【第35号】「朝ごはん、食べていますか?」 子育ていろいろ相談センター 廣田 道子
2022年10月30日
ページ番号:244724
朝ごはん 食べていますか
子育ていろいろ相談センターの電話相談でも、食事に関する相談はとても多いですね。産まれてすぐからはオッパイのこと、そして離乳食、好き嫌いのことや、箸の使い方からしつけまで内容も様々です。
食事は命を繋ぎ、そして家族を繋ぐ、大切なもの、身体の栄養だけでなく、心を豊かにするもの。まさに子育ての中心。小さい時からずっと食事のことに気を配ってきて、一日足りと抜くこともなく、毎日本当によく頑張ってきましたね。
でも、少し大きくなるとどうでしょう。この頃では夜寝るのが遅くなり、朝ぎりぎりまで寝ているから遅刻しそう、あわてて朝ご飯抜き。朝から食欲がない、家族みんな、食べないでバタバタと出かけてしまう。「これではいけない」と思いつつも、「昼食と夕食しっかり食べればもういいか」「とにかく朝は忙しい・・・」。このようなことに思い当たることはありませんか。
子どもの成長にとって大切な朝ごはん。なぜ朝ごはんが大切なのか、そしてどうしたらいいか、もう一度ふりかえって考えてみましょう。
朝ごはんはどうして大切なの?
1 身体のリズムを整える
目が覚めてすぐには動けなく、布団の中でしばらくぼんやり。これは寝ている間は体温が下がっていて、身体も脳も活動が低下しているからです。朝ごはんを食べることで体温を上げ、血流がよくなり、身体を活発にすることが出来ます。
2 体温をあげる
朝ごはんは1日のエネルギー源。身体にエネルギーが入ると、ポンとスイッチがはいって、さあ元気にスタート。
身体に朝が来たことを知らせ、体内時計をリセットする働きをします。おなかが空いているのを満足させるだけではなく、眠っていた身体と頭を目覚めさせ、1日のリズムを正しくする役割があります。
3 脳を活発に働かせる
脳はエネルギーの消費が大きく、寝ている間もエネルギーを使っています。脳が使えるエネルギーはブドウ糖だけです。脳はブドウ糖を蓄えることが出来ないので、空っぽの脳をすぐに働かせるには朝ごはんが大切です。
4 大切な栄養とエネルギーの素
2回の食事では必要な栄養素が不足し、また栄養のバランスも悪くなります。お腹がすいていると力も湧いてきません。午前中に活動が多いのであれば、朝ご飯をしっかりとり、そして水分の補給も必要です。
朝ごはんを食べないと・・・
お腹がすいてイライラする、疲れやすくなる、肥満になりやすい、コレステロール値が上がる、遊びや勉強に熱中できない、落ち着きがなく怪我しやすい。
どれひとつとっても大変なことですね。どうしようか。でも大丈夫。
おいしく朝ごはんが食べられるように
1 夕ご飯の後、遅い時間までダラダラ食べないようにしましょう
少なくとも寝る3時間前には食べないようにするといいですね。
すると、朝起きた時はお腹の中は空いたよ-、食べたいよ-となるわけ。
でも、お腹がすきすぎて眠れない時は少し温めた牛乳を飲むぐらいはOK。2 朝少し早い目におきましょう
夜遅くなるとどうしても朝は苦手ですね。生活リズムを少し早寝早起きにして、朝ごはんを食べる30分前には起きて身体を目覚めさせましょう。
3 朝ごはんの習慣をつけましょう
どんな朝ごはんがいいかな
体温を上げるために必要な蛋白質(主菜)。
一日のエネルギー源となるために必要な穀類(主食)。
体調を整えるため、また排便の習慣をつけるために必要な野菜。
水分の摂取、一定の量にも気をつけましょう。
・ご飯メニュー ご飯 おにぎり・卵や野菜料理・汁物(味噌汁、吸い物)
バランスよく、意外と簡単に用意できます。
味噌汁の中に冷蔵庫の野菜をポンポンいれたら簡単。
夕ご飯の残りを少しアレンジするのもいいですね。
・パン食メニュー パン・卵や野菜料理・汁物(スープ・牛乳)
パンは消化吸収が早いので、血糖値をあげ、脳へのエネルギーの補強となり、おすすめです。
今まで食べていなかったら、まずは習慣をつけることを優先しましょう。朝起きて好きな物を準備してあげて、バナナでもなんでも食べやすいものでいいですよ。
リズムがつくまで無理をしないで続けることが大事。
“今日は何かな・・・”トントンと野菜を切る音、クンクンいい匂い、“おいしそー”と見て、モグモグ味わって身体中の五感を総動員。大切な家族においしい朝ごはん!
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