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【第24号】身近におきる児童虐待~ひとりで悩まず 地域とともに~甲子園大学心理学部教授 坂本 正子

2019年3月20日

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子育てと虐待


 子どもへの虐待が増え続けている、虐待で亡くなる子どもの数が減らないなど、児童虐待について悲観的な情報に接することがよくあります。今、子育てをしている親や子どもと親を支援する立場にいる人にとっては受け止め難いことですが、子育てに困難が生じやすくなっていることは否めないように思います。
 本来、子育てには“楽しさ”と“しんどさ”の両面があります。多くの人は子育ては楽しいと感じていますが、“しんどさ”が続くと、親にも子どもにも負担がかかってしまいます。その結果、気づかないうちに、虐待や虐待に近い行為に至ってしまうことがあるのです。
 こうしたことは、特定の家庭で起きるのではありません。子どもと接する経験をもたないで親になる、子育てをひとりで担う、周りに同年齢の子どもがいないなど、現在の子育て環境からすると、子育ての中で虐待が起きる可能性はどの家庭にもあるといっていいのかもしれません。

虐待はどうして起こるのか


 児童虐待が起きる背景や要因はさまざまです。社会的な背景は先に述べたとおりですが、個々の家庭や一人ひとりの親の状況はそれぞれに異なり、子育てに伴う“しんどさ”の程度や内容も違ってきます。
 一般的には、家庭環境・親・子どもの要因としていくつかの内容が指摘されています。しかし、何かの要因があると虐待に至るというものではありません。家庭内のいくつかの要因が重なり、影響しあい、なかなか解決に向かわない場合、子育てのしんどさに結びついて、いつの間にか、虐待が起きやすくなっているのです。          
 特に、夫婦間のコミュニケーションや役割分担の柔軟性があるかどうか、孤立していない家庭かどうか、が大切であることを多くの事例から学びます。

しんどさが続いたら・・・


 子育てに“しんどさ”はつきもの。でも、その“しんどさ”がどこから来るのか、当事者にはなかなかわかりにくかったり、また、気付いていない場合もあります。子育ては親の責任、自分のせいではと思ってしまうこともあるかもしれません。自分のことを客観的にみるのは難しいことです。
 自分の工夫やチカラでうまくいかない時は、周りの人のチカラを借りることを考えてみましょう。家族、友達、誰か、自分のことをわかってくれそうな人に話してみる。そして、身近なところに子育てや子どものことについて相談できる機関が必ずあります。
 誰でも・どんなことでも・気軽に相談できる窓口として対応できるよう、取り組みが進められています。

虐待を未然に防ぐには・・・


 児童虐待はできる限り、未然に防ぐことが重要です。そのための対策がいろいろ講じられ、相談窓口や子育て支援のためのサービスが地域レベルで展開されています。情報提供もされていますが、わかりにくいこと、もっと詳しく知りたいと思うことも
あるかもしれません。そんな時は遠慮しないで聞いてみましょう。
 子育てには応援が必要です。ひとりで抱えこんだり、悩まないで、身近なところで話せる人、相談できる人、頼れる人を見つけましょう。そして、自分に合ったサービスの利用も考えてみましょう。
         共感できる仲間と出会えるかもしれません。

相談窓口などのご案内

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