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平成25年第7回教育委員会会議

2022年9月1日

ページ番号:246074

平成25年第7回教育委員会会議

第7回教育委員会会議録

 

1 日時  平成25年2月12日(火曜日)午前9時00分~午前9時50

 

2 場所  大阪市役所本庁舎屋上会議室

 

3 出席者

長谷川惠一  委員長

高尾 元久  委員長職務代理者

矢野 裕俊  委員

大森不二雄  委員

 

永井 哲郎  教育長

荻野 哲男  教育次長

沼守 誠也  教育次長

浅野 宏子  総務部長

林田  潔  教務部長

大継 章嘉  指導部長

上林 幸男  教育事業監理担当部長

玉置 信行  総務課担当係長

高井 俊一  教職員人事担当課長

橋本 洋祐  教務部担当係長

藤巻 幸嗣  総務課長

松浦 令   総務課担当係長

 

4 次第

(1)長谷川委員長より開会を宣告

(2)長谷川委員長より会議録署名者に大森委員を指名

(3)議題

議案第30号 大阪市立桜宮高等学校生徒死亡事案への対応について(その4)

なお、議案第30号については教育委員会会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく会議は非公開とされた。

 

(4)議事要旨

議案第30号「大阪市立桜宮高等学校生徒死亡事案への対応について(その4)」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

桜宮高等学校の改革実施のため、平成25年2月18日付けをもって、日本アスリート会議議長、アスリートネットワーク理事長の柳本晶一氏に非常勤嘱託職員として大阪市教育委員会事務局顧問(桜宮高等学校改革担当)を委嘱する。

質疑の概要は以下のとおりである。

高尾委員「顧問規定はどうなっているか。顧問とは規定でこういう職務を担当すると並べられているものであると思うが。」

松浦係長「市規則に職名と委嘱内容が規定されることになる。」

高尾委員「規則名は何というのか。」

玉置係長「名称は非常勤の職員の報酬及び費用弁償に関する条例施行規則である。」

教育長「18日までにその手続きをとることになる。」

高尾委員「委嘱業務として『校長に指示し』とあるが、規定上校長への指示は可能なのか。非常勤の顧問がそういうことをすることについては可能なのか。」

教育長「事務局職員としてできることとしている。事務局と学校との関係は指導助言と一般的にされているが、事務局が校長に指示できる事項もあるので。」

高尾委員「指示に反すれば、当然に責任を問われるということになるか。」

教育長「その場合は、事務局の指示に従わないということになる。」

高尾委員「桜宮高校改革担当という名称は顧問を作るときにこれを示すということか。」

教育長「役割をわかりやすく示したものである。法的には顧問である。職務内容を端的に明示したという意味合いである。スポーツ全般を見ていただく予定にしているが、当面は桜宮高校に全力を注いで頂くということでこの名称にしている。」

高尾委員「本来は校長に就任していただきたかったのだが、校長として就任いただけなかった事情を教えてほしい。」

教育長「校長は常勤の職員として勤務いただく必要があるが、会社経営やその他の業務に支障が出るとのことであり、これは本人としても、プロモートしている会社としても困るということで、現在の柳本氏の活動に支障が生じない範囲で力を借りるということで、このような形となった。」

高尾委員「兼業ができないということが背景としてもあるのか。」

教育長「それもある。」

高尾委員「柳本氏の改革に関する考え方はどういうものか。」

教育長「女子バレーを指導する中で、力ではなく、セオリーで説得しなければ選手は動かないということと、自分で考えるチームを作らないと本当に力のあるチームにはならないということをおっしゃっている。高校三年間で全国大会に出場するというわけではなく、もう少し長く見て人間力をつけていかなければならないとおっしゃっている。その辺のところを学校を見た上でできる限りやっていきたいとおっしゃっている。」

沼守次長「スポーツ選手というよりも人間力をもっとつけていきたい、改革方針の中でも社会貢献なり道徳心を外部の力を借りてやっていくべきであり、そこに重点を置きたい、子どもたちに狭い世界ではなく、自分の立場を活用して超一流の選手や考え方を導入していきながら、桜宮高校だけでなく発信の場となって全国的に変えていきたいとおっしゃっている。そういう意味では4つの改革方針の内容と同じ考えをもってもらっている。非常勤で日数を定めていないが、予定が空いているときは桜宮に入ってやっていくということで、どんどん入り込んでいきたいとおっしゃっている。」

高尾委員「1週間の半分くらいは行っていただけるのか。」

沼守次長「空いている限りは行ってもらえると思う。」

高尾委員「せっかくいい人に引き受けてもらえるのだからできる限りやってほしい。」

沼守次長「1年ではやりきれないので、3年間はやっていきたいし、それ以降も違う立場になるかもしれないが継続して関わっていきたい、長期的にやらしてほしいとおっしゃっている。」

