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平成25年第37回教育委員会会議

2022年9月1日

ページ番号:246110

平成25年第37回教育委員会会議

37回教育委員会会議録

 

1 日時  平成251025日(金曜日)午前9時~午前9時30

 

2 場所  大阪市役所本庁舎地下1階第11共通会議室

 

3 出席者

長谷川惠一  委員長

高尾 元久  委員長職務代理者

大森不二雄  委員

林  園美  委員

 

永井 哲郎  教育長

荻野 哲男  教育次長

沼守 誠也  教育次長

浅野 宏子  総務部長

小川 芳和  学校配置計画担当部長

林田  潔  教務部長

森本 充博  生涯学習部長

大継 章嘉  指導部長

上林 幸男  教育事業監理担当部長

三木 信夫  学校経営管理センター所長

沢田 和夫  教育センター所長

高井 俊一  教職員人事担当課長

江原 勝弘  教職員人事担当課長代理

橋本 洋祐  教務部担当係長

川田 光洋  教務部担当係長

藤巻 幸嗣  総務課長

玉置 信行  総務課長代理

松浦  令  総務課担当係長

 

4 次第

(1)長谷川委員長より開会を宣告

(2)長谷川委員長より会議録署名者に高尾委員を指名

(3)議題

議案第200号 職員の人事について

なお、議案第200号については教育委員会会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく会議は非公開とされた。

 

(4)議事要旨

議案第200号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

平成25年9月10日付けでセクシャルハラスメント行為により懲戒処分を受けた校長に対し、平成25年9月11日から1022日までの間、校長としての復帰に向けた研修を実施したところであるが、当該校長は、セクシャルハラスメント行為を行った原因を見出すことができず、振り返りが不十分であったこと、復帰に向けた課題について、復帰に向けての説得力のある具体的内容がなく、信頼を取り戻す方法を考えることができていなかったことから、校長としての復帰については不可とする。

質疑の概要は以下のとおりである。

大森委員「主な判断理由として、当該校長の発言内容が判断理由の根拠とされているが、研修中の受講態度等の他の面ではどうか。」

林田部長「受講態度は非常にまじめであった。復帰についての意欲はある。ただ、女性蔑視であるとかセクハラについての考えの掘り下げが十分でなく、表面的な分析に止まっているという状況である。」

高尾委員「この件に関して、利害関係者である児童、保護者、地域の方の反応はどのようなものか。」

林田部長「当初、被害女性はこの学校長を許しがたい、退職を含めて望んでおられた。地域については、行動そのものは非常に許しがたいということで、学校説明会では子どもたち、学校、地域が混乱しており、今後どう子どもたちの教育環境を確保するのかという厳しい指摘があった。」

高尾委員「こちらとしてはどのような対策をとったか。」

林田部長「指導部と教務部で連携して、学校に行って、新学校長とともに説明会を2回開催した。」

大森委員「実名報道があるなどして学校にメディアが大挙して押しかけた事実はあるのか。」

江原代理「学校の前で待っていたということはあったと聞いている。」

大森委員「それに対して保護者や地域からどのような意見があったのか。」

川田係長「取材を受けさせないように教育委員会としてできることをしてほしいという声があった。」

大森委員「学校名が出たことの批判はなかったのか。」

川田係長「あったが、それよりも取材が直接来ていることの方が大きかったため、保護者会では学校名が出た件はそれほど取り上げられなかった。」

高尾委員「新校長が子どもたちに話をしたとのことだが、どのような話だったのか。」

江原代理「具体的には聞いていない。」

高尾委員「説明はきちんとしたということは間違いないか。」

江原代理「間違いない。」

高尾委員「行為が許されないものであることは間違いない。人間の尊厳を傷つけたということである。研修による改善状況については、まだ完全に理解ができるところまでは至っていない。彼が本当に何を言いたかったのかわからないところが残されている。ただ、本当の当事者である各学校の人たちが受け入れる状態には客観的にはないということであり、このことに関して教育として改善できたから復帰を認めようということにはならないだろうと思う。したがって復帰は非常に困難であるという判断にならざるを得ない。これは当たり前のことであって、あえて付け加えるのはどうかと思うが、彼の行為は許しがたい、それについてはかなり激しい社会的制裁を受けている。今後については彼には彼の生きる道があるということを申し上げておきたい。」

