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刺繍青面金剛画像 1幅(四天王寺)

2019年1月9日

ページ番号:270505

刺繍青面金剛画像

ししゅうしょうめんこんごうがぞう

指定有形文化財

 美術工芸品[絵画]

所有者

 宗教法人 四天王寺(してんのうじ)

所在地

 大阪市天王寺区堀越町

紹介

縦152.3cm × 幅40.5cm

 中国の三尸(さんし)説や神仏習合思想の影響を受けた庚申信仰は、庚申(かのえさる)の晩に、体内から三尸が出ないように庚申待ちを行うもので、全国各所に伝わる。四天王寺の庚申堂は、全国に伝来する種々の庚申縁起で、庚申信仰の端緒、諸国庚申の本寺とされており、江戸時代には新たに庚申堂を起こすにあたっては、四天王寺の許可が必要であった。庚申堂の本尊である青面金剛(しょうめんこんごう)は60年に一度しか開扉されない秘仏で未確認だが、諸国の庚申信仰の根本像である可能性が高い。

 延宝8年(1680)の庚申の年に先立つ延宝5年(1677)に信者が結縁し寄進したこの刺繍画像は、根本像の写しとして制作されたと考えられる。青面金剛の像容は『陀羅尼集経』に一面四臂(ひ)像として説かれるが、この画像では一面六臂である。画面上方に大きく中尊を描き、周囲に鬼卒、童子、三猿の眷属(けんぞく)を従え、曼荼羅(まんだら)の様相を呈している。諸国庚申の本寺に対する厚い信仰をものがたる画像である。

刺繍青面金剛画像
刺繍青面金剛画像(部分)

用語解説

三尸説(さんしせつ) 人間の体内に三種の虫が住み、60日に一度の庚申の日の夜に体内から抜け出して、天帝に人間の犯した悪事を報告するという中国の思想

青面金剛(しょうめんこんごう) 庚申信仰の本尊とされ、青い体に髑髏(どくろ)、蛇、虎皮をつけ、忿怒(ふんぬ)の表情で表現される

 

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