森の宮貝塚出土人骨 一括(11体)
2019年1月9日
ページ番号:270518
森の宮貝塚出土人骨
もりのみやかいづかしゅつどじんこつ
指定有形文化財
所有者
所在地
紹介
森の宮遺跡に縄文時代後期から弥生時代中期にかけて形成された貝塚は、河内湾から河内潟への古地理の変遷を示すものとして、大阪の歴史の草創期を語る際に常に紹介される。1970年代に行われた発掘調査では、通常では遺存することのない当時の埋葬人骨が貝塚という特別な土壌環境下で多数検出されている。これらの人骨は縄文・弥生時代の大阪に暮らし、この地で生涯を終えた人々のものであり、調査当時においては「最古の大阪市民」などとマスコミに取り上げられ話題となった。また出土人骨からは性別、死亡年齢、労働の痕跡などを知ることができ、当時の生活のようすを生々しくうかがうことができる。
出土人骨の大半は解剖学的調査のため、各部位ごとに取り上げられているが、第4次調査2号人骨の埋葬土壙墓(どこうぼ)だけは展示資料として当時の埋葬状態のままで切り取り保存されている。また、装身具として加工された第4次調査8号人骨は、縄文・弥生時代の死生観の一端を示すものといえる。人骨製装身具が完全な状態で残されているのは、全国的に見ても希少性が高い。
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第4次調査2号人骨
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第4次調査8号人骨(人骨製装身具)
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