平成23年第17回教育委員会会議
2024年7月10日
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平成23年第17回教育委員会会議 会議録
1 日時 平成23年8月9日(火曜日) 午前9時30分~午前10時25分
2 場所 大阪市役所本庁舎屋上会議室
3 出席者
佐藤友美子 委員長
勝井 映子 委員長職務代理者
矢野 裕俊 委員
長谷川惠一 委員
高尾 元久 委員
永井 哲郎 教育長
中尾 寛志 教育次長
沼守 誠也 教育次長
荻野 哲男 総務部長
小川 芳和 学校配置計画担当部長
林田 潔 教務部長
三宅 卓 生涯学習部長
沢田 和夫 指導部長
上林 幸男 教育事業監理担当部長
小畠 稔 学校経営管理センター所長
三田村珠央 教職員人事担当課長代理
橋本 洋祐 教務部担当係長
森本 充博 総務課長
川本 祥生 総務課長代理
松浦 令 総務課担当係長
ほか係員1名
4 次第
(1)佐藤委員長より開会を宣告
(2)佐藤委員長より会議録署名者に矢野委員を指名
(3)議題
報告第13号 平成24年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト第1次合格者の決定について
なお、報告第13号については教育委員会会議規則第6条第1項第5号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく会議は非公開とされた。
(4)議事要旨
報告第13号「平成24年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト第1次合格者の決定について」を上程。
林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。
今年度の第1次採用選考の主な特徴としては、志願者数が3,971人で昨年度よりも96人減少し、受験者数が2,576人で昨年度よりも19人減少し、合格者数が912人で昨年度よりも209人減少している。全体の倍率は2.8倍である。
質疑の概要は以下のとおりである。
矢野委員「集団面接は何人が一度に面接を受け、どのくらいの時間をかけるのか。」
三田村代理「大体5人で最高6人である。1人あたり5分は面接時間を確保している。」
矢野委員「1人が話しすぎて他の人が話す時間がなくなるということはないのか。」
三田村代理「あまりひどい場合は、制止をして、他の人へ時間を回すよう配慮している。」
委員長「昨年度までの傾向では筆記テストの成績が低い人が合格することが問題となり合格基準点を設けたのに、今回合格基準点にひっかかっているのは面接点ばかりである。面接はもう一度個別面接を行うので、チャンスを与えてもいいのではと思うが。」
矢野委員「緊張の余りよくできなかったということはないか。」
三田村代理「面接の際には緊張を解きほぐすよう努めており、面接官もスキルのある人なのでそういうことはないと思う。」
矢野委員「筆記試験の内容で択一式と論文の両方のケースが混在しているがどういうことか。」
三田村代理「講師経験者について、特例として択一式と論文の好きなほうを選択できることとしている。」
沼守次長「講師の方々は日常的に教材研究も含めて現場での教育に時間を費やしているので、択一式で不利にならないように、現場での実践経験を踏まえて答えてもらえるようにと論文を設定し選択できるようにしている。」
高尾委員「論文は教科によって題材が違うのか。」
三田村代理「教科ごとには変えていないが、校種ごとには変えている。」
高尾委員「面接基準点に達していない人とはどのような人なのか気になるところである。また、理科の論文の点数の低さについてはどう考えればいいのか。」
矢野委員「私も最近の大学生を見ていて、理系の生徒に書く力が全くない人がいることに驚く。」
沼守次長「体育を見てもらえればわかるように、教科によって傾向が全然違う。」
高尾委員「中学校の理科について、択一を選んだ人たちの平均点は高く、論文を選んだ人たちの平均点はそれほど高くない。」
林田部長「平均点であるので。」
高尾委員「平均点の出し方にもよるのでは。」
委員長「理科と数学は合格基準点にひっかかるかどうかが合否判定の分かれ目になっている。合格基準点以外で不合格となった人がいないという非常に厳しい状況である。」
林田部長「理科、数学、技術は受験者を多く確保する努力をしていかなければならない。地方の大学への依頼などを行っている。」
矢野委員「他の教科と同じような考えでやっていては人材は集まらないと思う。特定教科については別途推薦枠を設けるなどの工夫をしなければいけないのではないか。他都市でも推薦制度を設けている。その代わり合格したら必ずそこへ行かなければならないという足かせもつくが。指導力のある教員を確保しなければ学力向上にはつながらない。それが最優先事項だと思う。」
