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平成24年第1回教育委員会会議

2022年9月1日

ページ番号:153494

平成24年第1回教育委員会会議

第1回教育委員会会議録

 

1 日時  平成24年1月10日(火曜日)午後1時~午後14時5分

 

2 場所  大阪市役所本庁舎地下1階第11共通会議室

 

3 出席者

矢野 裕俊  委員長

長谷川惠一  委員

佐藤友美子  委員

勝井 映子  委員

高尾 元久  委員

 

永井 哲郎  教育長

中尾 寛志  教育次長

沼守 誠也  教育次長

荻野 哲男  総務部長

小川 芳和  学校配置計画担当部長

林田  潔  教務部長

三宅  卓  生涯学習部長

沢田 和夫  指導部長

上林 幸男  教育事業監理担当部長

小畠  稔  学校経営管理センター所長

川阪  明  人事・効率化担当課長

玉置 信行  総務課担当係長

藤巻 幸嗣  教職員人事担当課長

三田村珠央  教職員人事担当課長代理

村上 敏昭  教務部担当係長

宇野新之祐  教務部担当係長

赤銅 久和  初等教育担当課長

坪井 宏曉  指導部総括指導主事

永安  卓  中学校教育担当課長

森本 充博  総務課長

松浦 令   総務課担当係長

ほか係員1名

 

4 次第

(1)矢野委員長より開会を宣告

(2)矢野委員長より会議録署名者に高尾委員を指名

(3)議題

議案第1号 平成24年度全国学力・学習状況調査への参加について

議案第2号 市会提出予定案件(その1)

議案第3号 職員の人事について

議案第4号 職員の人事について

議案第5号 職員の人事について

なお、議案第2号については教育委員会会議規則第6条第1項第5号に該当することにより、議案第3号から議案第5号については教育委員会会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく会議は非公開とされた。

 

(4)議事要旨

議案第1号「平成24年度全国学力・学習状況調査への参加について」を上程。

沢田指導部長からの説明要旨は以下のとおりである。

平成24年度の全国学力・学習状況調査について、抽出対象校以外の学校においても、国に対して希望申請を行い、抽出調査と同一の問題の提供を受けることにより、抽出対象校とあわせてすべての学校で、同日・同時間帯・同一問題により調査を実施する。なお、今年度の主な改正点は、教科に理科が追加されたことである。

質疑の概要は以下のとおりである。

高尾委員「実施要綱の中で、調査結果について慎重な取扱を求めているにもかかわらず、一方保護者や地域住民に対して説明を有していることに配慮するようにとも書いてある。どのようにお考えなのか。」

沢田部長「分析ソフトを使い、各学校で分析を行い、強みと弱みを分析して、学校長から保護者あてに説明をしているところであり、それにアクションプランを加えて保護者等へ説明している。」

高尾委員「それは学校全体の結果を説明しているのか個人の結果について説明しているのか、両方について説明しているのか。」

沢田部長「両方について説明している。」

長谷川委員「今後の学校選択制との関係が出てくるように思うので聞きたいが、分析の中で成績の伸び率はどのような扱いをされているのか。」

沢田部長「19年度から始まり、ずっと経年比較できるようにしている。」

長谷川委員「伸び率としてみることはできるか。」

沢田部長「見ることはできるが、問題の難易度が毎年ことなるので、同じように扱えるかというと違う。」

長谷川委員「下がっている、上がっているということを言われているのは、そういうことを無視して言われているのか。」

沢田部長「全国平均が出るので、全国平均に比べてどうかという観点で比較している。」

沼守次長「対象の児童生徒が変わっているが、経年比較できる項目がたくさんある。例えば児童生徒質問紙で例年同じ項目になっていることはグラフを使いながら比較できる。学力についてもどう変化しているのかをお示しするので、ご議論をいただきたい。」

長谷川委員「学力という点について、私は総合的な学力のことを言っている。正答率という側面もあると思うが、そういう点について我々として議論しておいた方がいい内容なので、分析などをもう一度見直したい。」

沼守次長「今年度の分析結果も改めてお示ししてご議論いただきたいと考えているのでよろしくお願いしたい。」

委員長「希望利用校の結果の取扱はまたお示しいただけるということで、本議案とは別のものであり、本議案は抽出と希望利用で参加するということについての審議ということで採決を行いたい。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第2号「市会提出予定案件(その1)」を上程。

