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平成23年第21回教育委員会会議

2022年9月1日

ページ番号:189338

平成23年第21回教育委員会会議 会議録

1 日時   平成23年10月11日(火曜日) 午前9時30分~午前10時35分

 

2 場所   大阪市役所本庁舎屋上会議室

 

3 出席者

佐藤友美子  委員長

勝井 映子  委員長職務代理者

矢野 裕俊  委員

長谷川惠一  委員

高尾 元久  委員

 

永井 哲郎  教育長

中尾 寛志  教育次長

荻野 哲男  総務部長

小川 芳和  学校配置計画担当部長

林田  潔  教務部長

三宅  卓  生涯学習部長

沢田 和夫  指導部長

上林 幸男  教育事業監理担当部長

小畠  稔  学校経営管理センター所長

藤巻 幸嗣  教職員人事担当課長

三田村珠央  教職員人事担当課長代理

橋本 洋祐  教務部担当係長

辻井 昭之  教職員給与・厚生担当課長

松田 淳至  教職員給与・厚生担当課長代理

深見賢一郎  学校保健担当課長

大上 一光  ゆとりとみどり振興局生涯スポーツ担当課長

森本 充博  総務課長

川本 祥生  総務課長代理

松浦 令   総務課担当係長

ほか係員2名

 

4 次第

(1)佐藤委員長より開会を宣告

(2)佐藤委員長より会議録署名者に矢野委員を指名

(3)議題

議案第106号 大阪市教育委員会教育長専決規則の一部を改正する規則案

議案第107号 教育委員会所管の学校の教員の期末手当及び勤勉手当に関する規則の一部を改正する規則案

議案第108号 大阪市立学校の市費負担教員の勤務時間、休日、休暇等に関する規則の一部を改正する規則案

議案第109号 第36回学校医等永年勤続者表彰について

報告第17号 平成24年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト最終合格者の決定について

なお、議案第109号及び報告第17号については教育委員会会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく会議は非公開とされた。

 

(4)議事要旨

議案第106号「大阪市教育委員会教育長専決規則の一部を改正する規則案」を上程。

荻野総務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

スポーツ振興法が全面的に改正され、新たにスポーツ基本法が制定されたこと、及び大阪市職員倫理条例が新たに制定され、職員の分限に関する条例が廃止されたことに伴い、規定整備を行うものである。

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第107号「教育委員会所管の学校の教員の期末手当及び勤勉手当に関する規則の一部を改正する規則案」及び議案第108号「大阪市立学校の市費負担教員の勤務時間、休日、休暇等に関する規則の一部を改正する規則案」を一括して上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

大阪市職員倫理条例が新たに制定され、職員の分限に関する条例が廃止されたことに伴い、規定整備を行うものである。

質疑の概要は以下のとおりである。

高尾委員「議案書5ページの第13条第7項に『休職等の期間中に使用した年次休暇』という表現が出てくるが、これはどういう意味か。」

林田部長「公益法人等へ派遣されている職員が、派遣期間中に使用した年次休暇のことであり、復職後に付与する年次休暇数を考える際に、派遣した期間中に年次休暇日数を本務として使用した年次休暇日数とみなすということを規定している。」

高尾委員「休職処分を受けて、その間に年次休暇をとることができるのか。」

林田部長「ここでの休職は、いわゆる病気休職のことではなく、公益法人への派遣に伴う休職のことである。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第109号「第36回学校医等永年勤続者表彰について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

学校医等永年勤続者表彰実施要項に基づき、20年以上勤務した学校医、学校歯科医及び学校薬剤師に対し表彰を行う。表彰者数は、学校医23名、学校歯科医16名及び学校薬剤師10名の合計49名である。

質疑の概要は以下のとおりである。

矢野委員「普段学校医等にどのような業務をしていただいて、学校教育に貢献していただいているのか、具体的に教えてほしい。」

林田部長「主には児童生徒の健康管理にかかる業務をしていただいている。学校薬剤師はプールの際の薬剤管理や環境管理等をしていただいている。また、定期的に学校に来ていただいて、学校長や養護教諭の様々な相談にのってもらっている。」

