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【第41号】「子どもの生きる力をはぐくむ家庭のちから パートⅡ」大阪市教育委員会事務局 指導部 教育活動支援担当

2019年3月20日

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「学校キャラバン隊」として各校園を訪問して


 「親力アップサイト」コラム集の第13号で「学校キャラバン隊」の意義や全国学力・学習状況調査から見えてくる課題、それに対する対応策について、その一部をお示ししました。平成25年度、「学校キャラバン隊」は、幼稚園2園、小学校5校、中学校5校、出前講座1団体の合計13か所を訪問しました。「学校キャラバン隊」がスタートした平成20年度からの訪問累計は107回となっています。
 今号では、実際に担当者が各校園に「学校キャラバン隊」として訪問し、保護者や地域の方々の反応から感じたことや意見交換などから課題として見えてきたことなどをまとめ、改めて『子どもの生きる力をはぐくむ家庭の力』を考えてみたいと思います。

全国学力・学習状況調査結果のクロス集計より

全国学力・学習状況調査結果のクロス集計表

 「学校キャラバン隊」で訪問したときに感じたことですが、保護者や地域の方々は学力調査の結果の概要を知っていても、児童・生徒質問紙の内容やその結果を知る人は少ないということです。よって、教育委員会では、学力調査の正答率と児童・生徒質問紙のクロス集計を行っていますので、その結果の一部を説明します。
 まず、上記左の「学力調査正答率と朝食の喫食状況の率」とのクロス集計では、朝食を食べている児童・生徒の方が正答率が高いという鮮明な結果が出ており、数字的にもかなり大きな開きがあると言えます。やはり、「朝食を、毎朝食べることがいかに大切か」ということを再認識させられる結果です。午前中のエネルギー源となる朝食は、午前中の学習効率に大きく影響しています。


 次に、「自尊感情」です。「自尊感情」とは、「自分は生きている価値がある」「自分は大切な存在だ」「自分は必要とされている」という気持ちのことです。上記右の表から自尊感情が高い児童・生徒ほど正答率が高いという傾向が読み取れます。また、「将来の夢や目標をもっている」「家の人と学校での出来事について話をする」と回答している児童・生徒ほど、「自分には、よいところがあると思う」と回答している傾向にあります。しかし、大阪市では、全国学力・学習状況調査が開始された平成19年度より、自尊感情における質問に関して肯定的な回答をする児童・生徒の割合が全国と比べて低い結果が続いています。
経年変化をみると、朝食の喫食率は年々増加傾向にあり、自尊感情で肯定的な回答をする児童・生徒も平成21年度と比較すると平成25年度は小6で1.6ポイント、中3で5.5ポイント高くなっています。このように、どちらも改善傾向にはありますが、課題として残されているということです。

スマートフォンをはじめとする携帯電話における課題

 LINEでのトラブルなど携帯電話にかかわるトラブルはどの校種でも深刻な問題になっています。最近の「学校キャラバン隊」                                                                                                  でも、携帯電話にかかわる課題に最も時間をさいてお話ししています。

子どもの生活の状況(携帯電話について)

 平成24年度における携帯電話の保有率は小学校6年生で大阪市49%、全国は30%ですから、大阪市が19%も上回っています。また、携帯電話で通話やメールを「ほぼ毎日している」と回答した6年生は、大阪市が23%、全国が10%で13%上回っています。保有率が高く、使用時間が長いということは、トラブルになる可能性も高いということです。
 実際の「学校キャラバン隊」では、携帯電話にまつわる最近のエピソードなども交えお話しをし、参加者は興味深く聞いておられます。このように携帯電話については、トラブルに巻き込まれるだけでなく、学習時間や読書の時間に影響するなど、学習とも密接にかかわっていると言えます。
 携帯電話の使い方について家庭での約束事を決め、保護者が子どもの携帯電話の使い方をしっかり把握することが大切です。

「学校キャラバン隊」で参加された方にお願いしていること

基本的生活習慣を身につけさせるには

 全国学力・学習状況調査の結果は、正答率だけで判断するものではないと考えます。これまで述べてきたように、学力向上の課題は児童・生徒の生活習慣や学習意欲の問題と大きく関係しています。よって、「学校キャラバン隊」に参加してくださった方々には、生活のリズムを整え、学習環境を整えること、そして、そのためには、子どもの自覚だけに任せるのではなく、周りの大人の役割として取り組んでいただきたいとお願いしています。具体的には、「就寝・起床時刻を決める」「携帯電話にかかわる約束事を決める」など家庭内のルールを確立すること。また、家族が集まるリビングなどに本を置いたり、保護者も子どもと一緒に本を読むなど学習環境を整える工夫が大切であるとお話ししています。

 学力向上は大きな課題です。学校と家庭・地域の協力なくして課題克服はなし得ません。今後も、「学校キャラバン隊」を派遣し、啓発活動を続けます。ぜひ、出前講座として「学校キャラバン隊」をお呼びくださいますよう、よろしくお願いいたします。

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