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平成24年第2回教育委員会会議

2022年9月1日

ページ番号:153505

平成24年第2回教育委員会会議

第2回教育委員会会議録

 

1 日時  平成24年1月24日(火曜日)午前11時~午後0時15分

 

2 場所  大阪市役所本庁舎屋上会議室

 

3 出席者

矢野 裕俊  委員長

長谷川惠一  委員

佐藤友美子  委員

勝井 映子  委員

高尾 元久  委員

 

永井 哲郎  教育長

中尾 寛志  教育次長

沼守 誠也  教育次長

荻野 哲男  総務部長

小川 芳和  学校配置計画担当部長

林田  潔  教務部長

三宅  卓  生涯学習部長

沢田 和夫  指導部長

上林 幸男  教育事業監理担当部長

小畠  稔  学校経営管理センター所長

川阪  明  人事・効率化担当課長

玉置 信行  総務課担当係長

藤巻 幸嗣  教職員人事担当課長

三田村珠央  教職員人事担当課長代理

橋本 洋祐  教務部担当係長

宇野新之祐  教務部担当係長

植木  久  生涯学習部研究主幹

森本 充博  総務課長

川本 祥生  総務課長代理

松浦 令   総務課担当係長

 

4 次第

(1)矢野委員長より開会を宣告

(2)矢野委員長より会議録署名者に勝井委員を指名

(3)議題

議案第6号 教職員の懲戒処分に関する指針の一部改正について

議案第7号 平成24年度大阪市職員採用に係る募集要項案

議案第8号 職員の人事について

議案第9号 職員の人事について

議案第10号 職員の人事について

議案第11号 職員の人事について

なお、議案第7号については教育委員会会議規則第6条第1項第5号に該当することにより、議案第8号から議案第11号については教育委員会会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく会議は非公開とされた。

 

(4)議事要旨

議案第6号「教職員の懲戒処分に関する指針の一部改正について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

基本的な考え方のところに、1自主的な申告により非違行為が発覚していること、2調査に協力するなど、自らの非違行為に関連する不祥事案の全容解明に寄与したこと、が認められる場合には、量定を軽減し、特に悪質な事案を除き、免職としない旨を明記するものである。なお、このことについてはこれまでも同様の考え方で運用されてきたが、今回それを明確に示すことにより、自主的な申告等を促し、早期発覚、早期解明に資するようにするものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

委員長「今回の改正は特段新しいものではないとの説明だったが、自主申告ないし内部告発の場合に処分を軽減する規定をあえて明記する必要性は何か。今までこの考え方を適用していたのであればそのままでいいということも考えられるが、踏み込んだ形で改正する必要性は何か。」

林田部長「今ある内部告発が機能しているのか、より多くの告発を奨励すべきでないかという議論が市会であり、申告するに当たっての職員にとって最も関心のある免職ということがあるのかということを明記することにより、より一層告発がしやすい状況を作り、それを積極的に職員に周知することが必要と考えている。」

委員長「現場でいろいろ問題があるが申告することへのためらいがあるという認識なのか。この間も非違行為はあがってきており、それに対して処分が行われており、適切に機能していると考えていが、まだ氷山の一角であるということが改正理由に聞こえる。」

林田部長「氷山の一角とは考えていないが、こういった制度は常に職員が意識を持ち、申告しやすい制度にすることが必要であり、申告が滞ることがないように改正するという趣旨である。」

委員長「そもそも滞っているという認識はもっていない。非違行為は隠しようがなく、これまでも今までの指針に従って適正にやられていたと考えている。それと、仮に報告されるべき事案が報告されていないという認識なら、指針の改正だけでなく、職員が自分の使命に基づきいきいきと働ける仕組みづくりをまず考えるべき。懲戒処分の指針を変えるだけでなく、懲戒を含めた人事のマネジメントを変えるべきである。懲戒処分の指針ばかりがやたらと詳しくなってくるのは人事制度としていかがなものかと思う。」