荻野総務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

職員定数について、市政改革マニフェスト策定以降、職員数の削減に取り組んでいるため、教育委員会事務局の職員定数を490人から460人に改め、学校園の教職員定数を4100人から4000人に改めるべく、職員定数条例を改正するものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

佐藤委員「専門職は退職不補充であるとのことだが、それでやっていけるのか。若い人を採用しなければならないのではないのか。」

荻野部長「例えば、司書については、窓口業務の民間委託化に伴い、退職不補充で削減していっている。一方学芸員は直接教育委員会が業務を行わなければならないので欠員の場合は採用を行うなど、必要なところは採用を行っている。」

高尾委員「内訳について教えてほしい。どの職種が一番減っているのか。学校で100人の減となっているがどのような職種か。」

荻野部長「事務局では事務職員、建築職、電気職、司書である。」

高尾委員「どの変が一番減っているのか知りたい。」

川阪課長「事務職員で13名の減となっている。」

高尾委員「学校園はどうか。」

林田部長「管理作業員が45名、給食調理員が35名、事務職員が10名の削減である。」

高尾委員「教員は減っていないのか。」

林田部長「高等学校は再編に伴い10名の減である。小中学校は府費なので入っていない。」

委員長「それはビジネスフロンティア高等学校か。」

教育長「そうである。」

委員長「18年度から比べてドラスティックに減っているが。」

荻野部長「18年度に定数と実数が乖離していたので定数を改正するようになったのであり、実数はすでに減っていたことと、市長部局へ移管された部署もあるためである。」

委員長「この人数でちゃんと業務がまわると考えているのか。」

教育長「退職不補充としているが、業務も見直しながら進めている。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第3号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

中学校の教諭について、顧問を務めていた部活動に在籍する生徒が学年集会に遅れてきたことに対して立腹し、同生徒の大腿部の外側を膝で十数回程度蹴り、腸脛靭帯損傷のけがを負わせたことなどにより、懲戒処分として停職2月を科すものである。なお、当該教諭は平成18年度においても、部活動の練習に遅れてきたとの理由で生徒に体罰を行い、減給3月の懲戒処分を受けている。

質疑の概要は以下のとおりである。

高尾委員「けがはどの程度か。」

三田村代理「膝の前にある靭帯をけがしており、程度は打ち身と同程度。打ち身が治れば普通に歩けるとのことである。」

委員長「朝練習が終わって学年集会に定刻どおり参加するように部活動指導の一環として指導していたのに遅刻したために生じたという事案であるが、当該教諭は生徒指導の担当か。」

永安課長「生活指導部に属している。」

委員長「これは野球部の部活動指導の行きすぎなのか、教育活動の一環としての指導なのか、この先生はどのように考えているのか。」

永安課長「当該生徒は野球部のキャプテンであり、当日もキャプテンとして指導したのに結果として遅れたということで、両方の立場からの指導である。」

委員長「部活動指導と生徒指導がごちゃまぜになって生徒指導にあたるとこういうことが起こりやすい。本来は生徒指導の中で指導しなければならないのに、野球部のキャプテンだからということになると私情に基づく怒りになってしまう。その場で誰が責任を持って指導するのかはっきりしないといけない。遅れた生徒は別で説諭することになっていて別の列に並ばせていたのに、そこにたまたま自分が指導している部活の部員がいるからといって感情的になるのは間違っている。そういった事案が繰り返されている。キャプテンであっても生徒指導上は一生徒であり、他の生徒と同じ対応をしなければならない。教育委員会として学校に対する指導をきちんとして、こういった考えを徹底して欲しい。」

勝井委員「朝8時30分の学年集会の場であり、他に先生もいるはずなのに、1分間も蹴っていて誰も止めなかったのか。」

宇野係長「近くに他の教員がいたかどうかはわからないが、特に止めた教員はおらず、ひとしきり体罰が終わって自分からやめたということである。」

勝井委員「他の先生がどのように思いながら体罰を見ていたのか聞いたのか。この学校は先生が生徒を蹴り続けても、何もせずに見ているだけの学校と見える。学校運営上の問題がすごくある。周りが止められる仕組みや、協力関係を築くようなことをしてほしい。このあと何か指導されたか報告して欲しい。」