高尾委員「柳本氏1人では業務量が多いと思うが、チームとしてどれくらいの体制のイメージを持っているのか。」

教育長「基本的には校長、准校長、教頭2名の4名体制で桜宮高校を担ってもらおうと思っている。校長なり教頭で、柳本氏としていい人がいれば推薦してほしいと言っている。4月になるが、柳本氏と連携の取れる校長、教頭を外部から持ってくるかもしれない。ただ、これはお願いしていることであって、今の時点で決まっているわけではない。」

沼守次長「常勤が難しいのであれば、スポーツマネージャーとしての設置も考えている。」

高尾委員「校長と准校長も4月1日を待つということか。」

教育長「後ほどの教育委員会会議でお諮りし、18日に発令を行うが、それは4月までの暫定人事と考えている。」

高尾委員「それは校長のみか。」

教育長「4人体制で18日に配置するが、4月に改めて人事配置を行う。」

大森委員「顧問について、結局顧問はどういう人に委嘱すべきということはどこにも規定がないということか。」

教育長「こういう業務を委嘱する顧問を置くという規定である。」

大森委員「桜宮高校の改革を担当するという意味のことが規則に書かれるということか。」

橋本係長「そうである。」

大森委員「そもそも名称自体がどういう位置づけのものなのかということは条例や規則ではどこにも出てこないということか。こういう格付けの人に委嘱するということはないということか。」

教育長「それはない。」

大森委員「非常勤ということについて、兼業の問題、いわばルールの問題があると同時に、校長と同様にフルタイムの時間を割くというのはこれまでやられた業務をやめないと時間的にも無理ということか。大阪市側のルールの問題だけでなく、柳本氏側の時間的な問題もあるという理解で良いか。」

教育長「よい。現に週に2日は東京に行かれており、教育に関することであれば職務免除も可能かもしれないが、そうでない活動もされているので実質的には難しい。」

大森委員「委嘱業務の書き方について、このままだと問題があると思う。事務局から校長へ指示するのであって、それについて担当するということはわかるが、この書き方だと、この職自体にその権限があると読まざるを得ない。指示の主体が教育長が指示するとか委員長が指示するとか、そういう権限を持った職についての表現になっている。表現を変える必要があるのではないか。『教育委員会事務局から校長への指示及び体罰・暴力行為の徹底排除にかかる事務を担当するとともに』というような書き方になるのではないか。それと、スポーツ指導法の中身について、柳本氏の全日本女子バレーの後任の真鍋氏は試合にタブレットを持ち込んで、データに基づく指導法をやられているが、柳本氏はそういうデータに基づく指導はやっていないのか。」

教育長「データを基にしたバレーを指導している。ボールがどこに飛んでくる確率が高いかなどのデータを示して、それに基づいて無駄のない守りをするというような指導方法をしている。確率の高いところに重点的に守るという指導法をしている。」

大森委員「指導法の路線は、今の真鍋氏の指導方法は柳本氏の延長上にあると言えるのか。」

教育長「そうである。」

大森委員「そういう意味では、根性主義というか古いタイプの情緒主義的な指導方法から脱却して、科学的、合理的な指導方法をしておられるという理解でいいか。」

教育長「よい。選手が自分で考えて動ける指導をしている。」

矢野委員「桜宮高校の校務を司る校長へ指示することとなっており、直接の指示は校長に対してとなっており、教員にはなっていない。一方で派遣している指導主事の職を解くわけではないので、指導主事との関係はどうなるのか。指導主事は顧問から指示を受けるのか。そうでないとすると、事務局から顧問と指導主事という別の指示系統を持つことになる。そこをどう解決するのか。それと、話を聞いていると柳本氏は週に5日行くときもあれば、2日のときもあるというような自由な関わり方で、責任ある指導ができるのか。非常勤は職務が限定されているということであると思うが、原則としてこういう勤務形態であるということがなければ校長も困ると思う。非常勤であるのに非常勤を超えたフリーハンドな裁量権を与えて、校長に好きな人をつけるとなれば教育委員会として丸投げしていることになるのではないか。それはおかしいと思う。柳本氏は素晴らしい経験を持っておられるので、一つの学校を立て直すことはできると思うが、丸投げはだめである。問題があったときの任命権者としての責任が見えてこない。教育長の指揮系統の下に入るということが明示されなければ、この議案について異議がないとは言えない。」

教育長「あくまでも事務局顧問であり、事務局に身分は置いてもらうが、空いている限りは学校に行ってもらう。学校に入らない場合も、アスリートネットワークの理事長をしており、スポーツ選手の派遣などをしているし、メディアを通じてアピールをするとおっしゃっている。今までやってこられた活動の中で桜宮高校に還元できることはすべてしていくと言ってもらっている。指導主事は事務局の人間なので顧問の指示に従うように言う。事務局と校長の関係での文言の整理は必要になってくるかと思う。校長も適任がいれば推薦してもらいたいということであるが、決めるのはあくまでも教育委員会である。」