教育長「学校の中でまだまだ隠れた不祥事があって、申告しにくい雰囲気があるとは私も思っていないが、大阪市で不祥事が続いた中で、平松前市長が日本で一番厳しい処分の指針を作るということでやってきた。そんな流れの中で、一番直近では環境局の河川事務所の件があったが、その件にかかわっても通報に躊躇があったということがあった。もともと裁量としてはやってきたが、指針の中に明確に書くことによって周知をしようとしているのであって、報告されていない事案があるとか、告発を誘導しようという意図ではなく、全市的な大きな流れとしてこういう方針をとることを橋下市長が明言されたので、学校でも同じ取り扱いをしようということになって本日お諮りしている。」

中尾次長「河川事務所の件では告発者が最終的に懲戒免職になった。なぜ免職になったのか市民にとってわからないということがあったが、あの事案は、告発した職員が別の理由で非違行為があり、それによって免職された。そういう説明がきちんとされていなかったので、いかにも告発したことによって免職されたような印象がもたれることとなった。今回は内部告発した人を罪一等減じるということをはっきり示すために明文化するものである。」

長谷川委員「私はこの内容に必ずしも反対するものではないが、マネジメントの一部としての捉え方になる。私はネガティブな仕組み作りには賛成しない。しくみとして評価する内容をもっと増やしてほしい。厳しい内容が必要なのは認めるが、全体のマネジメントはバランスの問題なので、こういう改正をするときは表彰制度を増やすとか、バランスをとることが必要。全体を見た上で判断したいと考えているので、こういう出し方については抵抗がある。もっと全体を見てみたいという思いはある。」

高尾委員「私は賛成の立場である。処分を受ける人から見たら該当者に不利益は生まない。また、社会の価値観の変更が生じているということがある。非違行為の結果の重大性に関する認識に大きな変更があったと思う。以前はこういう行為は密告とさげすまれてきたが、行為から生じる結果の重大性、あるいは公益の保護という側面が大切であると思われて、こういう制度がプラスに働くというように考えられるようになっている。実際民間企業の多くでもコンプライアンス規定に基づいて、その趣旨を生かすということにある。行政の効率化という点でもメリットがある。隠しようがないという話が出たが、発覚してから是正までに被害が拡大するということがあり、スピーディーに対応するためにも有効である。バランスという点について、バランスのとり方自体が、どちらかではなく、きちんとしたものを入れておいて初めてバランスがとれるというようになっており、改正案通りにすることが必要であると考える。」

勝井委員「2の自らの非違行為に関連する不祥事案とは具体的にはどのようなことを想定しているのか。」

藤巻課長「2については自主的な申告ではないが、発覚後に例えば組織的な非違行為について、積極的に全容解明に寄与したものを軽減するという趣旨である。」

勝井委員「一般的に内部告発は自分が関与しない事項についてするというイメージだが、ここで書いているのは、自分が何か間違った行為を行い、それについての全容解明をするという限定的な場面での適用と考えていいのか。」

藤巻課長「そのとおりである。」

勝井委員「そういう意味では刑法でも自主的に申告した場合は軽減の対象となっているし、反省という面ではそういうこともあるのかなと思う。ただ、学校の先生方の間の信頼関係を崩すような方向で使われることはよくない。自分が何らかの間違ったことをしてそれを明らかにするという意味で使うのは賛成だが、こういった改正があったことを学校に周知する際に、学校現場では職員間での信頼が一番であるので、それを壊すような改正ではないということを現場に伝えていただいて、その上で正しい職務執行をしていきましょうというメッセージとともに伝えていただけるなら内容的に反対はしない。」

林田部長「周知の際におっしゃった趣旨を伝えたい。」

佐藤委員「1と2は別々のものとのことだが、2は悪意に考えれば自分の立場をよくするために行うともとれる。調査に協力するという場合、自主申告により発覚してその後調査に協力するということがあるが、それは善意にとれる。しかし、すでに発覚した事案に対して自分の立場よくするために協力するという、ある意味教職員の関係からしたらネガティブなイメージになることがありうるが、このあたりの表現は一般的な表現の仕方なのか。」

林田部長「あくまで自分がしたことに対して調査に協力し、全容解明に寄与するものであって、おっしゃっているような自分の立場を守るというものではない。」

佐藤委員「1と2がセットなら今おっしゃった説明でわかるが、1と2が別々であればちょっと趣旨が違うと思ったので聞いた。1と2がセットなら自分が反省したからととれるが、2だけだとどうなのか。セットになっているものではないのか。」

