木造興正菩薩叡尊坐像 1躯(荘厳浄土寺)
2019年1月9日
ページ番号:207591
木造興正菩薩叡尊坐像
もくぞうこうしょうぼさつえいそんざぞう
指定有形文化財
美術工芸品[彫刻]
所有者
宗教法人 荘厳浄土寺(しょうごんじょうどじ)
所在地
大阪市住吉区帝塚山東
紹介
住吉大社の東に位置する荘厳浄土寺は、寺歴が平安時代に遡ると伝える寺院だが、大坂の陣後、寺観を復興するにあたり、本末関係にあった奈良西大寺と緊密な関係が築かれ、律宗の大坂における教学の拠点として繁栄した。
本像は、鎌倉時代に真言律宗中興の祖とされた興正菩薩叡尊の80歳を記念して弘安3年(1280)に造像された西大寺像の3分の2の大きさの精緻な複写であり、荘厳浄土寺が真言律宗の拠点であることを象徴している。
玉眼を嵌入した寄木造像で、頭部は体部に差し首する。頭部の内刳りの中に法華経の巻子が納入されており、その奥書から、正徳3年(1713)に西大寺52世高算の弟子である荘厳浄土寺宗算の造像であることがわかる。納入品を伴った貴重な彫像であり、歴史資料としての価値も高い。
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