林田部長「当該教諭は55歳のベテラン教諭なので、他の教員が言いにくい状況があったかもしれないが、止めるべきであることは間違いなく、その状況についても聞き取りをしてまいりたい。」

佐藤委員「18年度の体罰の際も野球部員に対して行っている。一旦顧問から外すとのことだが、一般的にどのくらいの期間で顧問に戻るのか。」

永安課長「特に決まりはないが、当該生徒との関係で離すことが多く、当該生徒が卒業すれば元の顧問に戻しているケースが多いのではないか。」

高尾委員「発生が9月だが、ここまで時間がかかったのは事実確認に時間がかかったためか。」

宇野係長「過去の体罰の状況を確認するのに当時の管理職に聞き取りをするなど時間がかかってしまった。」

委員長「当該教諭は、前回処分を受けてから、体罰は減ったと言っているとのことで、全然悪いと思っていない。反省していないのではないか。考えが変わらないようでは適格性が疑われることにならざるを得ない。あと5年くらい働くことになるが不安である。」

林田部長「停職期間が終了してから、校長だけでなく、教務部、指導部、教育センターで連携して直接的な研修を行い、厳しい観点で見つめ、指導していきたい。」

委員長「停職中は研修を行うことはできないのか。」

藤巻課長「停職中に出勤させることはできないので研修を行うことはできないが、本人に課題を与えて、停職期間中に自分を見つめ直すことをさせている。」

委員長「この2ヶ月のうちにそういうことをやってもらわないといけない。働きかけをしっかりしてほしい。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第4号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

小学校の管理作業員について、平成21年度及び平成22年度の市民税・府民税、固定資産税・都市計画税を滞納し、督促等にも応じなかったため、4回にわたり給与等の差し押さえを受けたことにより、懲戒処分として停職5日を科すものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

委員長「病気で休みがちになったとのことだったが、その間その学校の業務はどのようにまわしていたのか。」

林田部長「休職に入ればアルバイトを配置している。」

教育長「学校には管理作業員は2名いるので、もう一人が主に対応していた。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第5号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

小学校の臨時講師について、担当する児童の授業態度が芳しくなかったことから、当該児童の机を右足で蹴って当該児童のわき腹に机を当て、腹部打撲のけがを負わせる体罰を行ったことなどにより、懲戒処分として減給10分の1 1月を科すものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

高尾委員「この学校の授業の様子はどうだったのか。例えば荒れていたというような状況はあったのか。」

宇野係長「この学級が荒れていたということはない。5月に配置され、11月頃から児童が言うことを聞かなくなったので、体罰を行うようになった。」

佐藤委員「保護者との間でほっぺたを叩いた、叩いていないという状況になっているが、結局どうだったのか。」

宇野係長「校長、教頭が聞いたら叩いていないと言っているが、保護者に強く言われたら叩いたと言ったりしており、言うことが変わる。」

委員長「当該教諭は講師登録をしたのは23年度からか。」

宇野係長「そうである。」

委員長「講師については初任者研修等の対象とならずにほったらかしである。確かに講師の業務に研修が入っていないから、課し難いということがあるかもしれないが、そうであるとしても、保護者からは講師か本務か非常勤かは関係ない。講師でもしっかり指導しなければならない。研修で必要な能力を身につけさせなければならない。研修の対象とならない今の仕組みについて、なんとかならないのか。」

沢田部長「常勤講師は本務教諭と同様に研修を受けることはできる。しかし、命令研修ではないので、学校として新任教諭と同様に校内での研修で対応しているのが現実である。」

委員長「それでは少し足りないのではないか。OJT研修だけでなく、指導主事や退職校長がはりついて教えるなどしてほしい。」

林田部長「指導主事については難しいが、細かく研修機会を設けるなどECと話をしていきたい。」

沢田部長「授業力アップサポート事業で、退職した校長を派遣し、必要なところへは、手厚く対応している。」

高尾委員「対策について、過去の事例分析をして、原因や防止対策についてよく検討し、すぐにできるもの、時間がかかるものに区別して説明して欲しい。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

(5)矢野委員長より閉会を宣告

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