大森委員「今の時点で顧問を支えるチームはないとのことであったが、それは必要だと思う。単独で行動してもらうのではなく、役所は役所のやり方があり、そこを超えると大変な責任問題も生じ得るので、良くも悪くも役所仕事が完全に自由奔放になるのは問題があるので、柳本顧問にサポートとして助言できるような職員がチームとして数名補助しないと、この方が十分に機能しないだけではなく、組織として責任が取れるようにする上でも必要である。この時期になってもチーム体制が明確でないのはやはり好ましくない。桜宮高校改革再生のためのチームと、今回のこの議案とは関係ないが、桜宮高校の事案にかかる検証、これは単に職員の処分や教育委員の責任の取り方といった個人の責任の問題、資質の問題だけではなく、組織的なあり方を検証しなければならない。その際にこの学校のことが直接の発端となって検証するのは間違いないので、この事案に対する組織的な背景の問題をきちんと検証していく。それもきちんと担当するためのチームが必要である。改革再生チームと検証チームが別々で必要である。これは別でチームを組んでやるべきであり、チーム体制を早く明確化して、我々にも報告してもらいたい。」

教育長「対策本部の中で、検証チームも作りたい。体制は現時点ではないが、18日の発令までには指導体制をどのようにするか決めたい。それと後でお諮りする管理職体制とともに考えてもらいたい。」

大森委員「組織体制の中で利益相反にならないために改革チームと検証チームは別の人間にやってもらいたい。」

教育長「今調査を続けているが、この中で検証チーム切り離す時期や、体制について改めて議論していただく。」

沼守次長「柳本氏自身も改革するチームを作らなければやっていけないとおっしゃっている。柳本氏含めて外部の人間をどう入れるのか、事務局から誰が入るのか、再生プログラムをどう作るのか、これらを事務局と一緒にやっていきたいというのが本人の思いであり、そういう意味では事務局の意向に基づいて動いてもらうことになる。」

大森委員「それは柳本氏自身だけでなく、4月までの期間で発令される校長や4月以降に発令される校長にも十分認識してもらいたい。柳本氏が責任を持っているから、名前だけの校長として考えるのではなく、また、柳本氏が言っているから全部聞くという姿勢ではないようにしてもらいたい。学校のことは校長が責任を負っているということを認識してもらうようしてもらいたい。校長、准校長、教頭が誤解しないように、お互いの役割を認識して進めてもらいたい。」

高井課長「先ほど委嘱業務の文言について、「教育委員会事務局からの校長への指示にかかる事務を行い」という表現に変えたいがどうか。」

大森委員「その後の「徹底的に排除」ということや「スポーツ指導のあり方について改革を行い」とか「モデル校として発信」ということについて、それらの事務を担当するという位置づけにしなければならない。個人が排除したり、個人が発信するのではなく、そういう教育委員会事務局の事務を担当するという整理にしてもらいたい。権限を持っているのは教育長が監督する事務局であるので、その人が権限を持っているのではなく、事務を羅列してそういう事務を担うという整理でお願いしたい。」

高井課長「整理させてもらう。」

大森委員「委員会事務局が全部カバーしていると、すべてが事務局の事務であり、これらの事務を担当しているという表現であればよい。」

高尾委員「桜宮高校改革担当として大阪市教育委員会事務局が行う以下の業務を担当するとして、事務を羅列してもらえばよい。」

大森委員「「専門学科の開設に向けて」とあるが、このような直接的な表現はしていたか。一歩踏み出したかのようになっている。全国的に著名な方をお迎えして前向きなイメージを示す必要はあるかと思うが。これをみると前提みたいに見える。そうするなと言っているのではなく、一歩踏み込んだ表現をする以上は自覚的にしないといけないので、確認の意味で聞いている。質問されればまだ決まっているわけではないがという答えになると思う。言葉に前向きなイメージが込められている。私はこれでいいと思う。」

矢野委員「それであれば、例えば「専門学科の新たなあり方に向けて」というような表現ではどうか。新しい専門学科を作るということに関して、案としては出てきているがどこにもオーソライズされていない。現段階で今まで決めたこととの整合性をはかるという観点からはそういう表現でどうか。」

大森委員「旧来の体育科等がそのまま復活するというイメージはだめである。新たなという表現はよいが、「開設に向けて」という表現について、「開設に向けての検討に関する指導助言」がよいのではないか。」

沼守次長「新たな専門学科のあり方の検討という表現で。」

矢野委員「今の修正の議論ですでに意味内容としては織り込み済みだと思うが、教育長が常にこの顧問がどういう活動をし、指示をしているかということを掌握する必要がある。」

教育長「指導主事を年度末まで置くことになっているので、その指導主事を通じて把握していく。本人は常に私とコンタクトを取りながら動きたいとおっしゃっている。」

大森委員「「改革を実施いただきます」という表現を「改革を担当します」に修正してほしい。」

委員長「あとは校長と柳本氏の関係が気になるところであるが、今議論になったことをきちんと押さえていただければうまくいくのではないか。」

教育長「委嘱業務は整理をする。」

採決の結果、委員全員異議なく、修正案どおり可決。

 

(5)長谷川委員長より閉会を宣告

 

 

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