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平成24年第17回教育委員会会議

2022年9月1日

ページ番号:153599

平成24年第17回教育委員会会議

第17回教育委員会会議録

 

1 日時  平成24年5月22日(火曜日)午前9時30分~午前11時05分

 

2 場所  大阪市役所本庁舎地下1階第11会議室

 

3 出席者

矢野 裕俊  委員長

長谷川惠一  委員

勝井 映子  委員

高尾 元久  委員

 

永井 哲郎  教育長

沼守 誠也  教育次長

小川 芳和  学校配置計画担当部長

林田  潔  教務部長

大継 章嘉  指導部長

上林 幸男  教育事業監理担当部長

森本 充博  学校経営管理センター所長

沢田 和夫  教育センター所長

玉置 信行  総務課担当係長

高井 俊一  教職員人事担当課長

武井 宏蔵  教職員人事担当課長代理

橋本 洋祐  教務部担当係長

宇野新之祐  教務部担当係長

森  知史  高等学校教育担当課長

長谷川義高  指導部指導主事

島田 保彦  特別支援教育担当課長

片山 雅之  指導部指導主事

藤巻 幸嗣  総務課長

松浦 令   総務課担当係長

 

4 次第

(1)矢野委員長より開会を宣告

(2)矢野委員長より会議録署名者に高尾委員を指名

(3)議題

議案第76号 職員の服務規律に関する調査について(その2)

議案第77号 職員の人事について

議案第78号 大阪市立学校教科用図書選定調査会の設置等について

議案第79号 職員の人事について

議案第80号 職員の人事について

なお、議案第77号、議案第79号及び議案第80号については教育委員会会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく会議は非公開とされた。

 

(4)議事要旨

議案第76号「職員の服務規律に関する調査について(その2)」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

前回の議論を受けて、再提案するものである。具体的には、一つ目として入れ墨に係る通知内容について教職員及び事務局職員に対して周知徹底させること、二つ目として、管理監督者が把握している場合を含め、入れ墨のある教職員等に対して自己申告による調査を実施し、該当者に対しては該当部位や大きさ等の聞き取り調査を実施してもらい、該当者の氏名、入れ墨のある部位、大きさ、入れ墨をした時期等を一覧表で報告してもらう。

質疑の概要は以下のとおりである。

委員長「今回提案された調査手法は校長が職員に対して自己申告の聞き取りの形で調査し、その結果を校長が取りまとめて教育委員会へ報告するといことか。」

林田部長「その通りである。まず、入れ墨が不適切であるということを周知徹底して、その上で報告を求めるというものである。」

勝井委員「前回の会議で入れ墨が不適切であるというのは我々の認識として間違いないが、人数の把握や人事の配慮に活かすという目的に賛同したわけではない。人数の把握をしたからどうかということではない。入れ墨を入れている職員がいれば目に触れないように徹底すればいいだけであって、人数把握や場所の把握の調査は必要ない。周知徹底はいいが、自己申告を促したり、部位や大きさの把握を校長に依頼するのは不必要だと考える。今回の提案の中で賛同できるのは周知徹底の部分のみである。困っている事態が生じていれば校長に聞くことはいいと思うが、その場合でも部位を聞く必要まではない。前回、このデータがどのように扱われるのか聞いたが、今回の説明でもその懸念は払拭できない。」

高尾委員「聞き取りにくかったので今の発言をもう少し要点を簡潔に言って欲しい。」

勝井委員「服務規律の厳正として目に触れないように周知徹底することは賛成であるが、入れ墨の調査には賛成しかねるというのが私の意見である。」

高尾委員「申告調査の方法について異議があるということか。」

勝井委員「調査の必要性がないということである。人数を把握することと、入れ墨に気をつけて執務することは必ずしも結び付かないので、人数や場所を調査するのはその人のプライバシーに踏み込み過ぎであるということと必要ないという意味で反対である。」