高尾委員「大阪市の先生になるとこういうキャリアが描けるということを提示してあげることが必要なのでは。給料は低いがこういうことが学べますよといったことを提示することが必要なのだと思う。理数の教員だけ給料を上げるといったことはできるのか。」
矢野委員「法律で産業教育振興のため手当を支給することができるとなっている。国の法律に基かなくても市で支給することは可能だと思う。」
高尾委員「教育実習などの実績をリサーチしておいて優秀な人を確保するということはできないのか。」
林田部長「そういった評価の高い人には校長を通じてぜひ大阪市を受けてほしいとお願いしている。」
沼守次長「教育実習は母校実習を基本とし、それ以外では大阪市では大阪教育大学の二部の学生を受け入れている。二部の学生は昼間は発達障害のある子どもの学習支援などを行っており、ほとんどの方が大阪市の学校に関わってもらっている。長いインターンシップをやっているようなもので、そういった人は即戦力になる。」
高尾委員「それをさらに広げて、どんどん体験をしてもらって、大阪の教育は魅力があると思ってもらえれば人が集まるのではないか。」
教育長「教育センターで教師塾というのを大学3年生を対象に行っている。教師塾を受けている人を優先的に採用しますということができればいいのだが。」
委員長「数学の教員は教師塾にはあまり来ていないのでしょうね。」
沢田部長「教師塾を見ていると、教員に向いていないなという人がいる。その中で教師にむいてないと自分から辞める人もいる。教師塾を受けて経験を積んでいろんなことを学んで採用試験を受けたら、特典がなくてもおのずと点数はあがるという考えでやっている。関東圏では一次試験の免除をするなどして囲い込みをしている。大学のほうも実地の経験を学校独自で訓練するようになっている。今回の択一は一般教養であり、専門の教科の試験は2次試験で行う。」
長谷川委員「こういう形になった経緯があると思う。教育委員のみんなに納得してもらおうと思えばデータの積み上げがあればわかりやすい。例えば採用されて問題を起こしている教員が採用時はどうだったのか。そういう理由があればみんな納得できるのではないか。」
委員長「全体の倍率や合格基準点は公表しないのか。」
林田部長「透明性の観点から公表する。」
勝井委員「教員は一旦採用したら辞めさせることが難しいので、採用の段階である程度厳しくせざるを得ないというのはわかる。ただ、教員をめざす人がこういう点数だというのは悲しい。養成課程をもう少し考え直さないといけないのかなと思う。」
委員長「数学はどこの大学でも免許がとれるわけではないのでは。」
矢野委員「理学部がある大学で、国公立が多い。」
高尾委員「民間では採用状況が厳しいので、教員に人が流れるのではと思うのだが。数学などでは平均点よりも合格最低点がだいぶ低くなっているが、そういう人を合格させなければならない状況を見ると、数学、理科、技術はなんとかしなければならない。逆に高校の社会は点数が高い人でも不合格となっている。」
矢野委員「高校で不合格になった人を一旦中学校の教科で採用して、その後高校への道を拓くというような工夫はできないのか。」
林田部長「確かに高校は比較的点数の高い人が不合格になっているので、何らか工夫ができないか検討したい。」
矢野委員「大阪市の教育界全体としていい人材をプールするため、高校に空きはなくても中学校に空きがある場合、高校で受験した人を中学校で受け入れて、その後本人の希望を聞いてキャリア形成をサポートしていくという制度を作ればいいのでは。」
高尾委員「それはいい考えである。受験票などの希望欄に丸をつけるようなやり方で本人の希望を最初に聞いておけばいいのではないか。」
林田部長「可能であれば次年度に向けて検討したい。」
矢野委員「高校の教員が中学校を経験するなど異校種を経験することは非常にいい経験になると思うのでぜひやってもらいたい。」
委員長「他都市でそういうことをしているところはあるのか。」
橋本係長「あまり聞いたことはない。」
勝井委員「免許の関係はどうなるのか。」
沼守次長「高校と中学校では違う免許が必要だが、両方持っている人が多い。」
長谷川委員「こういった思い切った政策をとっているのだから、論理的にきちんと説明できるようにしてもらいたい。私はいい政策だと思っている。」
矢野委員「不合格の人からそれぞれの点数について問い合わせがあったらどうするのか。」
林田部長「希望者には筆答や面接の点数をそれぞれ示している。」
委員長「今回初めて合格基準点を導入したのでどういう影響があるか見極めてほしい。」
矢野委員「面接点が高い人が果たして5年後も対応力が高いのか、相関関係を検証してほしい。」
教育長「2次面接の結果とその後の関係性を追いかけたい。」
採決の結果、委員全員異議なく承認。
(5)佐藤委員長より閉会を宣告
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