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天王寺動物園基本構想を策定しました

2015年8月18日

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 天王寺動物園は、天王寺という交通の便の良い立地の中、大正4年に創設されて以降、100年の歴史を刻んでいます。数次の動物園整備計画により獣舎等の整備が進められてきたところですが、近年では、平成7年にとりまとめた「ZOO21計画」に基づき、「生態的展示」というコンセプトの下、爬虫類生態館アイファーをはじめ、カバ舎、サイ舎、アフリカサバンナゾーン、アジアの熱帯雨林ゾーン(アジアゾウ舎)の整備が進められてきたところです。しかし、近年は、同計画に基づく整備は、大阪市の財政難、動物園の経営努力不足などもあって進められておらず、また、来園者については、徐々に減少傾向を見せ、平成25年度には約116万人という、平成に入ってから最低の来園者数を記録するなど、動物園事業が行き詰まりつつあり、大都市大阪にふさわしい魅力あふれる動物園を目指し、徹底した改革が求められてきたところです。

 大阪市役所では、市役所職員による検討チームを設けて動物園のあり方の検討を行い、平成25年9月に同チームとしての中間報告書をとりまとめました。そこでは、各種データや内外からの意見を分析した上で、現在の課題として「利用者目線の欠如」「老朽施設と硬直経営」「専門機能の低下」を指摘するとともに、時代や社会の変化と園の実情に即し、具体性を伴った使命と戦略の再構築が必要と提言しています。このような検討も踏まえて、天王寺動物園では、「ZOO21計画」をリセットして、新たな基本計画を策定することとしてきました。

 平成26年7月から、新計画の策定等を担当業務とする「動物園改革担当部長」のポストを設置し、同ポストの人材については外部からの公募により人材を充てました。また、平成26年10月から平成27年3月にかけて、飼育動物のコレクションプランを検討する有識者会議を設けて、飼育動物の選択と集中について検討を進めてきました。この議論に併せて、コレクションの基礎となる、動物園の今後の方向性についても意見を求め審議をしてきたところです。

 また、平成27年2月から3月にかけては、参加者の公募を行って約40名から成る市民会議「Zoo Friends会議」を設置し、3回にわたってディスカッションを行い、市民が考える動物園の将来像の提案をとりまとめました。

 これらの検討を踏まえて、天王寺動物園の新たな基本計画の基礎となる「基本構想」を定めました。 

 基本構想の内容につきましては、以下をご参照ください。

天王寺動物園基本構想

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