矢野委員「児童生徒の健康の問題、公衆衛生的な様々な問題にかかわって、学校医等の業務は以前と比べて変化してきているのか。新たにお願いしているような業務はあるのか。」

林田部長「学校医、学校歯科医、学校薬剤師と学校長及び養護教諭などが学校保健会という組織を各区ごと及び委員会全体作っており、様々な取組を企画・実施している。その中で時代にあった取組を実施してもらっている。」

深見課長「補足として、新しくお願いしていることとしては、学校薬剤師に薬の正しい使い方講座を小学校高学年の児童に行ってもらっている。薬物乱用防止の一つ手前の取組として行ってもらっている。また、内科医には一昨年の新型インフルエンザの際に学校休業等の相談に対応してもらっている。」

委員長「学校の近くの医者になってもらっているケースが多いのか。認定要件が他にあるのか。」

深見課長「各区の医師会からの推薦を受けて教育委員会が委嘱しているが、概ね学校近くの方が選ばれている。」

委員長「学校医等はみんな喜んで引き受けるものなのか。」

深見課長「引き受けていただいている先生がいなくて困るという状況は生じていない。」

高尾委員「学校と医師の間での意思疎通、情報交換を丁寧にしてほしい。女性生徒に対するワクチンの接種にかかわって混乱が生じたと聞いている。副作用の情報も周知されていない。教育委員会の所管ではないかもしれないが、学校が校医から情報を得ていれば、ワクチンの種類や副作用等の情報を生徒へ提供するよう努めてほしい。」

林田部長「特に予防接種については連携して情報共有に努めている。一義的には保健所の所管になる。学校の活用を活用することには必ずしもなっていないが、我々も協力して取り組むようにしている。」

高尾委員「今年はインフルエンザのワクチンが品薄状態にある。体力がない子どもがいれば早期に予約をして接種してもらえるよう情報提供をしてあげてほしい。」

勝井委員「校医は内科医が多いのか。」

深見課長「内科医、眼科医、耳鼻咽喉科医がなっている。」

勝井委員「虐待事案について、担任がみつけて保健室につれてきたような場合に、学校医に学校に来てもらって診察してもらうことはできるか。」

深見課長「可能であり、現にやってもらっているところもあると思う。」

勝井委員「病院へ連れて行って受診させることは難しい面があるかもしれないが、せっかく専門家がいるのであるから、気になることがあれば校医と綿密に連携を取って記録化をするなり、その子がどういう状態にあるのか経緯を見るといったように活用をしてほしい。連携ができているのであれば虐待が進むということもなくなると思うので、そういう点について意識的に取り組んでほしい。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

報告第17号「平成24年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト最終合格者の決定について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

今年度の教員採用選考テストの志願者数は3,971人、受験者数は2,905人であり、最終合格者数は645人である。全体の最終倍率は4.5倍であり、合格者の平均年齢は27.1歳である。合格者の発表は10月18日に行う。

質疑の概要は以下のとおりである。

矢野委員「ひとつでも合格基準点を満たしていなければ、総合で合格最低点を上回っていても不合格となるということか。」

林田部長「そのとおりである。」

矢野委員「小学校で、器楽と歌唱の実技で基準点に達していないために不合格となっている人がいる。小学校は確かに全教科担当することが基本であるが、例えば兵庫県では小学校5、6年生は算数、理科、社会の授業は担任でなくその教科のベテランの先生が教えるということもある。他の点数が高いので不合格とするのは人材を確保するという点ではもったいない気がする。また、筆答試験が低くても総合得点で合格最低点を上回り、合格している人がいる。筆答試験の点がこれだけ低くて教科指導は大丈夫かという不安がある。教員にはいろいろな要素が求められる。点数配分について、面接の配点が高すぎるのではないかという気がする。次年度以降に向けて検証をしてほしい。教員の配置の工夫によって、音楽が苦手な先生を補うとか、苦手な教科の研修に重点を置くということがあってもいいのではないか。点数によって機械的に採用するのではなく、弱点はあっても採用してから育てていくということも必要なのではないか。」

