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第13号 「子どもの生きる力をはぐくむ家庭のちから」 大阪市教育委員会事務局 指導部 教育活動支援担当

2019年3月20日

ページ番号:157587

学校キャラバン隊


 大阪市教育委員会では、指導主事が幼稚園や学校を訪問して、保護者や地域のみなさんと話をさせていただく「学校キャラバン隊」という取り組みを行っています。               
 「子どもの生きる力をはぐくむ家庭のちから」というテーマで、子どもの生きる力を家庭でどうはぐくんでいくのか、そのために家庭ができることは、どんなことがあるのか、何をすればいいのかなどを「全国学力・学習状況調査」のデータの一部を示しながら、保護者や地域のみなさんと子育てについて一緒に考えています。その内容の一部を掲載させていただきます。

生きる力とは

文部科学省で示している「生きる力」とは、変化の激しいこれからの社会を生きるために必要となる「豊かな心」、「確かな学力」、「健やかな体」の3つの要素がバランスよく合わさった力のことを言います。学校の教育活動や家庭・地域との連携の中で、子どもたちがこの3つの要素をバランスよく身につけることです。「生きる力」を育むためには、学校だけではなく、ご家庭や地域など社会全体で子どもたちの教育に取り組むことが大切です。


基本的生活習慣を身につけることが大切


これまでの「全国学力・学習状況調査」の結果の分析から、子どもたちの学ぶ力としての「学力」の向上には基本的生活習慣を身につけることが大切であるということが明確になっています。基本的生活習慣を十分に身につけることが、「生きる力の重要な要素である学力を支えることにつながります。子どもたちの学ぶ意欲と基本的生活習慣とは大いに関連があります。

右のデータは、睡眠に関する就学前の5歳児のものです。昭和55年から平成12年までの20年間で、夜10時以降に寝る子どもの割合が4倍になっています。生活リズムが小さいうちから夜型になっているということがわかります。小学生では、もう少し大きな数字になっていると考えられます。現在では、塾や習い事等に通っているので、どうしても寝るのが遅くなるという理由もあるとは思いますが、大きな要因としては、1960年代からの高度経済成長に合わせ、社会全体が昼夜の区別なく働き続け、コンビニエンスストアなどの深夜・終日営業のお店が増え、大人の生活が変わり、子どもの生活もそれに引きずられていることです。幼児が遅くに寝る理由は、夜9時以降のテレビの娯楽番組を大人と見ることだと言われています。子どもの健やかな生活リズムのためには、わたしたち大人が、子どもの睡眠に対してきちんとした認識を持つことが大事なのです。慢性的な睡眠不足や不規則な睡眠が続くと、慢性的な時差ぼけ状態になってしまいます。そうなると「イライラする」だとか「攻撃性が高まる」だとか、また逆に「無表情になる」だとか「うつ状態になる」などの影響が出るといわれています。子どもの年齢が低いと攻撃性に現れやすく、子どもの年齢が高くなるにつれて「うつ」の傾向が現れるといわれています。学校生活においても、「忘れ物が多い」とか「注意される回数が多い」という影響が現れます。また、健康面では、夜遅くまで起きているので、どうしても間食をしてしまい、肥満になりやすいというデータもあります。慢性的な時差ボケ状態では、心の安定、身体の発育成長、学力面などに影響することはまちがいありません。
(実際の学校キャラバン隊では、睡眠のほかに朝食や携帯電話、読書と学ぶ力についてお話しています。)

ミホさんとカヨさんです 


学校キャラバン隊のおわりに、ミホさんとカヨさんに登場してもらっています。ミホさんというのは、きちんと「認めて」しっかり「ほめる」のミホさん、カヨさんというのは、心から「感謝して」素直に「喜ぶ」のカヨさんです。これらのミホさんとカヨさんの積み重ねをしながら、子どもとまっすぐ、じっくり向き合うことで、子どもの中に意欲が生まれるはずだというお話をしています。認めるためには、子どものちょっとした違いや変化、努力のあとがわかることが必要です。ちがいや変化や努力のあとが見えるためには、心から子どもを見守っていくことが大切です。看護するの「看る」という見方が大事です。ちがいや変化や努力のあとに気づいたら、心から、賞賛の声をかけてあげることです。それだけでいいのです。そんなに難しいことではありません(食事をともにする、お風呂に一緒に入る等)。この認めるということの意味や大切さをしっかり理解してもらって、このミホさんとカヨさんを積み重ねていくことです。いつも自分はちゃんと見てもらえていると感じている子どもは、すごく安心感に包まれて、知らず知らずのうちにどんどんがんばろうとするでしょう。
子どもたちに、居心地のいい環境、すなわち、心の居場所を大人が作っていくことが「生きる力を育むために、本当に大切なことです。子どもたちに基本的生活習慣や意欲を身につけさせるために、周りの大人が本気になって、できることからすすめていくことです。そのことが学ぶ力としての学力向上につながるでしょう。

大人の本気度はきっと子どもに響くと思います。今までの子どもとの接し方を今一度見直してみて、生活習慣の改善が学力向上に大いに効果があることを理解して、信じていただいて、やろうと思われたことから、本気でやってみましょう。

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大阪市 教育委員会事務局生涯学習部生涯学習担当生涯学習推進グループ

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