教育長「前回の会議で学校は子どもに接する職場なのでまず問題とならないような対応をすべきであるとして、ただちに周知することとしているが、学校管理者として、子どもを預かっている立場として校長が把握していないのは問題ではないかと考え、自己申告という形で、職員の状況を把握する必要があると考えている。」

委員長「前回かなりの時間をかけて議論をした。そこで確認されたことは、教育職場において教職員が入れ墨をして子どもの目に入り、不安感や恐怖感を与えることがあってはならないことで、その点についてはみなさん異論はなかった。教育委員会が入れ墨に寛容で自覚が緩いということでは決してない。学校ではより強い自覚を持って業務にあたってもらわないといけない。もう一つ、過去に入れ墨に関わって問題があったということはなかったということも確認された。したがって、校長が教職員に入れ墨があるのかどうか知らなくても、これまで問題は起こっていない。1件でもあるなら調査をして把握する必要があると思うが、これまでもないということについて一つトーンをあげて調査しなければならないのか理解できない。教職員は自覚を持って職務にあたってきたのに、今なぜ調査するのかという説明がいる。入れ墨が目に触れたら信頼を失墜するというのは当たり前のことであり、なぜそれが理由になるのかと説明を求められれば、説得できる理由が私には思いつかない。」

教育長「調査をしないで済むというのが一番だと思うが、学校ではないものの、児童施設での事案が子どもとの関係で起こっていることが発端としてあり、学校ではあってはならないということを周知徹底し、実態を把握したい。中学校では生活指導として厳しく生徒に指導するので、当然に自ら厳しく律する必要があり、学校として把握する必要がある。本件とは直接関係はないが市長部局で110名という多くの職員が入れ墨を入れていた。ほとんどがファッションタトゥーだったが、学校でも本当にないのか把握したいと考えている。」

高尾委員「管理監督者が把握している場合も含まれることになっているが、通知文上わからない。」

林田部長「趣旨としては学校長が把握している場合も含めてということである。」

高尾委員「この間市民等からいろんな意見があったとのことだが、具体的にはどのような内容があったのか。」

林田部長「市民の方から、どこの学校かは特定できないが、学校で入れ墨をしている職員がいるのではないかという通報があった。ただ、それが真実かどうか、いつのことを指しているのかはわからない。全体的にはなぜ調査しないのかという苦情が多かった。」

高尾委員「教職員からの通報はあったのか。」

高井課長「我々の方では教職員からの通報は把握していない。」

長谷川委員「この調査と教育の質の問題との間でどのような関係があるか。教育委員会としては教育の質の問題が一番重要である。しかし、この問題と教育の質を考えたときに、ここまで管理を徹底する必要があるのかというと、私は勝井委員と近い感覚をもっている。時代の流れで考え方は変化していっている。私は教育者なのだから自分の意見を持って子どもたちに接して欲しいと思っており、ここまでの管理は必要ないと思う。この問題が教育の質と強い関係があるなら調査しないといけないと思うが、この問題はそこまで強くないと思っている。把握する必要はあると思うが、それは校長がマネジメントとして把握しておけばいいのではないか。ここまで管理を徹底する必要があるかは疑問である。校長を信頼してその判断に任せる方がいいのではないか。」

高尾委員「この案件に関わっては、1度否決がされ、事務局の方で熟考して再度提案されたが、残念なことがある。私は教員にはそういう人がいないと思っていた。もっと対象を絞るべきであると前回申し上げたが、今回市民から意見があったというのは残念である。生徒に茶髪やピアスを指導する教員が入れ墨をしていることはあってはならない。教職員にも入れ墨を入れている職員がいるという蓋然性が高まっていること、万が一あったときの信頼失墜等を考えると、調査の必要は高まっていると考える。今回の調査手法として周知徹底と自己申告でより適切になったと考え、私は本議案には賛成である。」

教育長「長谷川委員がおっしゃったのは、校長において状況を把握することは構わないが、それを教育委員会に報告する必要はないということか。」

長谷川委員「そこまで言っていない。調べた以上、報告してもらえばいいが、ここまでの詳しい内容は必要ないという趣旨である。校長の報告を信頼して任せればいいという趣旨である。」

