な鉄骨シルエットの特徴を活かしたライティングが施されている。夕刻より光の色がゆっくりと変化する。
淀屋橋
江戸時代に豪商淀屋が架けたとされ、現在のデザインは一般公募による。高速道路の柱や護岸、橋、日本銀行などとともに、美しく、彩りのある夜間景観を創造している。
大江橋
淀屋橋とともに意匠が一般公募された。高速道路の柱や護岸、橋、日本銀行などとともに、美しく、彩りのある夜間景観を創造している。
鉾流橋
通常は金糸帯(きんしおび)のイメージに基づいた「黄金色」、深夜にかけて「水都ブルー」に変化するなど、時間帯や季節により異なった色彩の演出が施されている。
栴檀木橋
中之島の景観に欠かせない中央公会堂や三休橋筋のガス灯の光との関連性を重視すると共に、中央公会堂と三休橋筋をつなぐラインを際だたせ、周辺エリアのレトロモダンな風情を演出している。
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