大阪倶楽部 1棟
2019年1月9日
ページ番号:32622
大阪倶楽部
分野/部門
所有者
所在地
大阪市中央区今橋4
紹介
大阪倶楽部は古い格式を誇る大阪財界人の社交クラブとして、大正元年(1912)に設立された。
初代の会館が焼失した後、2代目となる現在の建物が大正13年(1924)に完成した。
設計は大阪を代表する建築家である安井武雄がおこなった。
鉄筋コンクリート造、地上4階、地下1階で、外壁を暗褐色のタイル貼りとし、全体として量塊性を強調した重厚なつくりである。
安井の記した建築概要書にはその建築様式を「南欧風の様式に東洋風の手法を加味せるもの」としている。
建物の1階正面に並んだトーテムポールのデザインをはじめ、バルコニーやアーチ窓の装飾に東洋風の色合いがみられる。
内部意匠についても、玄関正面の泉盤のデザインは特異な雰囲気を醸し、また梁や持ち送りの装飾にも各室に固有のデザインが用いられている。
安井は従来の歴史様式とは異なる独自の様式を編み出し、後にモダニズム様式に移行した。
大阪倶楽部の建築は安井の前半期の建築として特筆されるものである。
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