勝井委員「次に掲げる事情というのが『いずれも』か『いずれか』によって違うが、どちらになるのか。」

宇野係長「内容については多くが両方セットになっている場合であると考えているが、別個の場合もあると考えている。2については、例えば、組織ぐるみで行っていた場合に、それを職員に確認する際に、他の人には迷惑がかかるので言いたくないということがあるので、長年の慣行で誰から引き継いだというようなことを自ら申告したことを考慮する必要があるということである。その人がその非違行為を自主的に申告しなくても、発覚後の聞き取りにおいて組織全体の非違行為を包み隠さず言ってもらうことも含まれるということである。」

教育長「『いずれか』が正しい。多くは1と2が両方重なるのだが。」

委員長「非違行為にかならず関与しないが見たり聞いたりした人が協力するのが2に該当するということか。」

藤巻課長「懲戒処分の指針であり、自らが処分に該当する行為をしていることが前提である。」

委員長「簡単にいえば、知っていることをすべて話したら軽減されることがあるということか。」

教育長「そういう意味では1単独というのはなく、1の場合は2も伴うと考えられる。」

委員長「平成18年に懲戒処分の指針ができてから7回の改正を経た今日において、指針を設けてやってきた成果と課題について事務局としてどのように考えているのか。明らかに非違行為が減ったのか、それまで水面下に隠れがちであった非違行為が顕在化するようになったのか、あるいは、教員の組織は同僚性や相互の信頼関係が非常に重要だが、そこの問題がこの5年間にどのようになっているという認識か。近年同僚性が弱くなっているということがいろいろなところで言われているが、同僚同士が助け合って子どもの学習にかかわるということ、同僚性や信頼関係が非常に重要だが、その点にからめて平成18年からやってきたことの意義や成果、課題について教えてほしい。」

教育長「それ以前は内規としてもっていたものを市民に対してこういう基準で処分を行うということを示したという意義が一番大きい。そのことによって不祥事が減ったかということは不明であるが、きちんと対応していくという形で変わってきている。指針を設けたことによって同僚性が悪くなったということや関係が悪くなったという意見を校長から聞いたことはない。」

高尾委員「こういう非違行為があって、それをきちんと申告しないということは市民の信頼に値しないということを申し上げたい。」

長谷川委員「教職員の信頼関係が一番大事である。平松市長の時代からこういう観点のことが出てきており、これまでもこういう指針を改正するより信頼を生む仕組み作りが必要であると言ってきた。このような厳しい側面は必要だと思うが、職員がお互いに信頼関係で信じあう仕組み作りにエネルギーをかける方がいいと言い続けている。これだけを議論するだけでなく、信頼関係を生むマネジメントシステムを提案していきたい。」

佐藤委員「教育委員会全体ではバランスをとって教職員がもっと働きやすい、信頼関係ができる仕組み作りを考えていかなければならないと思う。」

委員長「市長から全市的な改正を行うよう考えを示されたとのことだが、市長は教職員間の信頼関係をどう再構築するのかということや、バランスを考えてそういうことを言っているわけではないと思う。教育委員会としてこれだけを考えるのではなく、一番大事な教職員が信頼関係をもって、全員の力を結集して力を発揮することができることを、我々教育委員、事務局ともに考えていきたい。こういった改正だけでなくそういうことも必要である。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第7号「平成24年度大阪市職員採用に係る募集要項案」を上程。

荻野総務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

埋蔵文化財包蔵地の増加などにより、調査や調整を要する業務が増加していること、文化財保護担当に欠員が生じることから、必要人員を確保するため、係長級の学芸員1名を平成24年4月1日付けで公募により採用するものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

高尾委員「難波宮などは重要な史跡だが、認知度が高まっていない。ゆとりとみどり振興局の専任になる方は難波宮を担当するのか。それとも難波宮は引き続き教育委員会が担当するのか。」

