木造地蔵菩薩立像 1躯(施行院)
2019年1月9日
ページ番号:207595
木造地蔵菩薩立像
もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう
指定有形文化財
美術工芸品[彫刻]
所有者
宗教法人 施行院(せぎょういん)
所在地
大阪市天王寺区悲田院町
紹介
法量 : 像高 74.6cm
四天王寺の境外支院のひとつである施行院は『大阪府全志』によれば593年の創建、南北朝時代に一度焼失し豊臣時代に一宇の堂が建立され、寛文10年(1670)に再興されたという。本堂にまつられる本像は、頭体を通して一木造の彫眼像で、内刳を持たない古様な構造を示す。体奥が浅く細身の体躯と素朴な彫技が特徴で、穏やかで起伏の少ない衣文は定朝様の影響をうかがわせる。腹前に裙の結び紐をあらわす。現状では古色を呈するが、表面に焼損した痕跡が見られる。鼻先と口唇に後世の修復の手が入るが、全体として造像当初の様相をとどめる。製作年代は平安時代後期、12世紀と考えられる。大阪の貴重な平安仏のひとつである。
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