大韓民国

• テーマ：自然との理想の調和
• 敷地面積：1,949平方メートル
• 展示植物：アカマツ／ウメ／ザクロ／サルスベリ／エンジュ／オオヤマザクラ／スズタケ／シャクヤク／コウホネ／ムクゲなど43種
• 韓国は、ソウルにある昌徳宮、景福宮などの李王朝時代の庭園様式をモデルにした庭園を出展した。庭園は渓流、方池、韓国亭と清渓亭の2棟のあずま屋、韓国様式の塀、煙突、花階、怪石などで構成され、庭園の構成要素をできるだけあるがままの自然の姿で用い、自然と調和するよう作られた。
  　陰陽五行説の思想をもとに、四角形をした方池は地を表し、池の真ん中の円形の島は天を表し、あわせて天地の調和を意味している。あずま屋に描かれたダンチョン（丹青）の模様は、青・黒・白・赤・黄の宇宙の基本5色で飾られ、また塀に描かれた模様は、青龍は国王、鶴は臣下、梅・蘭・菊・竹は4賢者である儒学者の徳を表し、亀・鶴・鹿・松・山・不老茸・岩・水・雲・太陽は長寿を象徴している。花階に置かれた怪石は、古くから仙人が住むといわれる想像の山・三神山を表すものである。
  　庭園には、自然の樹形のアカマツ、サルスベリ、ムクゲ、チョウセンヤマツツジ、ボケなどが植栽され、韓国の風景が色濃く演出された。

【出典】財団法人　国際花と緑の博覧会協会,『国際花と緑の博覧会 公式記録 花と緑』,213ページより

【協力】公益財団法人　国際花と緑の博覧会記念協会