カナダ（オンタリオ州）

• テーマ：大自然―ビッグネイチュア
• 敷地面積：1,000平方メートル
• 展示植物：アメリカフウ／シラカバ／ハナミズキ／ニオイヒバ／クサツゲ／コトネアスター・ホリゾンターリス／ヨウシュエンレイソウ／ファウンテングラス／ベゴニア・センパフローレンス／トリリウム／マリーゴールドなど26種
• オンタリオ州（カナダ）は、山のエリアの起伏のある地形を利用して、同州の代表的な景観であるナイアガラの滝を模した滝と池、カナダ産の材木で作られたログハウスで構成された庭園を出展した。
  　庭園の広さは、1,000平米メートル。カナダの大森林を連想させる深い植え込みを背景に、落差約3メートル、幅約10メートルの滝が“ナイアガラの滝”を見事に再現した。エントランスには、オンタリオ州の州花であるトリリウムをかたどったクサツゲの刈り込みが作られ、それを取り囲む花壇にはマリーゴールド、ベゴニア、アメリカハイネズやコトネアスターなどを植栽。その中にカナダから輸入したランタナが七変化の花を咲かせた。
  　エントランスからは、正面にナイアガラの滝が見え、カナダ産のマツとスギをふんだんに使ったログハウスの前を通り、木造りの複層サンデッキに立つと、滝の水しぶきと池の周囲を取りまく工夫をした景観植栽によって、カナダの爽やかな空気につつまれているような演出がなされた。植栽の中には、トロント在住のアーティストグループ“ファーストワームス”による「地面から地面」というタイトルのオブジェを展示し、注目を浴びた。庭園では、カナダスタッフによる、オンタリオ州の自然や文化の紹介のほか、オペラやフォークソングなどの音楽演奏、カヌーやジュエリー製作の実演など盛りだくさんの催しが行われた。

【出典】財団法人　国際花と緑の博覧会協会,『国際花と緑の博覧会 公式記録 花と緑』,209ページより

【協力】公益財団法人　国際花と緑の博覧会記念協会