林田部長「合格基準点を導入した理由は、昨年度の採用選考で筆答の点数が低くても面接の点が高いために合格するというようなことがあったためである。今年度初めて導入したところであるので、検証を行っていきたい。本市での採用選考は人材重視ということで面接を重視してきた経過がある。他都市の手法も参考にしながら、よりよい手法について検討してまいりたい。」

沢田部長「音楽の実技試験について、合格基準点は平均点の6割となっている。音楽の実技試験は、自分の好きな歌を無伴奏で歌うということと得意な楽器を演奏することになっている。事前に準備ができるにもかかわらず、合格基準点を満たさないということは、試験に対する準備不足ということが言える。」

高尾委員「中学校の数学について、筆答が非常に低くても合格している人がいる。筆答の点数が低い人は今後の研修で点数を上げられるのではないか。数学の分野では面接に重きを置き過ぎているような気がする。」

林田部長「数学は理科と同様に人材が集めにくい教科の代表である。教科の点数に非常にばらつきがある。そういう中で教科力がないとだめだということで合格基準点を導入している状況である。比率であるとかどこで線を引くかについて、今後考えていかなければならない。」

委員長「ある程度基礎学力がないと教えられない。」

沢田部長「数学の場合、平均が400点満点のうちの80点で、合格基準点はそれの6割ということで、合格基準点にひっかかる人は本当に筆答ができていないということになる。」

委員長「数学は他の教科と比べると合格しやすいので、数学にそれほど情熱がなくても受験しているということがあるかもしれないので、ある程度筆答も大事なのかなと思う。」

高尾委員「小学校と中学校の基準を変えるということも考えなければならない。高校は倍率が高く、僅差で合否が分かれている。こういう人を中学校にまわってもらうことはできないか。」

林田部長「同じことを前回もご提案いただいた。どういうことができるか今後検討していきたいと考えている。ただ、試験の問題が異なるので一概に比較はできないという問題がある。」

藤巻課長「仕組みとして検討してまいりたいと考えているが、中学校では生活指導など教科指導以外の役割を持たなければならず、希望しないという人もいる。その辺をどう見極めながら、制度的にどういうことができるか研究していきたい。」

矢野委員「小・中・高で教科指導のウェイトは異なる。高校は教科指導が大きなウェイトを占める。したがって、校種別に重み付けの違いをつけてはどうか。面接についても高校は受験者数が少ないので、もう少し時間をとって、教科の指導に即した面接はできないのか。」

教育長「一人にかける時間は限られている。本当は何度も行って慎重に見極められればいいのだが。それと、試験なので、差が出るようなやり方をすることが必要である。短い時間の中でどう人物を見極めるかは悩ましい問題である。知恵は出していかなければならない。」

藤巻課長「以前は面接で模擬授業という形式を行っており、教科指導力をみることをしていたが、みんな事前に訓練をしてくるようになっており、差が出なくなっていたので、現在の場面指導という手法を取り入れた。委員ご指摘の点も踏まえながら、よりよい面接手法について検討していきたい。」

長谷川委員「私は今の選考のやり方は工夫がされていると考えている。そこは問題とは思っていない。いろいろな意見があると思うが、そのことより、この合格者の中から特徴的な人をピックアップして、5年後にどのような教員になっているかを検証するほうが意義があると思う。選考のやり方自体はマイナーチェンジを行うぐらいでいいと思う。」

沢田部長「現在は採用選考の成績との比較は行っていない。」

委員長「昨年は中学校の数学で筆答試験の点数が低くても合格している人がいる。そういう人が教科指導等についてどうなのかを検証すれば合格基準点が必要なのかどうかが見えてくるのではないか。これはすべての教科で行う必要はなく、やりやすい教科で追跡すれば改善ができるのではないか。」

林田部長「やり方を工夫しながら進めて行きたい。採用1年後、2年後、5年後の状況と採用試験との関係性をみる必要はあると思うので、それを今後活かしていきたい。」

委員全員異議なく承認。

 

(5)佐藤委員長より閉会を宣告

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