勝井委員「今回入れ墨を見せて子どもを怖がらせたという記事を発端としてこういうことになっている。まずはそのことについての詳しい状況を知りたい。それがない中で何人いるのかという激しい調査に進んでいることに違和感を覚える。入れ墨は違法な行為ではなく、見えないところに小さいものを入れて、見えないように執務を行っているなら違法な執務ではない。あくまでも自主申告とはいえ、校長は聞かなければならないと思うだろうし、教職員に対しても圧力となる。それが教職員にどういう影響を与えるかを考えると不安を覚える。人数把握して公表しても問題解決にはならない。長谷川委員が言うように校長が把握して指導していくという校長のマネジメントで解決すべき問題だと思う。場所、人数、部位の調査は必要ない。1のうちの周知の部分には賛成するが、2の報告には反対。入れ墨があれば申告するようにという指示は削ってもらいたい。」

委員長「私も反対の意見である。この議案は服務規律の徹底が趣旨である。児童施設での事案があり、学校ではそういうことがないよう周知徹底して欲しいという趣旨の通知は必要である。ただ、3ページの教育長名の通知はそういう内容プラス入れ墨がある職員の人数、部位等の報告を求めている。教育職場の信頼が危うくなるというケースが1件でも出れば厳しい調査が必要だが、そういう局面でない現状では服務規律の徹底という通知で十分である。それでは不十分ということが明らかになれば、次のステップとして必要最小限の調査の必要性が生じてくる。ただ、これは私の認識であり、各学校で教職員を管理する立場の校長がどう思っているかが非常に大事で、それを尊重する必要がある。校長がこのような調査をした方がいいという意見であればしてもいいと思うが、そういうことなしに校長に調査してくださいと指示するのは現場にとってよくないと思う。職員の状況を校長が把握し、マネジメントに活かすのであればいいと思う。こういう調査をするにはまず校長にこの調査の必要性に対する意見を聞いて欲しい。すべての校長に聞くことは無理でも各校長会、園長会に意見を聞いて欲しい。その上で必要ということであれば調査することとし、調査の手法についても校長の意見を聞いて欲しい。現場の理解や納得を無視しての調査は教育委員会への信頼を弱める。校長の意見を聞いた上で、我々として判断したい。ということで、本件は継続審議としたいと考えるか、みなさんの意見はどうか。」

勝井委員「我々も校長と意見交換する場を設けてもらい、現場や保護者の意見を聞いて、やるのなら必要最小限の調査をすればいいと考える。場の設定をお願いしたい。」

教育長「何か起こってからというのはスタンスとしてどうかという思いはあるが、校長会の意見を聞くことは構わないと思う。」

長谷川委員「校長に確認するというステップはいいと思う。最低限というのをどこまでするか。校長のマネジメントを重視するという観点で、形を示してもらい、学校園の援助の趣旨を含みながらされていれば賛成するが、このままの形なら私は反対の立場である。」

教育長「この原案の状態で校長会の意見を聞くということで継続審議にしてもらえればいいと思う。」

勝井委員「服務規律の徹底については我々の意見は一致している。そのことについてずるずると先延ばしすることはよくない。教育委員会は何もしないという意見が出されることはよくない。周知のところは教育長専決でもいいので、先に通知してもらってもいい。」

委員長「3ページの教育長通知については同意見である。調査のことを削除した服務通知をこのタイミングで出してもらうことは必要であると認識している。」

高尾委員「校長会の意見を聞くことはやぶさかでない。ただ、留意して欲しいのは、聞くべきは市民、保護者、地域の声ということである。これは校長会と同レベルで聞いて欲しい。それと、全体の大阪市としての行政のバランスがある。もう一つは結論を早く出して欲しい。」

林田部長「例えば通知の中で調査について、「校長の把握の範囲内で」というような文言を入れることによって、学校長の判断という裁量を委員会として与える。できるだけ早くという思いは一緒である。」