荻野部長「専任となる職員は、大阪城公園の中で行う事業に関わって、公園の中に文化財があるのでその調整業務に就くことになっている。」

高尾委員「難波宮は重要な場所であり、力を入れてもらいたいと考えており、担当する人が必要だと考える。」

植木主幹「大阪城を観光拠点として活用するという市の方針のもと、文化財として十分に活用できていないものの価値を再認識し、周知していく必要があるとして検討している。難波宮については、従来から大阪城と難波宮の一体化構想という議論があり、一体化することにより古代から中世、近世、現代に続くような歴史公園として整備するという内容である。これについては文化庁や有識者等との折衝があるため教育委員会を中心に進めており、今後もゆとりとみどり振興局と協議しながら進めたい。」

高尾委員「多くの人に難波宮のことが伝わっていないのは残念である。ぜひ力を入れて周知するよう努力してほしい。受験資格のところの日本史があり、日本史の中には現代史も入っているが、現代史はあわないのではないか。どのようにジャンルを分けているのかわからないが、例えば歴史地理学や考古学という方がマッチするのではないか。もう少し丁寧に例示した方がいいのでは。今後のこととしてもし配慮できるのならお願いしたい。」

植木主幹「各自治体では文化財担当者としていろんな分野の出身者が携わっており、近現代史を専攻した人も従事している例がある。前歴については広く認める方向で考えている。」

教育長「実務経験を必要としているので、埋蔵文化財に関わっているという者ということで担保はできている。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第8号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

小学校の管理作業員について、交際相手の10歳の子どもの両頬を両掌で交互に計8回たたく暴行を加え、全治1週間の傷害を負わせたうえ、被害児童が児童相談所に一時保護されるという重大な事態を招来させたことにより、懲戒処分として免職するものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

佐藤委員「当該子どもは大阪市外に住んでおり、当該職員を免職にしても虐待される可能性はなくならないが、相手方の市とどのように連携しているのか。」

林田部長「この児童に関わっては、児童相談所による一時保護の措置を行い、現在は父方の祖母が面倒を見ている。本市としてできることがあれば対応していきたい。」

宇野係長「児童相談所の担当者と話をしたところ、これまで何度も当該職員及び児童の母親と面会をし、二人が別れない限りは子どもは帰さないという方針であるということである。また、当該職員は本件行為についてしつけだと言っているので反省していないと判断していると言っていた。また、当該子どもの姉に対してのケアを行い、父方の祖母への接触等を見極めたいと話していた。」

長谷川委員「母親は現在どんな態度なのか。」

宇野係長「直接事情聴取はできていないが、児童相談所の担当から聞いた話によると、母親についても行為については反省しているが、しつけと考えているとのことであり、当該行為を口止めしたことについても問題が大きいと判断している。」

高尾委員「こういうケースは継続して行われていることが多いが、本件はこの時がはじめてだったのか。」

宇野係長「これまでも言うことを聞かない場合、たたいたことがあったとのことである。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第9号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

大阪ビジネスフロンティア高等学校の開校に伴い、平成24年4月1日付けで市岡商業高等学校長 井上 省三を当該高等学校長に任命するものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

高尾委員「当該校長の鶴見商業、市岡商業での業績はどのようなものか。」

沢田部長「鶴見商業では産業界との連携を行い、特製クリームパンを作製し、文部科学省から表彰を受けた。また、産業界との連携を積極的に行っている。英語教育でもスピーチコンテストをECCやアメリカ領事館などと連携しながら多方面から子どものいいところを伸ばす教育に取り組んできた。前職で人事をやっていたので組織マネジメントにも長けている。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第10号「職員の人事について」及び議案第11号「職員の人事について」を一括して上程。

荻野総務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

市長部局において、特別職の任命に伴う人事異動及び政策企画室府市再編担当の拡充に伴う人事異動が行われるため、平成24年2月1日付けで係長級以上の職員に対して昇任を含む人事異動を行うものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

高尾委員「依願退職が増えていると聞いているが、教育委員会事務局関係ではどのくらい退職者がいるのか。」

川阪課長「今年度の早期退職者は現時点で6名であり、思っていたほど多くはない。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

(5)矢野委員長より閉会を宣告

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