大森委員「研修の成果として挙げられることはあったのか。成果はあったが復帰は極めて困難と判断せざるを得ないということか。研修そのものについて事務局はどのように評価しているか。」

林田部長「セクハラは相手方がどう感じるかということが重要だと言うことについては理解をし、相手の立場に立たなければならないということは終始言っている。しかし、それが具体的に行動であったり、具体にこうやっていくのだというところまで踏み込めていないところに限界があると考えている。お酒をやめるとか相手のことを思いやらなければならないということを言葉で言うことは研修の成果だと思うが、そこから先の具体化ができていないと考える。」

大森委員「前半は振り返り中心で、後半は復帰に向けた自らの具体的な行動のあり方を研修の内容としているが、それぞれ一言ずつ成果と不十分だった点を教えて欲しい。」

林田部長「前半の振り返りで言えば、セクハラが相手方の感じ方が重要であると理解したことが成果だと思う。それが具体にどう相手の立場に立ってどう考えるか、今回のことについて被害者がどう考えているかということを掘り下げた分析までは至っていない。後段については復帰後の校長の取り組みについて、様々考えることについては意欲的であった。ただし、復帰のために保護者、生徒、地域の方に理解を得るための検討、方策については十分ではなかった。」

林委員「面談をして、研修資料を読んで、一言で言えば残念だという気持ちでいっぱいである。教育に関して非常に高い関心があり、改革をしたいという思いにあふれて公募校長に応募されて、現場に赴任して一生懸命されていたのだと思う。その気持ちが空回りした部分も少しあったのかもしれない。その中で彼がとった手段が間違っていたということだと思う。人権感覚の欠如や女性蔑視などいろいろなことが言われているが、確かに校長先生としてどうかという一点の判断において、今回の事務局の結論を支持したい。彼は民間で十分実績を上げてきて、これからも活躍できると思うので、校長としてという部分で残念だと思う。」

大森委員「私自身、市会教育こども委員会において、今回の復帰可否の判断基準の基になる答弁をさせていただいた。答弁した当時から、これを乗り越えることができるかどうかは本人にしか成し得ない、しかし、それは非常に困難な道のりだと思っていた。研修の状況、結果の報告を受けるにつけて、やはり1、2の判断基準を含めて、復帰して校長としての職責を全うすることは極めて困難な状況にあると判断せざるを得ない。具体的には、事務局からの資料、あるいは説明にもあるように、不祥事について、根本的なところの掘り下げが十分でない、さらに具体的に言えば、性的な意味合いを持っていないということ、女性蔑視の考えもないということ、これは事務局が示しているように、本人はそのように主張しているとのことだが、それでは何が今般の不祥事に至らしめたのかということが、自身の振り返りが十分でないということであり、これが1に関わる不十分な点である。2に関わる不十分な点は、自身の働きぶりを時間をかけてみていただければ保護者や地域にもやがてわかっていただけるという、そういう思いは理解できるが、なによりも復帰の当初に予想される極めて困難な状況に対して具体的にそれをどう乗り越えるかというところが、非常に難しいとは言え自身で考えるしかなかったが、具体性が十分でなかったところが2についても十分とは言えないと判断している。事務局からの研修に関する報告を踏まえ、判断基準に照らすと、事務局の原案にある復帰不可という判断はやむを得ないと考える。」

委員長「私は研修の資料や面接で私が一番知りたかったのが、振り返り、自分の掘り下げがどこまでできているかが一番大きな課題だと思っていたので、面接の際にもその内容を聞かせてもらった。ここの内容にあるように、女性蔑視はないということをはっきりおっしゃっていたが、この間のメール等を含めて、その内容を見ている限り、私としてはすさまじい女性蔑視と言わざるを得ないと判断した。その掘り下げをなぜ特にお願いしたかったのかというと、その掘り下げがないと再び同じようなことを起こすのではないかという不安感があったためである。女性蔑視をしていないということを聞いて、どうしても深掘りできない状況があるのだろうと感じた。そこを謙虚に話していただくことが次の可能性を見出すのに必要であったのに、そこが見出せなかったことが、私として復帰が困難と判断した最も大きなポイントである。結論としては復帰不可と判断した。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

(5)長谷川委員長より閉会を宣告

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