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オーストラリア

2022年3月2日

ページ番号:448219

「国際花と緑の博覧会」当時のオーストラリア庭園





「国際花と緑の博覧会」出展の記録

  • テーマ:メルボルンからみどりのメッセージ
  • 敷地面積:1,300平方メートル
  • 展示植物:コバノナンヨウスギ/ユスラヤシ/ブラシノキ/モクマオウ/ヒカゲヘゴ/ユーカリ/ブラッサイア/アスプレニウム/プラティケリウムなど31種
  • コアラやカンガルーでも人気のオーストラリアは、世界最大の島であるとともに、世界最小の大陸でもある。オーストラリア大陸ならではの珍しい植生を、野性味あふれる緑苑にアレンジした庭園が出展された。設計者は、ブリスベン博の造園部門を担当したローレンス・S・スミス氏である。
     オーストラリアのバラエティーに富む自然環境を反映して、400種にも及ぶ植物が植栽された。なかでもひときわ目立つのは、ずん胴の茎でザンバラ髪を逆立てたような葉を持ったススキノキ、またオーストラリアで最も美しい花と呼ばれるグレビレア、西部にしか自生せず、花の形がカンガルーの前足に似たカンガルー・ポーなどが展示された。これら特有の自然環境から生まれた植物を、ありのままの姿で自然に再現するというコンセプトで構成された。
     オーストラリアの熱帯雨林、熱帯海岸林、山岳地帯などの景観をモデルに、オーストラリアの野生そのものをみごとなゾーニングで処理し、知らず知らずのうちに自然の世界に導いてくれるような庭園となった。庭園の南端部分は大阪市の姉妹都市であるメルボルン市の出展で、「二人の人物」というタイトルのモニュメントが建てられた。

【出典】財団法人 国際花と緑の博覧会協会,『国際花と緑の博覧会 公式記録 花と緑』,233ページより

【協力】公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会

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