耐火収蔵庫型厨子 1基 附銅製銘板1枚
2019年1月9日
ページ番号:270516
耐火収蔵庫型厨子
たいかしゅうぞうこがたずし
指定有形文化財
所有者
所在地
紹介
厨子内壁高2.96m
大乗坊は浪速区日本橋に所在する、弘法大師建立と伝えられる真言宗の寺院である。大正3年(1914)に本堂が再建された際に、本堂内に煉瓦造の耐火収蔵庫型厨子を組み込むかたちで建築が行われた。本堂と一体の収蔵庫型厨子としては極めて早い年代のもので、他に類例がない。棟札型の銅板銘によれば「宝庫」として、二川氏が施主となり、発願された厨子である。奉行にあたった松尾和助は、大阪を代表する橋梁会社である松尾鐡骨橋梁株式会社の前身、松尾和助商店の当主、二代目松尾和助である。大乗坊の前立本尊にあたる木造毘沙門天立像は、厨子発願の年に旧国宝に指定されており、それを記念して、本堂の再建と厨子の寄進がなされたと考えられる。本堂は空襲により焼失したが、この厨子により内部の仏像は焼失をまぬがれた。現在の本堂は、この厨子を組み込むように1960年に再建されたものである。
用語解説
前立本尊(まえだてほんぞん) 本尊が秘仏である場合、本尊にかわってその厨子の前などにまつられる像
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