大阪市航空写真(昭和17年) 一括
2024年1月15日
ページ番号:8962
大阪市航空写真(昭和17年)
おおさかしこうくうしゃしん(しょうわ17ねん)
分野/部門
所有者
大阪市
所在地
大阪市北区中之島1
紹介
昭和17年(1942)の大阪市航空写真は、防空計画や重要企画の立案審議の資料とするため、全市と近郊地域を含む1180平方キロメートルの撮影を大阪市が計画し、民間会社の旭航空工業株式会社(本社 船橋市)に委託して作成したものである。
当時の大阪市のほぼ全域を撮影したものであり、これだけ大量のものはこの時期のものとしては全国的にみても類例をみない。昭和3年(1928)の航空写真とともに、昭和初期の大阪の様子をうかがわせる貴重な歴史資料といえる。
なお、この時の詳細な報告(湿式コピー、仮製本)は、土木局測量係技手河村恒三氏によって作成されている。また、軍の手により機密防衛目的で公共施設等の場所が削り取られていることは、時代の特徴をよく示しており興味深い。
基礎データ
- ネガ枚数 3,093枚(補足撮影分396枚含む)
- 画面 18cm×24cm
- 写真縮尺 8000分の1
- 画面重複度 オーバーラップ60% サイドラップ約30%
- 撮影期間 昭和17年2~4月と9~11月
- 器材 フェアチャイルド社製、小西製航空カメラ及び小西製焼付機
参考文献
大阪市役所土木局(河村恒三)『大阪市航空写真測量の概要』(技術参考資料第1輯 1943年)
服部昌之「戦前撮影の大阪・京都の空中写真」(『大阪市都市計画関係資料一覧』大阪市総合計画局 1978年)
木全敬蔵「空中写真撮影の歴史」(『写真測量とリモートセンシング』36-1 1997年)