木造地蔵菩薩立像 1躯(源聖寺)
2019年1月9日
ページ番号:207594
木造地蔵菩薩立像
もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう
指定有形文化財
所有者
宗教法人 源聖寺(げんしょうじ)
所在地
大阪市天王寺区下寺町
紹介
法量 : 像高 89.4cm
大阪の寺町の中でも由縁の古寺が移転して形成されたと考えられる西寺町、現在の下寺町に寺地を置く源聖寺は『蓮門精舎旧詞』によれば天正年間(1573~92)の建立という。本像は延享3年(1746)の縁起を同伴し、江戸時代中期には火除の地蔵として信仰されていた。
彫眼像で古色仕上げに截金を施す。構造は内刳りのない一木造で、両手首と両足先をのぞいてすべて共木で彫出するという古様を示している。目尻の上がった意志的な表情を示す。張りのある面部は小振りの体躯に比べると少し大きめである。起伏と抑揚のある衣文は写実性を感じさせる。
構造は古様だが、製作年代は13世紀、鎌倉時代と考えられる。古様と写実的な新様式が調和した独自の個性を持つ優美な鎌倉彫刻である。
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