長谷川委員「「つきましては」以下の文章は今は削除した方がいい。調査については校長会の意見を聞いた上で再度検討するというニュアンスで書けばいいのでは。」

勝井委員「文書の内容はここでは決め難い。我々として入れ墨を肯定したことはない。我々の認識、児童生徒保護者に対して入れ墨を見せての執務はよくないというところは伝えたい。「つきましては」以下は削除し、上の部分だけでも通知を出せないかと考えている。」

教育長「学校へ何らかの意思表示を早急にしなければならないということは一致している。そこは文章を考えたい。その場合議案をどうするか。」

高尾委員「それなら、早く結論を出した方がいいので、議案全体を継続審議とし、校長会の意見を早急に聞き、判断を早くすることとすればいい。」

委員長「次回の定例の会議ということであれば6月12日に議論することになるが、それを待たずして教育委員会の姿勢を示すことが大事であり、調査と分けてというご意見だった。」

教育長「校長会の方とも緊急に調整させてもらい、スケジュールが調うのであれば臨時の会議を開催して早く判断することとしたい。」

長谷川委員「修正の文章だけ事前に調整をして、校長会の意見は進めてもらい、次回の定例会議まで臨時に会議をもってもらうということで進めてほしい。」

教育長「校長会の意見聴取は事務局で早急に進めさせてもらうこととし、臨時会の開催を前提に継続審議としてもらえればいいと思う。」

委員長「本議案については継続審議とする。ただし、この問題について教育委員会として姿勢は持っているということを何らかの形で通知するということの議論を次回行いたい。」

採決の結果、委員全員異議なく、継続審議することと決定。

 

議案第78号「大阪市立学校教科用図書選定調査会の設置等について」を上程。

大継指導部長からの説明要旨は以下のとおりである。

平成25年度使用高等学校教科用図書及び特別支援学校教科用図書の採択にあたり、各高等学校及び特別支援学校に教科用図書選定調査会を設置し、各調査会に平成25年度使用教科用図書の選定を諮問する。

質疑の概要は以下のとおりである。

長谷川委員「選定調査会の委員の人選の基準はどうなっているか。」

大継部長「基本的には校長が選定委員長となり、教科ごとに各学校の教員で組織する。」

長谷川委員「それは学校長全員ということか。」

大継部長「各学校でそれぞれ採択するので、各学校長それぞれが選定委員長となる。小中学校とは異なる。」

長谷川委員「理解した。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第77号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

小学校教諭について、担任をしている児童やその家族の個人情報が記載された書類を無断で持ち出し、当該書類を紛失したことにより、懲戒処分として減給10分の1 1月を科すものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

長谷川委員「これだけこの問題が頻発すると今の仕組みの中では対応が難しいと思う。今後行うICT化ですべてをデータ化して誰がデータにアクセスしたか履歴がわかるようなシステムにしなければならない。」

沼守次長「どういう形でICT化ができるか、一人一台パソコンの導入を含めて、データを持ち出さなくて済むような手法について検討している。業務のやり方を変えないといけないと考えている。」

高尾委員「袋の中には現金等は入っていたのか。」

宇野係長「この4種類の書類のみで、貴重品は手に持っていた。」

教育長「当該教諭はこの書類の重要性を理解していない。」

高尾委員「このような重要な書類は物理的に持ち出せない仕組みにしなければならない。持ち出し禁止の書類と知らなかったで済む話ではない。」

委員長「こういう書類を持ち帰るという発想が間違いである。」

林田部長「家で作業するという感覚が未だに残っているのかもしれない。再度周知徹底をしたい。」

委員長「その後の保護者対応の状況について教えて欲しい。」

宇野係長「翌日に校長と一緒に謝罪に回っている。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第79号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

6月2日付で東高等学校教頭(市教育センター付)の森 繁樹を市教育センター主任指導主事に任命するものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

議案第80号「職員の人事について」を上程。

荻野教育次長兼総務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

6月1日付で教職員給与・厚生担当勤務の西嶋 志郎を係長へ昇任の上、市長部局へ転出させるものである。

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

(5)矢野委員長より閉会を宣告

 

 

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